日本人たるもの人生で一度は最高峰に行かないと…なんて話を友人と何年もしていたのだが、この度ようやく挑戦する運びとなった。正直ここ数年、特にここ数ヶ月で体力ががくっと落ちた自覚があり、もう無理かもなーとか思っていたのだけど、私より数歳若い友人がかなりやる気だったので…。
今回は友人が見つけてきてくれたガイド付きツアーに参加。五号目までバスで行って、ガイドさんにペースを作ってもらいながらみんなで登頂を目指す。友人は東京→京都を徒歩で踏破したことがあるかなりの健脚で、それ故にペースを上げすぎて高山病になる危険性が高いということで富士山ベテラン経験者からガイドをつけることを勧められたという。
体力面があまりに不安なので、試し履きも兼ねて購入した登山靴でジョギングなどしていたが、心肺機能よりも筋力が衰えてしまって足が前に出て来ず、心拍数が上がるほどのスピードで走れない始末だった。
今回は吉田口から山頂を目指すツアーに参加する。7月3連休の初日というどピークで、朝7:00に新宿を出発したものの五号目に到着したのはお昼近く。五号目のあまのや2階に各ツアーごとに荷物置き場があるので、余計な荷物は置いていける。ガイドさんは「モバイルバッテリーは2人で1台で充分」とおっしゃっていたが、大手3社ではない私のスマホは五号目から先ずっと電波が弱小で、すぐに電池を消耗してしまい登山道に入ってすぐ10%台になってしまった(機内モード+節電モードで凌いだため、この先の写真はほぼ友人に丸投げしたもの)。
五号目〜六号目までですでに「思ったよりキツイぞ?」状態。こまめに休憩を挟むものの、やはり坂道をずっと登り続けるのは平面を走ってるのと負担が全然違う…見下ろせば絶景が広がっているのだがそれを見る余裕もない。
また森林限界を越えると強風が直撃し、ふつうに歩いていても煽られて道を踏み外しそうになる。ストックを持ってくか悩んで結局買ったのだが、なかったら登山道から押し出されて滑落したかも…と思う場面が何度もあった。
運動音痴の私は七号目前後に現れる岩登りがまたヘタクソ。どこに足場をもってくればいいか悩んでしまい、前から遅れをとってしまう。途中何でもないところで転んでしばらく動けなくもなってしまった。
宿泊する山小屋のある八号目までなんとか明るいうちに到着。ここで夕飯→仮眠なのだがツアーはけっこう不親切で何時からご飯とか何も言ってくれないので、とりあえず割り当てられた寝袋のところに行って荷物置いたらヌルッと下に降りていく感じ。
山小屋、超満員で割り当てられたところが屋根裏みたいなところの端の端で、下に降りるにも既に寝てる別のツアーや個人客を踏まないよう気をつけながら匍匐前進していくみたいな感じでなかなか大変だった。
山小屋で食べるシンプルなカレーがめちゃ美味しい。疲れて手がプルプルしてるのでこぼしまくるけど登山ウェアの撥水加工のおかげでシミにならない素晴らしさ。
時刻は20:30。ガイドさんからの説明によると、この先は2チームに分ける可能性があるという。吉田口ルートの頂上を目指す人と、追加料金1000円でお鉢巡りをして最高峰剣ヶ峰を目指す人。ただし、お鉢巡りの希望者が少なければ中止して全員で吉田口ルートの頂上久須志神社を目指すことになるという。希望者は1:00出発、非希望者は1:30出発ということになった。せっかくならてっぺんまで行きたいという気持ちはあるが、ここまでで既にかなりキツく、更に下りの方が苦手という自覚があるので迷う…が、友人は行く気まんまんだしこの時点では希望者は半数くらいだった。
0:30まで仮眠を取ることにしたが寒さと風の音で一睡もできなかった。準備を整えるものの夜の山小屋は真っ暗で、ヘッドライトを付けてもモノが見つからず結果的にここでレッグウォーマーを紛失することとなった(着替えてる時に見つからなくて五号目に置いてきたかな?と思ったが下山してもなかった…)。
結局遅れが出て全員1:30に出発。九号目まで来たところで最終的な希望を取り、お鉢巡り隊は休憩を短縮して急ぎめで山頂を目指すことに。山小屋では元気よく希望を出していた人も疲労で意気消沈してしまい、希望者は参加者24人のうち登山慣れしてそうな男子集団4人と友人のみ。友人が行くというなら私も行かないわけにはいかず、6人のお鉢巡り隊として山頂を目指すことになってしまった。
頂上までのルートはめちゃくちゃ渋滞して、ヘッドライトの灯りが連なって天の川のようになっている。なかなか先に進めないので息を整えることが出来、前日の七号目〜八号目より楽だった。
夜が明けてきた。
影富士もくっきり。(この辺写真の順番がバラバラ)
お鉢巡りはアップダウンが続くのだが、明らかに私だけペースが遅い…。平面になると楽勝なのだが、高低差があると自分の意思とは裏腹に足がぜんぜん前に出て来なくなる。でも富士山の窪みを上から見下ろすという経験は貴重だなあ。
剣ヶ峰に到達する前にご来光となった。
そして正真正銘の富士山の山頂、日本のてっぺんへ到達。これで富士山登頂したという実績ができたので良かった良かった。
お鉢巡りを終えて久須志神社のところへ戻ってきた。ここで食べたお弁当と1000円の豚汁が身に染みる…(富士山、運搬が大変なので何でも高い)。
そして、この後が地獄。中学の林間学校、キルギスでのアラアルチャとアルティンアラシャンくらいしか登山経験ないが私は下りが超苦手という自覚はずっとあり、正直普段の生活の階段もコントロールできずに転がり降りてるような感覚である。そんな私の日本最高峰からの下りはもう…ツアーのスピードに全くついていけず、ついていこうとするとほぼ小走りで駆け降りるような形になる。結果、コントロールできずに砂利に足を取られて転ぶ。たぶんストックなかったら何十回と尻餅ついてたと思う。
最後はちょっとした段差も脚力だけでは降りれずストックにほぼ全体重を乗っけるような形で降りてきたのだった。この下りがトラウマで、登りだけならいくらでもやるけど下りたくないからしばらく登山はいいや…と思ったのだった。なお、下山後送迎バスのトラブルで誤って下の方にある駐車場を案内されまた登って上のバス乗り場に戻ってくるハメになったのだが、全荷物を持ってのこの登りがいちばんキツかった。
帰った翌日からほぼ丸1週間全身地獄の筋肉痛。まあ、これからの人生は「富士山登ったことあるよ」って言えるのは良いねえ。次回は…来るかどうかわかんない(笑)


























































