エリコのブログ           バックパック2人旅         ~世界をゆるめに横断~     -5ページ目



7:30a.m.に来ると言われてたバスは、

9:00a.m.にやって来た。


あたしたちは、そんなバスに乗り込み、

ペトラを出発して3時間後、ヨルダンの首都、アンマンに着いた。


アンマン。

ついこの間まで、

なんだかきな臭い印象しか持ってなかったこの町。

でも、来てみればとってもふつう。

思ったよりも、小さくて素朴な印象を受けた。


そんな町を歩く。

クリフホテルを発見。

何年か前まで、ここからイラク行きのツアーも出てた。


テレビから毎日流れてた、

日本人人質のニュース。


あのときは、あたしにとって、遠い世界での出来事だった。

あたしには、一生関係ないと思ってた場所。


そんな場所へ、ここから簡単に踏み出せた。

そんな場所は、

近づいてみれば意外となんてことなかったりした。


彼もあたしたちと同じようにこの場所を旅してた・・・。

そう思うと、少し複雑な気持ちになる。

あたしたちと、そんなにかけ離れた場所にいた人じゃないのかも、って。




7:00p.m.。

ラマダンのこの時期、

日が沈めば、アンマンの町中のレストランは相当なにぎわいを見せる。

人気のお店は満席で座れないほど。

やっと食事ができるぞ!って、

みんながこの時間を待ちわびてたんだねー。


そして、レストラン以外の場所は、ゴーストタウンのように静まり返る。

みんな、それぞれの場所で家族や友人と食卓を囲む時間。


アザーンが町中に鳴り響くと、

みんなが一斉に食事をはじめた。


ラマダン。

なかなか過酷だけど、

なんだか一体感があっていい・・・。


国民全員がその時間を楽しみに待ち、

いっせいに食事を始めるという一体感。

ひとつの目的をみんなが見つめるこの空気。


そんな時間を共有したら、

レストランの隣の席の知らない人とも、

なんだか仲良くなれそうな気がしてくる。


今日も、お疲れー。

さぁ、食べよーうぜーって。


なんか、みんなが家族みたい。



アンマンで過ごした日々。

基本、あたしたちも夕食はこんなふうにいただきました。





ヨルダン人、って、

未だにどんな顔つきをした人達なのか、

よくわからない。


フィリピン人の出稼ぎお手伝いさん、

ユーゴスラビアとか辺りから逃げてきた人・・。

泊まってたホテルの兄ちゃんは、

イスラエルで銃を密輸?した罪で警察に追われ、

ここヨルダンへ逃げてきたという。


そう、彼はイスラエル人。

家族がいるイスラエルには、

二度と帰れないって、言ってた。


いろんな国の人が、

いろんな事情で、

意外にもたくさん住んでた。


だからあたしたちみたいな、ザ・アジアンみたいなのも、

みんな、そうめずらしそうではなかった。


ヨルダン人・・・。

やっぱり、顔のイメージが思い浮かばない。






ある日、ジェラシュという町に出かけた。


タクシーに乗り、

バスを乗り継ぎ・・・。


バスの中では、

隣に座った軍人のお兄さんが、

全くしゃべれない英語を駆使して?(笑)

ずっとしゃべりかけてきた。


1時間近くずっと。


その中で、理解できたのは、

彼はおそらく10人(くらい)兄弟、ということ。

ただ、それだけ。


言葉が通じないと、

兄弟の人数を伝える、ただそれだけに

これだけの時間がかかることもあります・・・。


言葉の問題だけじゃないとは思うんだけど・・・。


でも、なんだかヨルダン人ってかわいいなぁ、

と思う出来事のひとつだった。




ジェラシュでは、

ペトラに次ぐ大きな遺跡へ。


・・・・・。

そのはずなんだけど、

あまりに閑散としてたからなぁ。

ほんとにここなの?って思ったりもしたんだけど・・。


まぁ、いいやとなり、

とりあえずふらふらと見学することに。



すると、ジュース売りのお兄さんが

あたしたちを見つけて近づいてきた。



”ガイドならいらねーよ。”


