Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜 -3ページ目

Dombyra-dee-dee〜中央アジアの無駄話とスケートとたまに旅行記〜

中央アジアと日本を行き来しているくだらない日常とフィギュアスケートと旅行記など。カザフスタンの話とデニス・テン君の話が多いです。
コロナ禍以降はもっぱら国内旅行の話。最近は自分でも滑るのでその合宿関連多め。

もう5年が経ってしまった。






生きてたらデニスは今30歳。生きてても、まだ30歳なんだよなぁ。それなのにもう5年も時が止まってしまっている。


この5年の間に世界はめまぐるしく変わった。30歳になった彼はそれをどのように捉えていたのかなぁ。現実的なところだと、ロシアに多くの友達がいる彼は自身のアイスショーにロシアのスケーターを呼ぶか否か、とか考えたりする。


デニスがきっかけで留学までしてしまったキルギスも、あれから10年が経った。アスタナ万博からも早6年。一時期はこのまま永住するかもと思っていた中央アジアでの日々はもうだいぶ遠い昔のことのように思う。


これから世界で活躍するスケーターはデニスの現役時代を知らない世代だな、とか、かなだいが引退したからデニステンメモリアルはまた暫く日本選手の出場はないんだろうなとか、そんな寂しさも感じる。


あの日に戻ってあらゆる力を使って事件を止められたらいいのにな。でも、できない。もう変えられない。


私の生活もだいぶ変わってしまったけど、彼が与えてくれた様々な機会や、それに伴う感情は忘れないように。


また、カザフスタンにも行きたいな。



あっという間に最終日。帰りの飛行機は20:35発なのでだいぶ時間がある。この日は国際通りを散策して、それから首里城に行こうと決めていた。


時間に追われることがないとついダラけてしまうので宿を出たのはチェックアウトに近い10:30頃。大きなリュックは預かってもらおうと思っていたが、フロントは不在だった。担当者の電話番号は書いてあったが今から呼び出す時間も勿体無いのでこのまま駅に向かってコインロッカーに入れることにした。


駅のコインロッカーに無事に荷物を預けて最終日の散策開始。まず旅行とは関係ない用事で100均に寄りたかったので(帰ってから行けよと思うだろうが、家から駅が遠く在宅勤務の日はなるべく出たくないもので…)、牧志駅の1つ手前、美栄橋駅の近くにあるショッピングセンターからそのまま歩いて牧志市場に向かってみることにした。




100均での用事を済ませてそのまま直進すると国際通りにぶつかり、市場本通りの入り口があるので入ってみる。早速海ぶどうなどの食品のお土産が売ってるお店に吸い込まれて試食・購入。柚子胡椒ならぬシークワーサー胡椒というのが容赦なくピリピリでめちゃ気に入った。





沖縄そばのお店もあるしなんでも食べ歩きしたくなってしまう。まずはかの有名な第一牧志公設市場に向かってみるが、そういえば暫く仮店舗営業だったのが移転してリニューアルオープンしたんだっけ?スマホの地図が指してるのが仮設店舗の場所で、行ってみたらもぬけの殻だった。移転後の場所の地図が載っていたがわからなくてグルグル結局市場本通り沿いだった。




リニューアルしたばかりで綺麗だからあんまり想像してたゴチャゴチャ感がなく、普通にスーパーみたいな感覚。エビが見た目からしてダメなので海産物売り場には近づけず、お腹が空いたのでパイナップルとサーターアンダギーを買ってその場で食べた。


その後通り沿いのお土産屋さんでちんすこうを買って無駄に荷物を増やしてから首里へ移動。首里城、ゆいレールの駅からだと15分くらい歩くけどフリーパス買っちゃったのでかたくなにゆいレール使って行きます。




ゆいレールを使ったもう一つの理由は駅の近くにある「首里そば」というところが有名なので並ぶの覚悟で行こうと思っていたのだが、到着してみると人の気配がないので休みだと悟った。なんだそれなら市場の中で沖縄そば食べてくれば良かった


