国境からバスに乗り込み、
エルサレムの旧市街へ。
金曜日の礼拝が終わった直後だったのか、
旧市街はたくさんの人でごった返してた。
とにかく地図1枚すらもっていないあたしたちは、
事前に聞いたとおりのホテルを目指して歩く。
人をかき分け、ともちゃんすら見失いそうななかで、
ホテルなんて見つけられるのか?
それでもひたすら歩き、なんとか到着した、
ゴールデンゲートイン・ホテル。
名前だけは立派だ。
6人のドミトリールーム、1泊50NIS(10ユーロ)。
想定内の物価の高さ。
それでも、他にホテルは知らないので、
おとなしくチェックイン。
早速、旧市街を歩いてみる。
ダマスカス門に近いせいか、
なんだか、今までいたヨルダンと変わらぬ雰囲気。
お店の看板もアラビア語ばかりだし、
売ってるものも、ザ・アラブって感じ。
人も、おバカなままだし・・・。
それでも、しばらく歩いて嘆きの壁に出れば、
見たことのない、不思議な空間が広がってた。
嘆きの壁は、その名の通り、壁。
その大きな壁は、真ん中で区切られ、
男性用、女性用に分かれている。
そして、その壁に頭をつけ、何かを唱えたり、
訴えたりする、ユダヤ人と思われる人々・・・。
なんだか、あたしにはとても異様な光景に移った。
男の人は、真っ黒なタキシードのような洋服に、
もじゃもじゃの髭をたくわえ、頭にはシルクハット。
そんな人が、うじゃうじゃ。
しかも、彼らは全員がスタスタとわき目も振らず歩き、
笑顔を見せることもない。
とても道なんて聞ける雰囲気じゃない。
ユダヤ人と、パレスチナ人。
もっと、くっきりと分かれて生活してるのかと思いきや、
意外と共存?
なんて思いながら、しばらくそんな様子を眺めた。
疲れたね・・・。
ちょっと休憩、のために立ち寄ったお店は、
ピザ、ビール、コーヒーシェーク・・・と西洋の香り。
しかも、うまい。
イスラエル、間違ってないわぁ~。
テンション、急上昇。
久しぶりのビールにともちゃんもご機嫌。
夜は、
ちょっと危険?と思いながらもお散歩へ。
そしたら、金曜だからなのか意外にもにぎやか。
電飾がきれいな広場には、
たくさんの屋台や、それに群がる子供たち。
イスラエル・・・。
なんだか、沢山の顔を持っていそうな、
不思議な国の予感。
翌日はベツレヘムへ。
ここは、イエスキリスト生誕の地。
前夜、同胞日本人仲間に見せてもらったガイドブックをもとに、
ともちゃんがオリジナルガイドブックを編集。
これを頼りに、
まずはキリストの生まれた生誕教会へ。
さすがに、たくさんの人でにぎわってた。
あまりキリスト教のことは知らない・・。
それでも、あのキリストが生まれたんだから、すごいことくらいは予想がつく(笑)
きょろきょろしながら、アンティークな雰囲気の教会の中を見てまわった。
そのあと、ランチしたお店で、
「ダビデの井戸はどこ??」
と尋ねると、お店の人がここからまっすぐに行くだけ、というところまで連れて行ってくれた。
もちろん、アラブ人(笑)
言われたとおり、ひたすらまっすぐ行ったのに井戸は見つからない。
さすが、アラブ人。
仕方ないので、
人目を忍んで仲良くおしゃべりしてたカップル?に接近。
お取り込み中申し訳ないのですが・・。
「ダビデの井戸はどこ?」
ときくと、2人で顔を見合わせ、分からないといった様子。
すると、女の子が携帯を取り出し、
誰かにきいている様子。
そして、
あたしたちを井戸へと案内してくれた。
それでもやっぱり親切なアラブ人。
まさか、こんな親切にイスラエルで出会えるとは・・。
しかし、案内された井戸見てびっくり。
そりゃ、現地民も知らないわって納得のショボさ!!