と、そんな雰囲気は漂わせておいたけど、

とくに目をギラギラさせてるわけでもない。


フツーのテンションで、

「この柱ね、揺れてるんだよ。」

と、流暢な英語を話しながら、スプーンの柄を柱の隙間にはさんで見せてくれたり、

「そこから顔出して、写真撮るから。早く、カメラ貸してよ。」


・・・・・・・・。

完全彼のペースだ。

(でもね、これがけっこううまく撮るの。)


きれいな景色が見えるポイント、

おもしろポイントを次々と案内し、

高いところに登るときは手助けも忘れない。



不覚にも、

けっこう楽しい・・・と思ってしまった。


こりゃ、ガイド代とか言い出すか?

言い出すな、絶対。


と思いきや、敷地内すべて案内しつくすと、

あたしたちにそれ以上関わろうともしてこない・・・。

役目を終えたかのように、その辺にいた子供とおしゃべりをはじめて、

こちらには目もくれません・・・。


それでも義理堅い日本人。


世話になったし、

ジュースでも買ってあげようかな。

だってあなた、ジュース売りでしょ?


なんて思って近づくも、

売る気なし。



なーんーで?


ただの親切?ひまつぶし?

目的は?

ひょっとして、国に雇われてるとか?


ねぇ、何?

何なのさ?

下心なし?



2人してもう、疑問だらけ。

ここまで無償でされると、

どうしてもその意味を追求してしまう。


ただの親切、とは素直に思えない、あたしたち。

そう思うには難しい体験をこれまでにしすぎた(笑)


それでも彼は、

結局、何も求めてくることなく、

いつの間にか姿を消していた。




その後も、ヨルダン人の奇行は続く。


そろそろ帰ろうかと遺跡内を歩いてるときのこと。


少年がやってきた。


あたしたちの目の前でポストカードを見せる。


「いらんよ。」

と、お断りすると・・・。


「ですよねー。」

といわんばかりに立ち去ってしまった。


えーっ?!

もうちょいがんばるとこじゃないんすか、そこ・・・。



さらに。

トイレに入ると、

お掃除担当と思われる親子。


個室に入る前に、

紙はご入用?ってな感じでトイレットペーパーを差し出してくる。

どうせお金取るんでしょ?と思い、とりあえずシカト。


トイレから出て、手を洗おうとすると、

手のひらにハンドソープを出してくる。


最後は、用を足し終えたあたしたちを笑顔で見送る・・・・。


以上、ここまでが彼らの仕事(と思われる)。



なんじゃ?このすごいサービス・・・。

いったい、1日に何人が訪れるのかといえば2,3人だろうと思われるこのトイレで、

このサービスをするために君たちは日々待ち続けているのか?



100歩譲って、

これが最高のサービスだとしよう。


ここに必要か?




さらに残念なことに、ひとつ出来てないことがありますよね?



「金くれ。」

って言わなきゃだめでしょーーーー!

トイレに来た人には必ず!!!

ね?そうでしょ?


そう言ってくれると思ったから、

だから、紙くれたときシカトとかしちゃったじゃん・・・。

ねぇ?


ほんとごめん・・・・。



「金。」
この一言。


言われればキレるくせに、

言われないと不安になる。


ときには、ペースが狂う。



だって・・・・。


こんな気持ち、アジアを旅したことある人ならわかってくれるでしょ?


この国の未来に不安をおぼえながら、

トイレ担当の子供にクッキーを渡す・・・。



親子そろって笑顔を見せた。


はぁ・・・。

だめだこりゃ。






気を取り直し、

ここから少し先のアルジュンという町へ行ってみることにする。


バスはないと言われ、

どうするべきかとその辺の人に尋ねると、

1台の車へと導かれた。

(タクシーじゃないよ、ふつーのおっさんの車ね。)



えりこ&ともみ : 「あのぉー、カルート・アル・ダバドまで行きたいんですけどぉ・・。」


状況がつかめないまま、思い切って言ってみた。


おやじ : 「1.5JD」(約200円)


即答。

行く気らしい・・・。


それにも驚いたけど、値段にも驚いた。


安すぎるし・・・。

やる気あるのか!?