ゆいレールの車内で今日は多くの人が傘を持ってるなーと思っていたが、駅を出ると少し小雨がパラついていた。折りたたみ傘はもっているが手が塞がるのが嫌でそのまま進む。





首里城がある首里城公園は東西に長く広がるが、見学コースとしての入り口は駅とは反対の西側になる。そこまで石垣沿いの道を歩くだけでエモすぎる





途中首里城とは反対側に見えた石造の大きなお城のような建物があまりにかっこよくて目を奪われた。あれはなんの建物だろうか、見学できるんだろうかと思ってたら後で調べたら沖縄芸術大学のキャンパスで歴史的建造物じゃないのね!こんな所で学べるのかっこよすぎる。




周囲は傘をさしている人が増えて来たが帽子を被ってるので濡れる実感があまりなく、まだ出さずに耐える。西側の入り口の守礼門まで行く。




そこから順番に歓会門、瑞泉門と進む。




が、首里城は2019年に火事で消失してしまったので、その先は現在仮設の廣福門でエモさはないんだよなあ。




その先は有料エリアとなる。現在の首里城は復興の様子を展示する形を取っており、消失したパーツや再建に関するビデオなどが展示されている。熊本城といい、再建中の城の見学ばかりしているな。




展望所となっている東のアザナまで行く。そこから見下ろす城下町を見て思ったが、沖縄は民家やアパートもコンクリートでできたものが多い。ベランダなどの手すりもコンクリートに網目模様を開けたような造りが多くそれが築年数が経って色が変わり重厚な雰囲気を作り上げている。築年数はそこまで古くないはずなのに、街全体が歴史の中のような雰囲気なのだ。


またぐるりと西側へ戻る。その先にある玉陵も世界遺産なので見ておくか。




玉陵は琉球王国の王族の墓で、入り口の建物の地下が資料館になっていた。これまでの調査でかなり詳細に誰の墓なのかわかっているようだ。500年以上前の歴史がわかるってすごいことだよなぁ。そして私は琉球王国に関する知識がほぼないので、琉球人とはというところが気になった。彼らは民族的には中国人なのか、日本人なのか、そのどちらでもないのか。その言葉や文化の違いなど、散々通った北海道のアイヌもそうだけど日本てやはり日本人と一括りにするのは無理があるなぁと感じる。




王族の墓はガジュマルの木が植った道を通り抜けた先にある。大きな石墳は閉じられていて中の様子はわからないが、ここに先ほどの地下室の資料の通り400年に渡り続いた琉球王国の歴代の王たちが眠ってるんだな。




再び首里城公園を西側から東側へ抜けて駅へ向かうことに。行きとは違うコースを通るほうが美しいが、それだと遠回りになるのでもう足が限界だった。石垣の歴史を感じる古さや熱帯の植物などの景色が非常に良く、雨に濡れることすら気持ち良いとか思っていたら雨は突如スコールになりそんなこと言ってる場合ではなくなった。慌てて近くの門の下に逃げ込み傘を引っ張り出す。


そこにいたスタッフさんに一応駅への道を聞くと、あれ?私が思ったのと逆だぞ?スマホの地図を見るといつの間にか駅方面を通り越して南東に位置する継世門までぐるっと回ってきてしまっていた。駅へ戻るため、土砂降りの住宅街を歩く。雨さえなければとても興味深い沖縄住宅をじっくり見て回れるのに


ロングスカートなんかはいてきちゃったからもうビショビショだ。なんとか駅まで戻り、ゆいレールで県庁前駅へ戻る。お昼ご飯を食べ損ねてしまったのでどこかへ行こうと思ったが、もう雨の中歩き回る気になれなかったのでパレットくもじの中で完結させることにした。お惣菜を買った地下1階に沖縄料理のレストランがあったことを思い出し、そこでソーキそばを食べた。


それから電源のあるモスバーガーでお茶&充電休憩を経て、最後にGODIVAに寄ったが抹茶のショコリキサーが入荷待ちになっていた沖縄限定の黒糖というのもあったが雨で体が冷えてしまったので無理に飲む気にもなれず、だいぶ早いがこのまま空港へ向かうことにした。


飛行機は20:35発だが、空港着いたのは17時台。お土産をゆっくり物色して、18:30くらいに夕飯で行こうと計画していたバーガー店、AWへ。並んでいたので逆にそこで時間を潰すことができた。




