包帯で、微かに右上が隠れた右目の視界に、四月一日はひまわりちゃんを捉えて、愕然とした表情を浮かべ。
どうしたの、と問われても、いや……なんでも……、と言い止し、そして。


――気付かなかった頃には、もう戻れない――


四月一日が、ひまわりちゃんに、


こんな事言ったら怒るかもしれない
言う必要のない事なんだけど
でも、それを隠したままじゃひまわりちゃんに……嘘ついたままになっちゃうと思う


と前置きして。


なぁに?


と問うひまわりちゃんに、言葉を続けて。


……ひまわりちゃんに会った後とかに、ほんとに、時々だけど……


良くない事が起こった?
今日もあたしが肩を叩いたから
その肩が触れた窓硝子が外れてそのまま落ちた


遮って、ひまわりちゃんは四月一日に言います。


それは……ひまわりちゃんに……関係あるのかな


そして、そう尋ねた四月一日に、ひまわりちゃんは。


やっと気付いた?


――そう、満面の笑みで。
そうとしか、表現し様のない表情で。
ある意味、残酷にも。
そう、告げました。


いつ、言ってくるかんって思ってたけど
随分かかったね


そして、今まで自分に関わった人達に起こった不幸を話し始めて。
――そして、自分は、自分を産みだした両親以外の全ての他人を不幸にする、と、神社の神主に告げられた、と、四月一日に告白した。


四月一日君、いつ気付くかなって思ってたの


と、未だ笑顔のまま話し続けるひまわりちゃん。


じゃ、四月一日君お大事にね
今までお弁当有難う
凄く美味しかったよ
さよなら。


……やっぱり余り切り良くないですがもう何処で切ったら良いのやら全く解らんので取り敢えず切ります。

そして、……小学生、ぐらいに見える四月一日の姿。


その四月一日が、暗闇の中で泣いています。


痛いよぅ、怖いよぅ、とお父さん、お母さん、と。


そして、四月一日の方へと、血塗れの手――と言うより、腕が、差し伸べられて、四月一日はお母さん、お父さん、と呟きます。


そう、それはきっと、四月一日の両親の腕。


その声は。



‘ごめんなさい’


‘一緒にいてあげられなくて’


‘寂しい思いをさせる’


‘辛い思いをさせる’


‘ごめんなさい’


‘ごめんなさい’


‘でも’


‘きっと会える’


‘貴方を待っていてくれる’


‘貴方の未来(コレカラ)が’


‘途切れないように’


‘貴方を見て’


‘貴方と話して’


‘貴方と一緒にいてくれる人達が’


‘だから’


‘どうか’


‘消えないで’


‘私達の 大事な子供’


‘もう一つの……’



そこで、途切れてしまった声を追い掛ける様に四月一日は手を伸し、走り出そうとして、でも。


その腕を掴むひとが、いて。


それは、――今の百目鬼と、同じくらい……より、ほんの少し幼く見える、でも百目鬼にそっくりな、少年。


恐らく、言葉からして、遙さんなのでしょう。


「今の静と同じ齢位で現れるようにしておいて良かった」


「あの子は夢を渡れない」


「しかし、この姿でなければ君を引き留められなかっただろう」


――明らか、遙さんです。


「さあ、呼んでいるよ」


「戻らなければ」



「今度は、本当の夢で逢おう」



――そこで、四月一日の意識は戻りました。


そして、侑子さんが。


四月一日が学校の二階から窓硝子ごと落ちた事。


ちょうど下でそれを見てた百目鬼あすぐ救急車を呼ぼうとした事。


侑子さんが使いをやって、店に連れてくるように頼んだ事。


そして、一刻を争う状況だった事。


本当にもう少しで手遅れになる所だった事。


それらを説明してくれて。


そして、対価が高くつきそうだ、と、こんな時なのに何時も通り言った四月一日に、侑子さんは告げました。


三人から、もう対価をもらった、と。


訝しげな表情をする四月一日。


と、そこへ。


ひまわりちゃんが、部屋に入って来て。


四月一日が、なんで、と呟くと、侑子さんは、入る必要があったからよ、と。


その侑子さんの横を通り過ぎ、ひまわりちゃんは四月一日の許へ。


四月一日が、吃驚させちゃってごめん、でも、大丈夫だったから、と告げたのに対し、ひまわりちゃんは。



「今回はね」



……と、余り切り良くもないんですが直ぐアップするんで切ります。

そして学校に着いたらしき四月一日は百目鬼と会話中。

遙さんの名前を確認したり、そっくり過ぎて百目鬼が煙草吸ってるみたいだった、とあたしと同じ意見を述べたり。

でもね、百目鬼。

「確かに祖父さんは若い頃おれにそっくりだったらしいが」

はほんとに逆だと思うよ。四月一日に全力で同意。(概算三回目。もっとしてるかも)

あっ、百目鬼と四月一日が二人でちびキャラ風味!