ほんとにこれ?って思いながらも記念撮影だけ終え、
次の目的、分離の壁を見ること。へ進む。
30分は歩き続けたと思う。
いろんな人に、道をききながら。
そしてたどり着いた、大きくて長い壁。
たくさんののメッセージや絵が壁を埋め尽くしてた。
この壁が、パレスチナ人の生活を圧迫して、
自由を制限してる。
今にも銃撃戦が始まるんじゃないかと思うほど、
平和からはかけ離れた雰囲気で、
冷たくて、理由も分からないまま拒絶されたような悲しい感じがした。
なんとかならないのかね、この壁。
そしてこの壁の向こう側へ。
これがまた、なかなか大変だった。
遊園地にある、ちょと大きなアトラクションのエントランスようなところをぐるぐると歩き、
チケットを見せるかのように、パスポートの提示を求められる。
壁の向こうに住んでいると思われる人は、
証明書のような紙切れを見せ、
ボディーチェックを受けてた・・・。
家に帰る度にこれをやるの・・?
急病人がいるときですら、
これは必ず・・、らしい。
まだまだこの問題について、
知らないことばかり・・・。
”これってどういうこと??”
ってもう少し深く知ってみたくなることに、
イスラエルではけっこう出会う。
あたしって、ほんとに何も知らないなぁ・・・。
と思うことは、この分離の壁をはじめとしていろいろあった。
知ろうとするきっかけが持てたというのは、
ここに来た意味があったということだと思う。
こうして壁の向こう、イスラエル側へと戻った。
イスラエル、3日目。
丸2日滞在して、ずっと気になってた、
あの、タキシードにもじゃもじゃもみあげ。
ついに、彼らが生活する場所を突き止めた。
ユダヤ人街、メア・シェアリーム。
近づくにつれて、ユダヤ人率は上がり、
街に足を踏み入れたら、すごい・・・。
目についたすべての子供から大人まで(男に限り)、
とにかく全員がもみあげを伸ばしてて、
さらにクリクリにカールしてる。
子供のほうは、このもみあげに丸坊主というスタイル。
大人は、嘆きの壁辺りでもよく見かけたタキシードのような服に、
シルクハットや、お皿のような帽子を被った人。
そして、ここですれ違った全員が、
あたしたちのことなんて、まるで目に入っていない様子で通り過ぎてゆく。
完全無視って感じの、超クールな態度。
外国人なんて、1人も歩いてないのに、
子供すら何の興味も示してこない・・。
どんな教育を受けているんだろう。
すれ違う人の中には、
聖書を片手に、歩きながら読んでいる人がけっこういた。
聖書を売る本屋さんにも、真っ黒な人だらけ。
どんだけ熱心なんだ?
ユダヤ教は、大きく3つに分けることができるらしい。
・ 改革派→ふつうのイスラエル人って感じで、宗教による制限はほとんどない人。
・ 正統派→3つの中の中間?お皿みたいな帽子の人がそうみたい。
・ 超正統派→あたしたちが、興味を持ってるタキシード&もじゃもじゃ。
ここに住んでるのは、超正統派または正統派の人たちってこと。
彼らの多くは定職についていないらしく、
国からの援助で生活をしてるんだって。
だから、タキシードからするとちょっと意外なんだけど、
生活水準はあまり高くないみたい。
たしかに、きれいな建物はこの街にはあまりなかったし、
古いアパートが多かった。
新市街にあるようなおしゃれなカフェがあるわけでもなく、
小さなマーケットやパンやさんがあるくらい。
地味で質素。
なんだけど、独特な雰囲気を持ってた。
ここは、今まで見てきたどこにも似ていない。
異様、だった。
アラブの匂いがぷんぷんする国かと思えば、
こんな一面もある。
この2つの共存は、不思議すぎた。
この場所はあたしにとって、
ある意味、異文化びっくり度No.1かもしれない・・・。
久しぶりに、かなりの刺激を受けた・・。
まるでテーマパークのような、現実離れした街。
そんな街で、おとなしくしてればいいのに、
やっぱり何かしてみたくなる。
で。
相手にされてないにもかかわらず、
呼ばれてないにもかかわらず、
パンを買ってみることにした。
え?パンぐらい?