ここは、値切っても5JD(700円)ってとこじゃね?


と思いつつも車に乗り込み、連れて行かれる。



到着。

2JD払い、おつりはもらわないつもりでいた。



2秒後、


0.5JD返してきた。




ばか・・・・・っ。


おつりは請求されたら出す。

これ、タクシードライバーの常識。

あたしでも知ってるから。



さらに、

人気のなさそうな雰囲気に帰りが不安になり、

「帰りもお願い、乗せてって。もちろんそれなりのお金は払いますよ。」

と、おいしい話を持ちかけてみた。


すると・・・・。




断ってきた!!!!!!


帰りたい、らしい。






結論。

ヨルダン人は、

欲なし、やる気なし。


大好きだよ・・・(泣)。

そんな君たちが。




さて、帰りのあてはなくなった。


とりあえずは、カルート・アル・ダバトのお城を見学。

そしてお城をぐるりとまわるとタクシー(たぶん)発見。

よかった・・・。



アルジュンの町にあるバス停目指す。


ドライバーのおやじはとっても陽気。


「日本人はとてもヘルワ(アラビア語で美人)ねー!」


なかなか話がわかる奴だ。


アルジュンの町に、アンマン行きのバス停があることも彼が教えてくれた。


笑いは国境を超え、ご機嫌で大盛り上がりのままアルジュンの町に着く。



さてと、バスは?



そこらじゅうで尋ねるも、「ない。」の一言。

タクシー(ドライバー)のバカっ!

あるって言ったじゃん・・・。


いまさら責めても仕方ないので、

またまたそこら辺のタクシーと値段交渉・・・。


今日は、ほんとにタクシー交渉ばかりしてる。


あれ?

見渡すと近くに何故か戦車が・・・。

そして警官が・・・・。


とりあえずは気にせず戦車の前で交渉に入る。


アンマンまで10JDと譲らないドライバーたち。

まぁ、相場だとは思うんだけど、

相場では気に入らないあたしたち。


戦車前でしばらくごねる。

乗るしかないという、弱い立場なんだけどね(笑)


他のタクシードライバーまで集まってきて、

あーだこーだと、話はまとまる気配なし。


全員、ヒマ人だからね。



その様子を見た警官が近づいてきた。

いいところにきたので、

警官を見方につけることにする。


すると。



警官とドライバーが一言か二言しゃべったかと思うと、

即効、5JDになった・・・。



えっ、いーーーの?

そして、警官と戦車は何?

知らぬが仏?

ひょっとして、あたしたちをこの場所から即刻移動させようとした?

真相はいまだによくわかりません・・・。




ドライバーは、途中でぶどうやら、プラムやらを買っては食べさせてくれた。

そして、英語は全くだめなのにめげずに話しかけてくる。


どいつもこいつも・・・。

アホだ、全員。



前向きなあたしたちは、

この日も大いに楽しみ、

銃の密売人が切り盛りするホテルで、

疲れた体をゆっくりと休めたのでした。







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アンマンの町並み。

奥に見える、ちょっと丘みたいなところに民家が沢山建ってる。




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市場にて。

どの国も、市場はほんと楽しい。

その国で生活してる人々の様子が知れる。




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レストランにて。

テーブル3つしかないくらいの小さなレストラン。

毎回、お鍋を覗かせてもらってオーダーしてたんだけど、

売れ切れがけっこうあったりして。

ひっそりした場所にあったけど、なかなかの人気店だったみたい!




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じゃーーん!