W、とにかく人が多いので作り置きしているのか注文したらすぐ出て来たが、その分あんまりあったかくなかったのがちょっと残念だったなぁ。空港じゃなくて街の店舗行ったら印象も違ったのだろうか。


やること無くなったのでもう搭乗口行こうと手荷物検査に入った瞬間、スマホのアプリに出発時刻変更のお知らせ。なんと21:15今から入ってもめっちゃ待つじゃんと思ったがもういいやと入り、買いもしない免税品などをひたすら見ていた。この日は天候が荒れていたせいかどの便も遅れていて、中には東京発で4時間遅れのもあった。


元の時間でも羽田から家まで帰れないので以前にも泊まった天空橋と穴守稲荷の間にあるゲストハウスを予約していた。東京着いても雨で、その寒さにびっくりしてしまった。シャワー浴びて3時近くに就寝し、5時半に起きて帰宅。疲れを溜めたまま1週間なんとか乗り切るぞ





この日は予め申し込んでいた美ら海水族館バスツアーの日。集合は8:20にパレットくもじのニッポンレンタカーの前。前日のおつまみの残りを朝ごはんに食べようと思っていたけどギリギリまで用意できない悪い癖が出て時間がなくなってしまった。パレットくもじに着いたのは8:15頃。だめだもうコンビニでごはん買う暇もない。




更に集合場所は様々な業者のツアーバスが出ていてどれが自分の参加するツアーのものなのかわからない。ガイドさんも参加者も中国人のところが多く、どのツアーか聞きに行くと中国語で返ってくることも。ぜんぜん見つからないので催行会社に電話すると「数分後に到着します」とバスのデザインを教えてくれて、ちょうどその電話中に教えられた通りのデザインのバスが集合場所の最後尾に滑り込んできたのだった。


バスで割り当てられた席は最前列。ガイドさんの話もよく聞こえるし窓の景色もよく見える。ガイドさんによると、道の混雑等により当初の予定からコースを変更し、最初に琉球村、その後美ら海水族館に向かうらしい(予定表だと最初が万座毛だった)


バスは那覇市を出て北上していく。市や町が変わるとその解説をしてくれる。普天間基地も通過した。


琉球村に着いたのは9:50頃。オープンが10時だそうで少し待機。それより少し前にオープンし、10:50までの自由時間を与えられた。




最初に屋内の売店エリアを通過して、その先が屋外の有料エリアになる(チケット代はツアー料金に込み)。明治時代の琉球家屋を集めたテーマパークで、内部に入れる家屋はわずかだが外から民族衣装や家具などを見ることが出来る。




とりあえずお腹が空き過ぎたので何か入れたい。入り口に売店があったのは見たがそこまで戻る時間が勿体無いので歩いてる途中に何かあればと思ったら黒糖クレープを売ってる所があったのでそれを朝食代わりに。美味しいけど中身も何もないので口がパサパサになる。


10:30からエイサーの公演があるらしく、それちょっと見たらもう集合時間だな。それまでにぜんぶ回り切らないと。




が、10:15から会場ホールの手前にある家屋で沖縄民謡のライブが始まってしまった。エイサー開始までやるそうで、全部見てると村内を回りきれないので1曲だけ聴いてお暇する。一応全部の家を見て、10:30を少し過ぎてからホールに入った。たぶんまだ1曲目。



男性と女性が太鼓を持って演舞するのが終わると、次は男性だけのグループで大きな太鼓での演舞。その2曲だけ見てホールを出た。


琉球村、時間ぜんぜん足りないわ。民族衣装着たスタッフさんに出口への道を聞き、「バスの集合時間までに入り口のところにあったお土産エリアをちょっと見たい」と告げると従業員用の近道を案内してくれた。「1日過ごせる施設になっていますから、1時間じゃ足りないですよね〜。またいらしてください」と。いやほんと、またゆっくり来る機会があったらいいなあ。


続いて今回の目玉、美ら海水族館。海洋博公園の広い敷地内にある施設の1つで、今回のツアーでは公園内の別の施設を見学する人も一部いる。公園の入り口のところでその方々は別行動へ。美ら海組は水族館の入り口でガイドさんが入場券を配ってくれる。


バスの中でもずっとスマホいじってたので(移動してポイント貯める系のアプリ入れまくってるもんで…)既に充電が20%切っており、ここで入れとくかと充電池を繋げたところ、充電が始まらない。え!前に使って充電するの忘れた⁉︎2つ持って来て2つともその状態、しかも予備の予備で持って来た乾電池式のはホテルに置いて来てしまった。なんという痛恨のミス!!!ここで20%とかもう無理だろ!