って思うかもしれないけど、
この場所でただのツーリストがパンを買うって、
相当KYな感じだと思うよ(笑)
とにかく行ってみればわかる!
もしかしたら売ってくれないかもね、なんて話しながら入店。
長居は禁物。
あたしは、もう度胸試しくらいにしか思ってないから、
とにかくなんでもいいから、その辺の近くにあるパンを1個か2個適当に買って、
1秒でも早く店を飛び出そう、と思ってたんだけど・・・。
となりの女・・・。
こういうときに、意外と強い。
本気で食べたいパンを真剣に探してる・・・。
正気か?
「エリちゃん、なにがいい?エリちゃんが好きな、甘そうなやつもいっぱいあるよ。」
・・・・・・・。
おい、本気か?
こんなところで、”おい、ちょっと待てや”
なんてはじめたら、さらに長くなる。
あたしも普通にのせられて?本気で食べたいパンを選んでしまった・・・。
そして、ドキドキのお会計。
意外にも普通に口をきいてくれたお兄さん。
しゃべっていいんだ・・・。
と、普通に感動。
外国人と口をきくことや、外国人に物を売ることを、
宗教的に禁じられてるわけではない、ということだけは判明した。
このパン、ほんとうにおいしかった。
まだまだなぞが多い、超正統派の方々。
これも、めちゃ知りたい!と思ったことの1つ。
この国へ来たら、
きっとみんながいろんなことにそう思うはず!
そしてイスラエル滞在も最終日となったある日。
あたしたちは、エリコへ。
エリコ、だよ?
すごいでしょ?
イスラエルには、エリコって町があるの。
もう、これは行くしかないでしょう。
ともちゃんは、
まぁ、あたしも自分の名前の町があったら行くからなぁ・・、と。
仕方なし、か?
(このときはまだ知らないけど、この先の旅で彼女も自分の苗字の町を訪れることになります)
エリコは、エルサレムからバスとタクシーを使って約40分。
なんと、海抜350メートルの場所にある、
世界で最も低いところにある町なのです!
さらには、東洋最古の町。
なんでもいい、エリコが世界一であることはすばらしい。
さすが、エリコ。
エリコ・・・。
タクシーを降りて、町を見渡すと、
やっぱり特別な何かを感じてしまう・・・。
しかし、正直に言うとこの町にさして見所はない。
ガイドブックに載ってたザアカイの木。
ただの木、以上・・・。
ランチにしよう!
となっても、ここはパレスチナ自治区のためラマダン中・・。
少し足を伸ばして、
エリコ郊外のワディ・ケルトへ行ってみることにする。
岩山だらけの茶色い景色の中にある、修道院。
歩いて、岩山の中の坂道を登っていく。
途中、ベドウィンが「ロバにのってかない?」
なんて声をかけてきた。
見渡す限り、あたしたちと彼ら2人とロバしかいない・・。
あたしたちは、何日かに1度来るか来ないかのツーリストなんだろう。
ロバタクはお断りしたが、
結局歩いて修道院まで付いてきた・・・。
疲れません、か?
それ、意味ありますか?
アラブ人は、ほんとにおバカ。
修道院では、ばあさんが中を案内してくれるも、
これといっておもしろいものでもなく、
外へ出るとさっきのベドウィンが待ってた。
また、ベドウィンと話しながら山を下る。
彼らはいつもこんなことをしてるのか・・・。
エリコへ戻り、ビールとソーダ水で休憩。
お店の人は、クリスチャンだと言ってた。
イスラエルの、パレスチナ自治区の、アラブ人が、クリスチャン・・・。
世界には、いろんな人がいる。
エルサレムに着くと、
この日もユダヤ人街へ。
最後に、もう一度行っておきたかった。
最後まで、一度も見られなかったなぁ、この人たちの笑顔。
子供は、友達同士で笑って遊んでたりもしてたような気がするけど、
大人は、あたしたちにはもちろん、
超正統派同士で会話をしているときも、
笑顔を見たことはなかった。
どんなことを考えて、どんな生活をしてるんだろう。
家の中で、家族と話すときも笑わない?