これがそのお料理。

右上が、モロヘイヤスープ。

手前のシチューみたいなのは、モツのスープかな。

けっこう匂いがきつくて、あたしは少し苦手だったけど、ともちゃんは気に入ってた。




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再びアンマンの町並み。

ちょっと入り込んだ通り沿いには、おいしいお菓子屋さんがあったりした。

アンマンでは、お気に入りのお店ができて、

けっこう通いつめてた。

店のおじさんともすっかり顔なじみになったくらい。




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これが、ジェラシュの遺跡。

写真でみるとなかなかのものにみえてしまったりするんだけど、

このとおり、人っ子ひとりいないでしょ?
ここが不思議なお兄さんの活動拠点。




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丘のてっぺんにみえるのが、カルート・アル・ダバド。

こんなところに置いてかれたら、どうやって帰るの?ってそりゃなるでしょ?


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しつこいけど(笑)

銃の密売人のホテルです。

そんな場所で、こんなに無防備でいられるようになりました。

成長の証といえる、1枚。


たくさんの人に出会って、なぞばっかりで、

ほんとに疲れたんだよね、この日。



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ロールケーキ!

これがおいしかったかのかは良く覚えてないけど、

アンマンにはケーキ屋さんがたくさんあった。

ここもムスリムの国だから、甘いものはおっちゃんたちにも大人気!

そんなおっちゃんにまぎれて、毎日いろんな店で買いまくってた。
あたしには、スイーツ天国、ヨルダン。

でも・・ともちゃんには、お酒が飲めない、天国の要素ゼロの国でした。





















あたしたちがヨルダンに入国したとのとほぼ同時くらいに、

この辺りのイスラム教の国々でラマダン(断食)がはじまった。


ちょっと人里離れた場所にいたせいで、たいした不便も感じてなかったけど、

ここペトラへやってきて、

ラマダンであるということは、

いつもどおりの生活はできないということに気づかされる。



日が昇ってる間、

イスラム教徒の方々はとりあえず何も食べない。

何も飲まない。

ストイックな人は唾ものまないという徹底ぶり。

タバコなんかも、もちろんダメ。


ま、そんなこといいながらも、

この暑さの中で、

みんなしてこんなことしたら死者や病人続出しちゃうだろうから(笑)、

みんなうまいこと(?)やってるんだけど、

まぁ、いちおうがんばってる感は出さなきゃいけないわけですよ。

ヨルダンはそこそこ厳しくラマダンをする国でもあるようなので。


なんで、日中町のレストランは閉まってるし、

どんなに喉が渇いても、

人前で何か飲むとかいっさいできないわけです。



ここ、ペトラといえば。

ペトラ遺跡。


映画、インディージョーンズの舞台にもなったという有名な(そうなの?)場所。

そして世界遺産。

ちなみにインディージョーンズは観てません。


チェックインした宿はなつかしー感じのドミトリールーム。

二段ベッドで、一室に15人くらい泊まれるんじゃないかな?

一泊3JD(約400円)。

こんなドミトリールームは卒業したつもりだったんだけど、

ツインルームが20JD(約2680円)なんて言うから。

出せるわけねーし。

となって、しぶしぶ決定。


とりあえず、砂漠で溜めた洗濯物を洗面所で一気に洗う。

そして部屋に戻ると、一枚の張り紙が目に留まった・・・。


”洗濯禁止!洗濯したら金とるでー!”




・・・・・まじ?


はじめから、何かと金、金とうるさかったこの宿。

こりゃ、おどしじゃなくて、ばれたらまじで金取るな・・。

しかし、やってしまった。

洗っちゃったものは、干さなきゃ腐る。

二段ベッドの死角?にこっそり干してみた。

死角なんて、まぁないんだけど(笑)、

部屋にいた日本人も、

いいんちゃう?なんて励ましてくれたので、

そのまま逃げるように外出。



で、逃げてきたものの町は前述のとおり。

お腹空いたのにレストランは開いてないし、

なんだか町も閑散とした雰囲気。


でも、ラマダンってそのときだけの特別もあったりして、

楽しいことも。

数年前、インドネシアのジョグジャでは、

ラマダンスペシャルドリンクなんていう、

くそまずい飲み物の屋台が出てたり、

食事が取れる真夜中になると、

グドゥっていうめちゃおいしい料理が食べられたり!