水族館内に充電できる所があるかスタッフさんに聞いてみると、LINEで登録する貸出式の充電器が館内にあるという。返却はファミマとか別のスポットでもOK。入り口にあったのでさっそく登録。24時間で220円。




水族館内のカラフルな熱帯魚たちやかわいいチンアナゴさんに癒された後、かの有名な巨大水槽の前へ。ジンベエザメを眺めながら軽食が食べれるカフェがあるが、順番待ちのようなので諦めた。ジンベエザメさんは水槽の上の方をゆっくりと旋回している。写真は撮りづらいが、その雄大な姿を目に焼き付けた。


美ら海水族館、資料展示をじっくり見なかったこともあり思ったよりボリューム少ないなという印象。動物園と違って自分にとっての推し生物がいないから熱量が違うというのもあるが。




バスの集合の14:40まであと1時間強。水族館とは別のところにウミガメ館、マンタ館、オキちゃん劇場というイルカプールがあるので観にいく。その途中で60%ほどで充電の終わりが来てしまったので再度館内に入り返却しに行った。うーん、ここから最後まで持つ気がしない。





夜はタコライスを食べに行きたいと思っていたが、もはや沖縄そばは毎日食べたい。公園の入り口から水族館へ向かう途中にレストランがあり、そこに沖縄そばとここの名物の青い肉まんのセットがあったのでそこへ向かった。が、肉まんふかし中で販売しておらず代わりにブルーシールのアイス頼んだ。




続いてバスは水納島という離島へ。本島からすぐ近くで橋で渡れる。橋を渡る前は山口の角島大橋に似た絶景が広がる。ここでの散策は僅か20分。橋のたもとにあるビーチを眺めて終了。美しいけど、先に久米島行っちゃうと感動が薄れるなぁ


スマホの充電は案の定再び20%台が近づいて来た。次に寄るのは紅芋タルトで有名なお菓子御殿なのだが、荷物になるためここで買うつもりはない。とはいえレジで何かが貰える引換券が付いてきたので、何買おうかなと店内を模索していると、海辺の席にコンセントが並んでいる!集合までの残り時間をここでの充電に充てるため、テイクアウトできるケーキを買ってそこで引換券を使うとちんすこうがお土産についてきた。




海を眺めながら、集合時間ギリギリまで充電して44%まで戻したが、帰りまで持つか


最後に万座毛。今帰仁エリアにある岩が削れて象の鼻のようになっている崖で、入り口には売店などが入った立派な建物がある。その中にも充電スポット、充電GOがあったー!再度充電器を借りる。これは那覇着いてからファミマかどっかで返却しよう。




万座毛は見学通路がしっかり整備されている。日が西に傾いてちょうど万座毛の周囲の海面をキラキラと照らしていた。


これにて今回のツアーの訪問地は全て終了。あとは帰るだけということで、思ったより早くバスは那覇市内に戻って来た。ツアーの最後にガイドさんが島唄を歌ってくれた。これ、ガイドの台本の中に入ってるんですかね普通に上手かったけど、お客さん巻き込んで盛り上げるスタイルのガイドさんじゃなかったのでみんなシーンと聴いてただけで、この空気の中でよく歌えるなと…(最前列の私が率先して盛り上げればよかったんだろうが、恥ずかしくてガイドさんごめんなさい)


パレットくもじに帰ってきたのは18:30過ぎだった。充電GOのおかげでこれから宿やカフェで充電休憩する必要がない。夜寝れないくらいに首肩のコリがひどく、前日もマッサージに行こうか葛藤してたのでこれから夕飯前に行くことにした。とりあえず目星を付けてたご飯屋さんがある牧志駅へゆいレールで向かう。その途中で先ほどの充電池が終了したので、ファミマで返却。充電GO、県庁駅の中にもあるしほんと便利だ。


