テーさんのスミレカフェー -43ページ目

テーさんのスミレカフェー

面白いことが大好きで悪いことは許せない
さういふひとに私はなりたひ

前回の続きです。


「土壌の汚染度と空間線量率が必ずしも比例しない」問題、

もう少し言えば「土壌の汚染度が高いのに空間線量が低く出る」問題について、

ド素人なりに考えてみたいと思います。



「測定対象と使用機器と単位」の関係は、多くの場合次のようになります。

空間線量・・・サーベイメーター・・・cpm、シーベルト

土壌・・・Ge半導体検出器、NaI(TI)シンチレーション検出器・・・ベクレル


まず空間線量を計測する際の注意点を見てみました。


モニタリングポストでの計測は別問題とさせて下さい。

元々地上20メートルとかの数字だし、生活上の参考にしてる人はあまりいないと思うので。

ここでは地上1mでのサーベイメーターの計測で考えます。


放射線計測の留意点 (名古屋大・井口哲夫氏)

http://www.aesj.or.jp/11fall-symp/presentations/20110919iguchi.pdf


いきなり難解でした(^_^;)

文系の頭では半分も理解できませんが、大事だと思われる所。


●高精度な標準線源と、厳格な測定条件のもとでの校正が必要

●正確な測定の為には、校正を行った時と常に同一方向での測定が必要

●測定器の感度が低い、測る線量が低い程、測定値がブレる

 (測定下限0.1μSv/h~1分間測定で10カウントの場合、±30%)

●気象条件によって数値が変動する

●よって、測定には高度な技術が必要。特に、低いレベルの線量での実測は専門家でも至難の業


元々、空間線量を測る行為自体がものすごく難しい事なんですね。

ものすごく簡単に理解すれば、ですけど。


空間線量の測定はγ線のみ測るのが基本で、β線が入ると誤計測という事になってます。

でも、なぜそうなのか、実はいまだに僕は理解出来てないんです。

α・β・γ線全部、バックグラウンドまで含めて、その場で感知出来る放射線の総量を出した方が

良いのでは?と素朴に思うのですが。



次に、土壌の汚染度を計測する場合について。


放射性物質の分析について (農水省PDF)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/data_reliance/pdf/rad_kensyu.pdf


公的機関での土壌サンプルの分析は、基本的にγ線のみの測定になります。

α・β線は実測無し。理由は上記のPDFに書いてあります。


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実測すると時間も手間もかかるので、スペクトル分析でγ線の比率からα・β線核種の量を仮定する(α・β線の他にγ線も放つ核種)。また、福島事故で放出された核種の割合から仮定。

この場合、すぐ思い浮かぶ問題としては


●実際に比率通りかどうかは、実測しないので本当には判らない

●γ線しか測れない=γ線を全く出さない核種は計測不能


土壌サンプル調査でも、放射性物質の量を100%把握する事は難しい、と言えそうです。




ここまでが前置き。

ここからはド素人の妄想に近い話なので、話半分でお願いします。


疑わしく思えたのは、次の二点でした。


①空間も土壌も、そもそも数値に信頼性なんてあるんだろうか(誰が測っても、という意味で)

②土壌の汚染が高いのに空間が低く出るのは、α・β線が何か関係してるんじゃ?


まず①について。

ここを疑ってしまうと、もう定量的な捉え方自体に意味が無い、という話にもなりかねません。

実際そこまでは思わないのですが、環境って実験室の中とは違いますもんね。

例えば「放射線の強さは距離の二乗に反比例する」という法則は間違い無いですが、

放射性物質がカオスな動き方するのが環境だと思うんです。だから内部被曝が怖い訳で。


また、そもそもの「土壌の汚染度と空間線量率は比例する」という考え方ですが、

もちろんこれは平均化すれば、という話ですよね。

原子力委員会のグラフを見ても判ります。


第16回原子力委員会 資料第2号

http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2011/siryo16/siryo2.pdf


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このグラフで例えば1μSv/h前後の空間線量を見ると、対応する土壌汚染は

約1万~148万ベクレル/㎡(約150~22800ベクレル/kg)の幅があります。

でも全体を平均化すると、確かに比例関係にはなっている。


なのですが、やっぱり僕が気になるのはこの誤差の部分です。

正確に言えば、誤差を誰かの都合で悪用される事が気になる訳ですよ。


すいません。所詮文系なもんで。



それから②についてですが、平たく言えば土壌は一応、α・β線をγ線からのスペクトル分析で

カバーしてるんですよね。

土壌汚染の単位であるベクレルには、別にα・β・γの種類がある訳でもない。

でも空間では遮蔽するので、α・β線の分が反映されない。

故に、空間線量は土壌の汚染度に比べて低く出る傾向があるのでは?と思います。


参考に、セシウムが出す放射線の解説を挙げます。


原子力資料情報室 - 「セシウム137」
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/13.html
同・「セシウム134」
http://cnic.jp/modules/radioactivity/index.php/12.html