この町ではそれがパンケーキみたいで、

大きな鉄板でパンケーキが次々と焼かれてた。


ラマダンって、たしかにあたしたちにはちょっと不便なことも多いんだけど、

楽しい発見もあったりして、ちょっと新鮮だったりする。


ま、仕方ないので小さなスーパーを見つけて、

おとなしくパンとツナ缶購入。

ホテルの外にある共同スペースでサンドイッチのランチにする。

(あたしたちは、外人だし、異教徒だから、ま、イスラム教徒の人たちの前じゃなきゃふつうに食べれるのね。)



すると日本人登場。

ペトラまでバスが一緒だった子と、部屋で見かけたギプスの子だ。


とりあえず、ギプスは気になって仕方ないので、何事か?

と確認をとることにする。


要約すると。

”首都のアンマンでこけて、ひびがはいった。”とのこと。


アンマンは、あたしたちが次に目指す場所。

首都なので、それなりに整備された町なのかと思いきや、

歩道のど真ん中にいきなりコンクリートの塊が落ちてたり、

同じく歩道にでかい穴が開いてたりと、

まぁなかなかの強敵らしい。


前ではなく、下を見て歩かねば・・・。

と心するも、あたしには不安なことがあった。


あたしが抱える、このとなりの女。

彼女には注意力というものがない。

完全に欠けている。


前回の旅では、カンボジアで大怪我して手術まで受けている。

もちろん、あたしは奴の巻き添えで足止めくらって、

同じゲストハウスに十数泊。

さらに完治しないままネパールで登山した結果、

傷口がピンポン玉レベルに膨れ上がり、

ネパールの病院でものすごい荒治療も受けた。


ものすごく長くなるので、

くわしくは割愛しましたが、

とにかくあたしはそんな人を連れているので心配になったわけです。



そんなあたしの不安を誰も知る由はなく・・。

日本人が4人揃ったのでUNOしよー、なんて言い出す。


UNO!これは、最近のあたしたちの退屈しのぎの定番になるつつある小道具のひとつ。

時には退屈しのぎだけでなく、いろんな国の人との親交を深める、役立ちアイテムでもある。

でも。

やっぱり日本人同士でやるUNOが一番楽しい。

同じ感覚で駆け引きができるというか。

すっかりハマり、トランプまで出てきた。

七並べ、ダウト、神経衰弱、大富豪・・・。

トランプって、こんなに楽しかったっけ?

大盛り上がりで、気づけば日も暮れ始めてた。

真昼間から、時間がたつのも忘れて優雅にトランプ。


世界には、こんな時間が流れてる場所もある。

広い世界では、きっとそれぞれの場所でそこにあった時間が流れてる。


いくつかの国を旅して、世界にはそんな人がけっこういることは知ってた。

でも、今まであまり旅先で日本人と関わらなかったあたしは、

日本人も、そこらじゅうでこんな風に旅をしながらゆるーい時間を過ごしているんだと知って、なんだか少し発見した気持ちになって、仲間意識を持ったりした(笑)

そんな夕暮れ時でした。



ドミトリーの部屋には15人もの人が泊まるのに、

トイレとシャワーがひとつになった小部屋が2つしかない。

内、ひとつはトイレの水が流れない・・・。

そんなこと、あっていいのか?

こんなの、人間が普通に暮らせるレベルじゃない!


こんなとき、思う。

住環境ってほんと大切。

こんな旅をしてると、どこでも眠れて、どこででも生きていけるなんて思われそうだけど、全然そんなことない!(そりゃ、たしかに寝るけど。)