ここで24時間使えるゆいレールのフリーパスを購入。明日はゆいレール使って色々回る予定だし、今買えば空港に向かう時まで使える。800円なので4回乗れば元が取れる。


牧志駅の回りでマッサージやってるところを探して何軒か覗いてみた。そのうちの1箇所が30分コースがあったので入ってみる。ちょうど運良く、今から30分のコースなら案内できるとのことだった。




マッサージで肩がちょっと軽くなってから夕飯へ。タコライスが食べたいと思って調べていたところ、「石焼きタコライス」なるものがある「アメリカ食堂」というところが気になったので牧志まで来てみたのだ。メインはバーガーのようで、店の雰囲気は思いっきりアメリカ風。胃がいくつもあればバーガーもポテトも食べたかったが今回の目的はタコライス。それだけだと意外と味はあっさりで、ホットソースを大量にかけてようやく私好みの辛さが出た。


帰ってお風呂、洗濯を済ませ、日付が変わってから前日の残りのおつまみと泡盛で晩酌。ただ持ち歩くだけになってしまったバッテリーも忘れずに充電した。








6:00に起床、ツアーは初めから濡れてもいい格好で集合とのことだったので水着+ラッシュガードがわりのパーカーとスパッツを装着。前日にコンビニで買ったスパムおむすびを朝食にして、送迎時間の8:00までにチェックアウトする。


ロビーに降りるとツアー会社のお姉さんが来ていた。荷物はロビーに置かせてもらい、お姉さんの運転する車で出発。後部座席にはもう一組、家族が座っていた。


車はツアーの拠点になる泊フィッシャリーナに到着。ハテの浜へ向かうツアーはいくつもの会社が運行していて、港には様々なボートが停泊していた。同じツアーに参加する人たちがすでに何組か集まっている。お姉さんは別方向のホテルに泊まっている参加者の送迎に再度出て行った。その間に今回のボートのキャプテンからシュノーケル用具と撥水性のガウンを受け取る。船は屋根のないタイプなので、水しぶきがかなりかかるそうだ。




ツアーを申し込んだ時点ではハテの浜に上陸するだけのコースにしていたが、ハテの浜は遊泳区域が限られていること、同じツアーの他全員がシュノーケルポイントでのシュノーケルを申し込んでいることを前日の電話で聞いて、やっぱり後悔したくないとシュノーケルつきにアップグレードした。料金は3500→6000円にアップ。それでも他のツアーより安め。




全員が港に揃ったところで船までご案内。船は本当に屋根がなく、中に木の長椅子が2脚並んでいるだけのボートで、出発すると揺れで海の中に吹っ飛ばされそうになる。水しぶきが容赦なく飛んでくるのでガウンの下にスマホを隠してガードする。持ってきた手荷物は濡れないように貨物室に入れてしまったが、サングラスと日焼け防止用のマスクをその中にしまったままだったのを後悔した。


ハテの浜に向かう途中にも離島がいくつかあり、お姉さんが説明してくれる。港を離れてすぐにくぐった橋で繋がっているのは奥武島。その他、1世帯だけ住んでいる離島でそこの小学生の子供は毎日お父さんの船で通学してるというエピソードや、あの市橋容疑者が潜伏していた島も目の前に。こんなに近くにいたのに誰も気付かず懸賞金取れなかったと仰っていた。船の先頭で立ちながらウミガメを探すお姉さんの頼もしいこと。




やがて視線の先に真っ白な砂浜が見えてきた。ハテの浜に到着だ。このツアーが到着するのは観光地としていちばん整備されてる中の浜。といってもこの時期はまだ何もなく、トイレがぽつんとあるだけ。浜辺にパラソルはいくつか並んでいるが、別会社のものなのでもし借りる場合(13000)は連絡とりますとのことだった。




今日はこれから引き潮で水位がどんどん下がって行って景観が悪くなるので、泳ぐより先に散策した方が良いですとのことだったのでさっそくお散歩に出かける。まだ他のツアーは上陸していないので人は少ないが、同じツアー客が画角に入らないように場所を変えたりじっと待ったり。水陸両用の靴を履いてきたので波打ち際ギリギリを歩いて飲み込まれてもへっちゃらだが、小さな島と言えど砂浜を歩くのはけっこうしんどい。