セシウム137

ベータ線を放出してバリウム-137(137Ba)となるが、94.4%はバリウム-137m(137mBa、2.6分)を経由する。バリウム-137mからガンマ線が放出される。

放射線エネルギー(100万電子ボルト) ベータ線, 0.514(94.4%),
の寄与が大きい。1.18(5.6%); ガンマ線, 0.662(85.1%、バリウム-137mから放出される).

セシウム134

ベータ線を放出してバリウム-134(134Ba)となり(99.9997%)、軌道電子を捕獲してキセノン-134(134xe)にもなる(0.0003%)。多くのガンマ線が放出される。

放射線エネルギー(100万電子ボルト) ベータ線, 0.0886(27.3%), 0.415(2.51%),0.658(70.2%);ガンマ線, 0.563(8.4%),0.569(15%),0.605(97.6%), 0.796(85.5%), 0.802(8.69%), 1.365(3.0%)他

また難解な数字が(^o^;)


でも本文から何となく判った事は、セシウム137は一回崩壊してバリウム137mになる。

この時に強いβ線を出す、という事です。

一般に測定するセシウム137のγ線は、二回目にバリウム137mが崩壊する際に出すγ線を

測っている形。

セシウム134は137に比べるとβ線は少ないそうです。


という事は。

土壌のセシウム測定の場合、γ線からのスペクトル分析でβ線もベクレルに含まれる。

しかし空間線量では遮蔽される為、特に137の持つβ線の分が抜けてしまう。


以上の結論が出ました。


専門の人が見たら一発でゴミ箱行きかと思いますが、

まあ素朴な疑問ですのでそこはよしなに。








































東京でも濃縮が進んでいるようです。


葛飾区の公園駐車場の土から25万ベクレル (産経)

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120611/dst12061119210009-n1.htm

(要約)

東京都議会共産党は11日、東京都葛飾区の「都立水元公園」の駐車場の土から、1キロ当たり25万1千ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

同公園内では他にも、植え込み内の土壌から11万2千ベクレルが検出されたとして、同党は都に対し

速やかに措置をとるよう求めた。都は「対応を検討している」と話している。

25万1千ベクレルを検出した同じ場所の空間線量は、地上1メートルで0.27マイクロシーベルトに

とどまった。


共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の記事では、マップ付きで更に詳しい数字が出てます。


葛飾・水元公園で25万ベクレル (しんぶん赤旗)

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-06-12/2012061214_01_1.html


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最高値は25万ベクレル/kgですが、「2万~4万ベクレル」「8000~2万ベクレル」の地点が

広範囲に存在しているのが判ります。

地点が直線的なのは、移動しながらサンプルを採取したのかも知れませんね。


ところで、文科省のマップでは次のようになってます

http://radioactivity.mext.go.jp/ja/contents/5000/4897/24/1910_100601.pdf


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葛飾区の大部分・江戸川区の半分・足立区の一部が「1~3万ベクレル/㎡」

葛飾区の一部は「3~6万ベクレル/㎡」

kg当たりに直すと、それぞれ「150~460ベクレル/kg」・「460~920ベクレル/kg」位でしょうか。


航空機による、空間線量からの逆算でこれですから。

東京の中でもかなり汚染が強い地域なのは確かです。


市民団体や個人の土壌サンプル調査では、全然高い値が出ているのは皆さんご存知の通り。

悪名高き木下黄太氏の調査では葛飾区から2690ベクレル/kgの地点が見つかってたりします。


ちなみに、木下氏の「放射能防御プロジェクト」のページは現在ハッキングを受けており

アクセスは勧められませんので、画像だけ。


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青枠の部分です。



さて。

共産党の今回の調査も含め、こういった情報が「すべて全部、反日サヨクのデマ」でない限り、

普通の感覚では大変な事ですね。


でも自治体の対応は鈍い。

100万ベクレル(その後300万ベクレルも)見つかった南相馬市ですら、何もせずスルーです。

おそらく東京都もそうなる可能性が高い。


自治体が対応しない背景には、表向き二つの理由があるように思います。


①健康被害が出ると考えていない

②空間線量だけ見ている


①については、内部被曝と外部被曝は同じとする考え方ですね。法律上の問題も無視、という事で。


ここでは②の「空間線量の変化」について考えてみたいと思います。

冒頭に挙げた産経の記事でも、

「空間線量は0・27マイクロシーベルトにとどまっていた」と書くのは忘れてません。

南相馬市の時も、同じく「空間線量に変化は無い」としてスルーされました。


「しんぶん赤旗」のマップを見ると、葛飾区の公園駐車場の土は

土壌・・・25万1千ベクレル  空間線量0.27μSv/h

同じ公園の植え込みでは

土壌・・・11万2千ベクレル  空間線量1.10μSv/h


ここでは土壌の汚染度と空間線量率が、逆転しています。


別の地点、墨田区八広6丁目では

土壌・・・4万2400ベクレル  空間線量0.27μSv/h

土壌汚染度は6分の1なのに、空間線量は同じ。



では南相馬市では?