たとえ1泊でも、トイレが気持ちよく使えない、たったそれだけでストレスになる。

だから、こんなに長い旅でも、毎回全力で宿探しをする。


このホテルも、1泊でこれ以上滞在したくない、と思った。

翌朝、5時台に起き、荷物をまとめ、10分後にはホテルをチェックアウト。

起きてからチェックアウトまでの最短記録をたたきだし、

うるさくアザーンが響く町を2人で歩く。


毎日、先が読めない。

数時間後すらわからない。

誰かに出会うのも、何かが起こるのも、いつも突然。

そんな毎日を、精一杯生きてたなぁ。



新たなホテルに着いたのは、早朝6時。

まだ眠ってるホテルの従業員を、外からガンガン扉を叩いて起こす。

5分叩き続け、やっと起きたばかりで真っ赤な目をしたお兄さんが出てきた。

あたしたち、朝から元気なもんで・・(笑)すいませんねー。


ツインルーム14JD(約1800円)。

チェックインして、この日はペトラ遺跡へと出かけた。


ペトラ遺跡は・・・、暑かった。

9:30a.m.にもなれば日差しが相当強くなった。

気合を入れて1人2リットルづつ水をもってたけど、

これがまた重い。

登りもけっこうあったし、

あたしは1人、道にも迷ったりして(笑)、無駄な体力を使った。


でも、遺跡はけっこうすごかったよ。

とにかくバカでかくて、岩を掘って作られてるんだけど、

細かくてきれい。

見渡す限り続く茶色の都市。

ここが昔、ほんとに栄えたりしてたんだもんなぁ。

雰囲気もあるし、けっこう楽しかった。

上から見る岩山の景色もよかったしね。


帰りは迷わずタクシー使うくらいに疲れたけど、

(ともちゃんはけっこう元気だった。)

ヨルダン行ったら、ぜひ見るべきだと思います。



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これが一番有名なやつ。

エル ハズネ。

確かに、いちばんきれいだった。




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こんなのが広い敷地にうじゃうじゃある。




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遺跡を見学しながらあるいていくと、こんな高いところまで行く。

そりゃ疲れるわな。




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ペトラの町。

ホテルの窓から撮影。

日が沈む夕方になると、ラマダンだからみんなお腹空いて死にそうなんだろうね、

ものすごいクラクション鳴らしながら、この道を暴走していく。

お家で、レストランで、急いで食べ物にありつこうと・・・。

これも、ラマダンの風物詩のひとつなんだって。


























ガイドブックの情報は、ときにとても曖昧。

かわいらしい旅をしてた頃は、ガイドブックの情報を疑ったこともなければ、実際に間違ってて騙されたーっ!なんて思ったこともなかった。


でも、こんな旅をはじめてから、よく騙されてる・・?(笑)

まぁ、情報が少なくてしかも流動的というような場所を旅することが多くなったから仕方ないんだけど、これが分かっていてもなかなかイラつく(笑)


「んじゃ、買うな。」

そう言われてしまえばその通りなんだけどさ。



この日も、そんなちょっぴり怪しい情報を頼りに、ワディラム行きのバス停へと向かう。


早朝、どすっぴん、何かと問題の多いホテルでの疲れ・・・。

そんなあたしたちに、道端のタクシードライバーが一言。

「バスなら13:00まで来ないよん♪」


・・・・・・。

まじで?

今日も容赦なしですね。


ガイドブックが、ガイドブックが、朝バスあるって・・・行ってたもん・・・。


早起きしてがんばってる人間に、そりゃないでしょ、とは思うけど、

生身の人間からもたらされる情報こそが最新には間違いありません。

(客をとるために嘘をつく不届き者も多いけど)


おとなしく、その辺で同じく路頭に迷ってたオランダ人カップルとタクシーをシェアすることにした。


4人で協力し、値切る。

1人4.5JD(約630円)で話がついた。


しかし、ヨルダンはちょっと物価高め。

45分乗ってこの値段。


ちなみに、ワディラムは砂漠です。

また、です(笑)



どんだけ好きなんだ?

って話だけど、そういうことです。

めちゃ、好きなのです。


ここまできたらとことん。

ヨルダンの砂漠だって見てみたい!