か~あいい!!

……よし、後で写メろうっと。(ぇ)

あぁしかもまた次々ページでちびキャラ風味のコマ二連発!

ほんとかあいい! 四月一日の周囲の書き文字。

「この食いしん坊将軍め!!」

「ぷんすか」

超可愛い!! 可愛過ぎるよっ!

でも……百目鬼は風船をあげてはいけなかったのでは、と思い。

四月一日は自分があげたかったから良い、と良い。

放課後、部活終わるまで待ってろ、と言われた四月一日は百目鬼に向かって理由を尋ね……基怒鳴ってます。

でもやっぱり百目鬼は無言。

……何時も通り。

そんな何時も通りがこの後直ぐ壊れるなんて……誰が予想した!?

……と真剣に喋りたい所なのにこの後直ぐってテレビみたいだなんて思ってしまった……不覚。

で、その後四月一日は廊下をどかどか歩きます。

「ったく、なんでああ俺様なんだよ百目鬼様か!? ならおれは四月一日様だっつーの!」

なんて書き文字が四月一日の周囲に。

……ほんとかあいい。可愛過ぎるよ四月一日―!

で、嫌な気配と共に右肩をぽんと叩かれ。……きっとひまわりちゃんだろうな、と予想しながらページを捲ると、はっと振り返る四月一日の顔と、……予想通りひまわりちゃん。

何時も綺羅綺羅と輝きが飛ぶ四月一日ビジョンも鳴りを潜め、彼女の周囲には黒いものが点々と。

……だから一体何なんだっつーの!

……とこれもここまでしか読んでない時点での感想ですが。

「ひ、まわりちゃん……」

と吃る(どもる)様に言って、四月一日は侑子さん→遙さん→小羽ちゃんと会った順番に、ひまわりちゃんについて話した人の顔を思い浮かべて。

何か大切な、大変な事に気付きでもしたかの様な愕然とした表情を浮かべ。

でもひまわりちゃんは何時も通り。

四月一日の具合でも悪いのかと心配顔。

……本当はどう思っていたのか。

とは今の感想ですが。

多分この時は本当に心配してたでしょうね。

とも今の感想。

多分、この本気で心配した表情は、演技や嘘ではないのです。……多分。

少なくともあたしはそう信じたい。

四月一日は何時もの如く、心配させまいとして何でもないと告げますが……。

気付かなかった頃にはもう戻れない。

と言う言葉が頭を過(よ)ぎります。

そして、――運命の瞬間まで、後少し――。

四月一日は、ひまわりちゃんに今朝小羽ちゃんと会った話をします。

そして、何時も通りの笑顔で、百目鬼の分のお弁当を小羽ちゃんにあげてしまった、と話す、その途中で――。

四月一日は、とん、と窓に右肩をぶつけて、――――その窓が、がたん、と音を立てて。

スローモーションの映像をコマ送りしているかの様に、四月一日がぶつかった窓が外れ、そのまま四月一日が窓の外に――詰まり、空中に。

倒れて行く様子が描かれて。

持っていたバッグは宙に舞い、そして――。

四月一日は、学校の二階から、窓硝子ごと落ちました。

その、落ちた地面には、壊れて拉げた(ひしゃげた)窓枠と、粉々、とは言いませんが、砕けた窓硝子の無数の破片と。

そして、液体――詰まり、血が。

そこに有りました。

……まさか死ぬとは思ってなかったよ! まさか、四月一日が死んだりは流石にしないと思ってたよ!

と言う事でこれだけでは読んでない人は判断し難い事を言ってみますが読んでない人はきっと読んでないのでまぁ良いでしょう。


余り切り良くはないんですが取り敢えず本ではここで話数が変わるので切ります。