楽しいこと、ある?
そんなもの、生きてく上で必要としてないのかなぁ?
わからない、ほんとに。
でも、ただここにもう一度来れたことに満足し、
イスラエル最後の夜は終わった。
エルサレムの嘆きの壁。
一番最初に見た、印象的なイスラエルの風景。
一番、エルサレムっぽい風景。
ターコイズブルーのタイルがとってもきれい。
嘆きの壁の近くで見た、超正統派の人たち。
子供を連れてる男の人の帽子、めちゃでかい。
帽子は、宗派?によって違うみたい。
ものすごく歩くのが早い。
嘆きの壁で、嘆く人々。
何の説明にもなってないけど(笑)、実際何してるのかよくわかんない。
泣いているように見えるんだけど、お祈りしてるだけだと思う、たぶん。
金曜の夜。
イスラム教徒の人々にとって、金曜は特別。
きれいな電飾の下に、たくさんの出店。
子供はお菓子やジュースを買ったり、
大人は水タバコを吸ったり・・・。
とってもにぎやかでした。
ちょっとドキドキしながら、夜のお散歩。
昼間の賑わいとはうって変わって少し怖かったけど、
夜の静かなこんな路地は、ますます異文化を感じさせる。
日本から、遠くはなれたところにぽつんといる・・感じ。
ベツレヘム、キリスト生誕教会。
キリスト教のこととか、全然知らない・・。
あのイエスキリストがここで生まれたっていう知識だけで見た。
イメージとしては、もっと木造とかのちっちゃい感じでもよかったかな。
建物自体は結構大きくて、迷うくらいだったから。
この写真みたいな、中の雰囲気は好きだけど。
これが外から見た、生誕教会。
ベツレヘムの町。
何人もの人の協力を得て、やっとたどり着いたダビデの井戸。
これだよ?
これだけのために、どれだけ歩いたか・・・(笑)
分離の壁。
これもたどり着くのになかなか苦労しました。
でも、実際に行ってみてよかったと思う。
これはどうだかわかんないけど、電流が流れてるフェンスもあるらしい。
一瞬、アートな壁に見えてしまいそうだけど、
実際に行ってみると、ちょっと怖い雰囲気ある。
こんな感じで、ずーっとつづいてる。
もし自分の住んでる場所に、こんな壁があったら、やっぱりやだ。
テロ防止、って役割らしいけど・・・。
壁作る前に何かできるんじゃ・・?
出た、エルサレムのユダヤ人街。
新市街とかは、普通に近代的なんだけど、
このユダヤ人街は、ずっとこんな雰囲気が続く。
ちょっと小さいけど、もみあげくるくる兄弟。
こんな風におしゃべりしてても、笑ってないからね・・・。
これくらい近くで写真撮るのとか、結構緊張する。
(でも撮影ともちゃんだから。)
お姉さんではなくて、左の少年に注目。
生まれてから一度も切ってないであろうもみあげと、
丸刈りヘア。さらにこの帽子が定番。
お買い物をする人々。
気楽な感じのマーケットにタキシード。
違和感ありすぎる。
勇気を出して買ったベーグル。
おいしそうでしょ?
ベーグルって、イスラエル生まれらしいよ。
エリコの町。
残念だけど、特徴なさすぎて何も説明できない・・。
エリコの見所。
ザアカイノ木・・・。
これが見所と言われちゃうなんて・・・。
どんだけしょぼいか想像つくと思います(笑)
でも、のんびりしてて、あたしは好きだったよ・・・
エリコ郊外の修道院。
修道院前。
これが、長い道のりを、ロバを連れてついてきちゃったベドウィン・・。
エルサレムの教会。
この教会で、イエスキリストが死んだ。
黒魔術でもやってるみたいに見えるんだけど、大丈夫かしら?
上と同じ教会。
この、石のベッドのようなところに頭をつけて祈り倒す人たち・・。
祈り倒すのは自由なんだけど、嘆きの壁といい、ここといい、
なんか怖い・・。





