この砂漠は、完全に国の管理下にあるらしく、

誰一人として「俺がガイドをやる!」的ながんばりは見せてこない・・・。

残念ながら、すべてのツアーの値段はフィックス。

値切りもできない、つまんなーーーい。

って、まぁ値切るのは値切るので面倒も多いんだけど。


仕方ないので、インフォメーションで

「あのーぉ、砂漠のツアーを申し込みたいんですけどぉ・・。」


すると、やる気ゼロの草食系ベドウィンが車で迎えに来た。

「オフィスへお連れします。」

とだけおっとりと告げ、あたしたちを車に乗せる。


お隣の、何をするにも大騒ぎになるあの国とはどエライ違いです。


そのオフィスにはツアーに行くという日本人2人とドイツ人1人がすでに待機。

彼らと共に放置されること1時間。


こうして5人でツアーはスタート・・・。 

たいした説明も無く・・・。


5人中4人が日本人というすごい割合。

意外?にもヨルダンには日本人が多いのか、

行くところが限られているため出会ってしまうのか・・・。

よくわかんないけど、日本人率高すぎでちょっとかわいそうなドイツ人。


でも!

あたしたちだって、いつも怪物みたいな西洋人の中で英語にもついていけずにぽつーんとしてんだ!

たまには思い知れや。


そして。

1泊2日分の荷物をまとめ、車へと案内され・・・・。


びっくり!

本気ですか、これで砂漠走っちゃいます?って感じの、軽トラ系ジープ。

荷台が、一応ベンチに改造されてるけど、鉄の冷たさむき出し系。

さらに、この焼け焦げそうな日差しを遮るために張りめぐらされたはずの布は相当なビンテージもの?らしく、破れまくってて、それがダラリと車内にぶらさがってて邪魔といったらありゃしません。


その隙間から強い日差しを差し込ませながら走るボロ車。

たて揺れすごいわ、横に振られるわ、その勢いで背もたれに背中が触れようものならむき出しの鉄が背中突き刺さり、これがめちゃ痛。

半泣きでベンチにしがみついてた。


ただ、

砂漠を走り抜けるその景色は、遠くから見たらまるで映画のワンシーンだったと思う。

広がる赤茶の砂漠の中を雰囲気ある布をはためかせながら、砂埃をまきあげ駆け抜けてゆく1台の車。


映画とれるわ、これ。



ちょっと紹介遅れましたが、このものすごい車を運転するのはフクシ君18歳。

勢いだけで運転してるといっても過言ではありません。

しかし、なぜフクシなのかはわかるでしょうか?


これまた、ネーミングセンスが光りまくるあたしたちが命名したのですが、

「あの、元プロ野球選手の愛息に激似だから。」

という理由からです。


あたしたちが、ちょっと観光してたり写真撮ってる隙に昼寝。

こんな様子見て、日本人4人の意見は一致。

フクシ君意外考えられない、と。


この日からラマダン(イスラム教徒の断食)が始まった。

ぽっちゃり系のフクシ君に断食は堪えるのかもね・・・。



ワディラムって、あいのりで撮影に来たらしくて?そのときに岩の上に架かる石の橋にみんなで登ったらしいのね。

ツアーで一緒だった大学生が教えてくれたんだけど。


どうせ、

「いや~ん、怖ぁ~い。」

とか何とかうるせーことでも言いながら登って、愛でも芽生えたんだろーね、はいはい、よかったねー、めでたしめでたしだーねー。


間違いなくバカにしてました。

ごめんなさい、助けられたら愛が芽生えても仕方ないくらいマジ怖かったっす。



ともちゃんは意外にも?高所恐怖症のため(笑)途中でギブアップ。

あたしはぎゃあぎゃあ騒ぎながら、優しい大学生の青年に「足、次ここ!」と指導されながら、なんとか登りきり、遥か下に見えるともちゃんとフクシ君に笑顔で手を振った。

手を振りながら思った。


あたし、なんで登った・・・・・?