遊泳区域は上陸した側のごく一部の囲まれた場所だけ。狭い浜なのにその反対側は全く表情が違って、誤って転んだら攫われるんじゃないかと思うほどの激しい波が打ちつけていた。


スタート地点に戻る頃には他のツアーの船も到着して、続々と人が降りてきた。遊泳区域にいるのは子供連ればかりで、ここで泳ぐ気にはなれない。もう歩き回るのもしんどいので砂浜に座って海を眺めていた。風が強く、別のツアー参加者の浮き輪が遊泳区域外の沖へ流されてしまった。


シュノーケル申し込まなかったらみんなが行ってる間この浜でお留守番だったので、申し込んでよかったな。なお電波は通じるのでパラソル借りればボケーっとスマホ弄ってることもできるかもしれない。


浜散策は9:50まで。船に乗り込み、シュノーケルポイントに向かう途中で先ほど流された浮き輪発見!最前列にいた私が拾い上げてちょっと達成感。ツアー会社のお姉さんが「先ほど浮き輪流されたのってそちらのお客様ですかね?」と浮き輪の持ち主の参加するツアー会社に電話して、拾ったので港に持ち帰りますーと報告していた。知床の事故思い出しても、ツアー会社同士の連携って重要なんだなと改めて思う。




シュノーケルポイントに到着。男性スタッフが海にパンの耳をちぎってバラまくと魚がたくさん寄ってくる。シュノーケル、10年前に石垣島で1度やったのみなのですっかり忘れていて、最初のうちはこんなに呼吸できないもんだっけ?と普通の水泳時並みにしか水中に顔をつけていられなかったがだんだん慣れてきた。ベストを装着しているので何もしなくても浮くし楽。そういえば10年前はウミガメおいかけて潜ってみたりもしたよなーと思い出し、終盤はベストを外して挑戦。が、そういえば私は潜水がドヘタでお尻から浮いてきちゃうんだった


そして改めて思ったが水の中って体力消耗する。もし漂流することになったら長時間持たないなと身をもって実感したので、本当に事故には気をつけたいし、気をつけてもらいたいな。


みんなが少し早くシュノーケルを切り上げてしまったため、元々出発が早まったのもあり予定よりかなり早くツアーが終わってしまった。すでにゲストハウスをチェックアウトしてしまっているのでずぶ濡れのまま戻るのは申し訳なく、他のホテルからの参加者を先に送りに行っている間に休憩所のトイレで着替えた。


宿に戻り、荷物整理と充電をしつつこの後の予定を練る。本来は戻ってくるのが13:00過ぎぐらいを想定していたので、宿の周辺でご飯お茶休憩して16:45発の飛行機に合わせたタイミングで運行しているバスで空港に向かうつもりだった。が、まだ12:00前。時間が空き過ぎてしまった。


お昼ご飯を調べていると本島の沖縄そばとは少し違う久米島そばというのがあるらしく、そのおすすめにどのサイトでも「やん小〜(ぐゎ〜)」というお店が載っていた。ここから6㎞はだいぶ遠いなぁバスを調べると約30分後に出て、その後空港へ向かうバスは元々ここから乗ろうと思っていたもので良いようなので、30分待つか


と、ゲストハウスのオーナーさんがロビーに来たのでお昼のオススメを聞いてみると、「やん小〜っていう久米島そばのお店が最近マツコ・デラックスの番組に出たんですよ」とまさにピンポイントで目星をつけてたお店の名前が出てきた。「これから港に着くお客様を迎えに行くので、お店まで送りましょうか?」とこれまたラッキー!バスを待つことなくお店に直接行けることになった。


オーナーさん曰く、久米島のそばは普通の沖縄そばよりもっちりしているそうで、久米島の人は「そば」といえば久米島そばなので他はちょっと物足りないのだそうだ。


オーナーさんは先程も別件で車を出した際に店の前を通ったそうでその時も並んでたけどそばだから回転は早いからと仰っていたが、着いてみるとけっこう並んでるーー!が、時間はたっぷりありすぎるので無問題だ。オーナーさんにお礼を言い、最後尾に着く。