そう、登ってしまったら下らなければ元の場所へは二度と帰れない。




転がってでも下らなきゃ・・・。

なんだかんだ心の支えであるともちゃんも遥か遠く・・・。

置いてきぼりなんてごめんだし、

実際、置いてけるわけ無いからこのままじゃみんなのお荷物・・・。

はぁー、いずれにしても格好悪いとこ晒すことになりそうだし。

神様、スマートに下りたいです、この岩を。


もちろんそんなつまらない希望は叶うことなく、

格好悪く下る羽目になった。


「怖い、できん!」

これ、連呼。


落ち着いて、あーしろ、こーしろと言ってくれるゆずのユージン似の青年・・・。

分かってるけど、できんのじゃー。(←岐阜の子供はキレると、出来ないことをこう言う)


心が”もう無理”って思った瞬間に体は完全にそこから動かなくなってしまいそうだった。

それくらい、怖い。

それでも、自分でやる以外にどうしようもない、孤独な闘い(笑)


こんな修行を重ね、あたしはどんどん強くなっていくのね。


自分との闘いに勝ち、あたしは地上へ生還した。




そんな観光もひと段落して。

本日の宿泊テントに到着。


疲れきって横になりたいとこだったけど、

黒い布でできたテントの中はサウナ。

日が落ちてからしか使えそうに無い。


フクシ君が言った。

「山で寝て来い!」

と、近くの岩を指差した。


言われたとおり、岩を登る。


そしてともちゃん爆睡。



・・・・・・・。

おかしいだろ。


岩の山から見る景色はなかなか。

音楽なんか聴いて景色を楽しんだりしません?


そして横になってみて気づいた。

この岩山、なかなかゴツゴツしてて寝転がると体中が痛い。

「こりゃぁ、寝るのは無理だわ、ねーともちゃん?」

と思って起き上がる。

と、となりの女は普通に寝てた、というわけです。


なんだこいつ・・・・。



とかなんとか言いながら、

しばらくは1人で遊んでたものの、

岩山登りの疲れと、あまりの退屈で気づけばあたしも眠ってた。

死ぬ気でがんばったからね。

気づけば日も傾き始め、7:00p.m.サンセット。


それにしても最高に贅沢なお昼寝ポイントだったわ。



そして夕食が終わる頃には星が見え始める。


テントのなかは、やっと過ごしやすくなってきたけど、中に入って眠ってしまうなんてなんだかもったいない。

5人そろってテントから枕とマットレスを持ち出し、ベストポイントで並んで寝転がった。


それにしても・・・。

このメンバーのドイツ人はなかなかマイペース?(笑)

アジア人、しかもたいした英語もしゃべらない日本人という輪の中によゆーで飛び込んでくる(笑)

あたしもこんな度胸?と図太さがほしいわ。



明かりの無い砂漠で見る星は本当に素敵で吸い込まれそう。

何にも無くたって、夜になればこんなキレイな星が見えるから、

何もいらない。


でも、さすがにこの日は連日の寝不足と疲れでせっかくの星も長くは眺めていられなかった。

あっさり就寝。

吹きさらしの砂漠でぐっすりと8時間睡眠。

目覚めたら日は昇ってた。

耳の中には砂がたくさん入ってた。

真夜中に、あたしはどんな動きをしたのだろう・・・?




そんなこんなで、岩の上にひとり取り残されることもなく、

無事にツアーも終了。


そうしてあたしたちはぺトラへと旅立ちました。





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お昼寝から目覚めると、すでに夕暮れ。

砂漠を真っ赤に染める、大きな夕日。




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これが石の橋なんだけど・・・。

怖さがいまいち伝わらなさそうで心配。

まぁ、実際見た感じとしてはそんな怖そうではないんだけど。

下から、ともちゃんやフクシ君がズームで雄姿を撮影してくれました。




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石の橋、下りの風景。

最後尾でしゃがみこんでる人があたし。



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よくこんなところで眠れるわよねー。





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いちおー、TOYOTAってかいてあった。

ほんと?これ。





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2枚連続でしつこいけど、これがボロ車ね。

昼寝中のフクシ君写ってるんだけど・・。

どこにいるか分かる?(笑)

左下ね。

こうやって、日陰ですぐ寝る・・・。