そばだから回転が早い、の言葉とは裏腹に列の進みが意外と遅い。見てる限り相席とかはさせてないみたいだから入れる数が少ないんだな。周りの会話を聞いていると観光客よりも地元民の方が多そうで、私の後ろについたご一家はワンちゃん連れだった。近くのお店のおかみさんが現れて、「みんな暑い中で大変だから」と氷を袋に入れて配ってくれる。そこにやん小〜のオーナーさんも「みなさんお待たせしてすみませんね」と出てくると、「あら有名人が来た、あとで写真撮ってもらわなきゃ」とか「男前に映ってたわよ」と並んでるお客さんにいじられている。ああ、地元民の交流微笑ましい。そして今並んでいる最後尾に「完売」の札が立てられたのだった。




30分以上待ってようやく店の中に入れた。並んでる列からは外にある2テーブルが見えていたが、案内された店内も3テーブルのみ。そりゃ回転遅いわ。三枚肉のそばはもう終わってしまったとのことで、味噌もやしそばを注文。味噌味というのも久米島そばの特徴らしい。食べてみるとあんまり味噌感はなくあっさりしたスープ。手打ち麺の歯応えと細めの島もやしのシャキシャキが食べ応えある。10年前にも思ったけど、沖縄のそば、好きだなぁ。都内でも食べられるとこはあるけどわざわざ行かないから、10年越しに再会できた気分だ。


ゆーっくり食べても14:00過ぎには食べ終わってしまった。まだ2時間時間があるけどどうしようかねえ。並んでいる後ろにカフェはあったが、飲み物だけみたいだから持たないしなぁ。また周辺のお店を調べてみると少し歩いたところにかき氷が売りのカフェがあるらしい。かき氷も溶けちゃうから長居するには向かないけど、とりあえず行ってみるか。




やん小〜を出るとまず近くにあるバス停を確認。空港行きのバスは16:01に来る模様。目的のカフェ、ちいどぅ処福屋は地図上は徒歩5分になっているが、大通りに出て坂を下るので帰りがしんどいパターンだなこれ。




中はスイーツとお土産やさんにカフェが併設されてる作りで、中にいるお客さんは皆地元の方のようだ。マンゴーのかき氷とかカラフルなくまさんとかに来なる氷はあったのだが今その気分じゃないなあ。沖縄らしいものだと黒糖ぜんざいとかあるがそもそもぜんざいがあまり好きではない。結局コーヒーゼリーにして、コンセントの近い席で充電しながらいろいろスマホいじってたらむしろ時間が足りないほどで、15:50過ぎに慌てて店を出たのだった。




バスの到着時間には間に合うように戻ってきたが、時間になってもバスが来ない。こういう時不安になるな。しかし5分ほど遅れてバス到着。その分空港への到着も少し遅れたが、小さな空港なのでついてすぐチェックイン、保安検査場を通って飛行機に乗り込んだのだった。


那覇空港の到着ロビーにつき、ひとつ上の2階に上がってゆいレールで今回の宿を目指す。空港が街に近くて移動が楽だ。


那覇の宿は超安いゲストハウスとその倍以上の値段がするけどちゃんと部屋にバストイレあるし写真見て内装が気に入ったホテルで悩んで、結局内装とアクセスで高い方を選んだ。バスツアーの集合場所が徒歩圏内だったのが大きかった。




那覇空港から5駅、旭橋で下車。久米島から来ると那覇はめっちゃ都会!大きなビルに全国チェーンのお店、地方に来たことを忘れそうだ。




10分強歩いて今回の宿Kohala Hotelに着いた。名前の雰囲気通りハワイをイメージしたディスプレイが並ぶ。建物は普通のマンションで、1Kの間取りにバストイレ別の水回り、洗濯機、乾燥機もある。青を基調にしたリビングもおしゃれ。久米島で濡れた水着をすぐ洗えるの助かるー!


睡眠時間が足りなすぎて遠くまで出歩く気になれなかったのでこの日は部屋で食べようと決めていた。フロントで近くにあるスーパーを聞いてみると、県庁前駅の手前にあるパレットくもじというデパートの地下にスーパーとお惣菜売り場があるという。ちょうど明日の集合場所もパレットくもじなので、下見がてら行ってみることにした。




パレットくもじの向かい側に沖縄県庁があって建物がめっちゃかっこいい。パレットくもじの中にGODIVAがあって前からトライしたかった抹茶のソョコリキサーのバナーが出ていたのでここで行ってしまおうと思ったが、ラストオーダーが18:30でもう過ぎていた。GODIVA都内だとわざわざ出向かないと行かない位置にあるから、最終日にここで行っとこうかな。




地下でお酒とおつまみを買い込んで宿に戻った。フロントに言うと調理用品を貸してくれる。とある演出の都合上ベランダで撮影しているが実際には部屋で食べた。なおビールはお土産用で私は泡盛を飲んだ。







国内旅行の最大の目標だった47都道府県制覇は達成したものの、沖縄だけは10年前に石垣・竹富に行っただけで本島に足を踏み入れたことがなかったので中途半端だなと思っていた。金カムスタンプラリーで北の大地に行きまくった反動で南に行きたくなったのもあり、今年のGWは沖縄本島に行くことにした。


航空券価格のピークを避けるために3日は捨てて4日昼出発、7日夜に帰って羽田近くで後泊するパターンに。観光できるのは実質3日間しかないが行くならばどこか1ヶ所離島にも行きたいと思い、見どころと移動方法で検討した結果ハテの浜に一番行きたいと思ったので久米島までの航空券を取り、現地ツアーを申し込んだ。本島も最も行きたい美ら海水族館に行くならそれを含めて色々回ってくれるバスツアーが効率良いので利用決定。本数の少ない公共交通機関でいかに回りきるか緻密な計画を練っていた金カムスタンプラリーと違い、移動経路の準備等をほとんどしなかったので実感のないまま向かうことになった。




普段早朝発深夜着の便ばかり使っているので店舗営業している羽田空港が物珍しい。早めに到着して食べ歩きしてしまった。




14:30発の飛行機は少し遅れて出発。東京より西に向かうと富士山を見下ろせるのねーとか、金カムスタンプラリーとは違う景色が新鮮。


ANAマイラーなので羽田⇔那覇はANAを使っているが、久米島までの便はJAL系の琉球エアコミューターのためため那覇で一度出てから再度チェックインする必要がある。乗り継ぎ時間が45分しかないのでANAが遅れるとかなり不安だったが、ほぼ定刻に到着し空港も広くないのでスムースに乗り継ぎできた。そのまま小さなプロペラ機で久米島へ。なお久米島へはフェリーでも行ける。時間があればそちらを選択したかった。


久米島での宿は空港のほぼ対角に位置するイーフビーチにある。空港からバスで行けるが、このバスは飛行機の遅延による運行調整はしていないとのこと。今回は出発の19:10まで余裕を持って乗ることができた。


すっかり暗くなってしまったので景色がよくわからないまま最寄りの停留所となるイーフビーチホテルで下車。ここに泊まれれば良かったが宿泊費をケチっているので歩いて別のゲストハウスへ行く。途中にある飲食店のメニューなどを眺めて夕飯の候補を見繕っていく。




泊まる宿は「シーサイドハウス ジュゴン」。部屋は一人で泊まるには広すぎるほど。バストイレは共用だと思っていたがついていた




ってこのシャワー使い方ミスるとトイレットペーパーがびしょびしょになっちゃうな。




荷物を置いて周辺を散策し、先ほど通りかかった中で一人でも入りやすいということで元々候補に入れていた寛ぎ屋南美花という居酒屋で夕飯。




部屋でやりたいことがあったので泡盛を敢えて苦手な炭酸割りにしてペースを落として1杯で済ませた。食べ物ももずくの天ぷらなどはひとりでも食べられるように半分にしてくれた。


久米島についた際、翌日に参加するツアーの会社から天候の関係で集合時間が1時間早まるとの連絡があった。しかし色々やってたら就寝は3:30すぎ…2時間しか寝れずに翌日を迎えることとなった。