最新の県内モニタリングの結果が出てました。

http://www.city.minamisoma.lg.jp/mpsdata/web/4514/120611.pdf


土壌汚染の数字はありませんが、地上1cmと地上1mの空間線量が載ってます。

バラつきはあれど、極端な増減は無いように思えます。

例の100万ベクレル超の粉塵は、市内至る所で見つかるという話なので、

確かにこの表だけでは存在が実感しにくい。


と思いきや、朝日新聞の記事では別の数字も。

元記事が削除されてるので他ブログ様からの孫引きです。


南相馬で「高放射線検出」と市民が申し入れ (福島第一原発事故報道メモ 様)

http://fpmario.doorblog.jp/archives/50345137.html


南相馬市の調査で71万8千ベクレル/kgを確認。

空間線量は地上1cmで8.7μSv/h、地上1mで1.29μSv/hだったとの事。


極端に増減してるんじゃん。


でも市は「薄く堆積している為、空間線量には大きく影響しない」と言ってる訳です。

だから大丈夫、っていうのはなんぼなんでも乱暴過ぎませんか。



話がややこしくなりましたが、土壌の汚染度と空間線量は必ずしも比例するものではなさそうです。

では何故そのような事になるんでしょうか?


反日サヨク(^_^;)の陰謀ではないとしたら何が原因なのか、次回に考えてみたいと思います。













日経が今回注目すべき記事を書いてました。


震災がれき、広域処理の経済合理性は (日経)

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB06067_X00C12A6000000/?df=2


会員記事ですが、一読の価値あります(無料登録もあるので)。


日経らしく安全性の問題でなく、広域処理のコスト面から論じてます。


見出しの答えは「経済合理性無し」



大阪府の例では、広域処理の予算に49億円を計上、うち12億円が岩手県からの海上輸送費。

引き受け量が8トンなので、トン当たり6万1千円のコストがかかる。


これに対し、岩手県が宮古市に設置した2基の仮設焼却炉は、2014年3月までのリース料と

運転管理委託料の合計が33億6千万円。300日で5万8300トン処理予定なので、

トン当たりのコストは5万8000円で済む。


被災自治体にとっても財政的にメリットが有る訳ではない(全額国費で賄われる為)。


それでも岩手県は仮設焼却炉を「今後増やす予定は無い」と言っているのですが、

記事では「今さら方針転換しにくいというのが本音ではないか」と推測しています。


また、国がガレキ処理の期限を2014年3月までと区切っている事についても、

これから仮設焼却炉を作っても処理出来る量が限られる為「ネックになっている」と。



そんな内容の記事でした。

ちょっと大事だと思うのは、この記事を「編集委員」が書いている事です。


新聞社の編集委員って、「分析を含んだ記事」が書けるポストらしいですね。


Wikipedia 「編集委員」

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%A8%E9%9B%86%E5%A7%94%E5%93%A1


社説を担当する「論説委員」よりは下(というのかな?)なんでしょうが、

通常の報道記事に比べて、その新聞社の方向性がより色濃く示される記事を書く役職な訳です。


今回の記事では、最後にはっきりと

「将来に禍根を残さないためにも、国は方針転換して経済合理性を全面に出してはいかがだろうか」

と書いてます。



さすがに日経も、今の広域処理のムチャクチャな在り方を容認するのは無理になってきた、

という事じゃないかと思います。


とりあえずそれだけ。













平成24年6月8日
野田内閣総理大臣記者会見

http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/0608.html

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★電力需給について


野田首相は、安全性の他に電力需給の問題について次のように言います。


首相「これまで、全体の約3割の電力供給を担ってきた原子力発電を今、止めてしまっては、あるいは止め

    たままであっては、日本の社会は立ち行きません」

   「関西での15%もの需給ギャップは、昨年の東日本でも体験しなかった水準であり、現実的には極めて

    厳しいハードルだと思います。」

   「仮に計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が

    成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます」

   


まず、関西の15%不足という部分ですが、最新の数字では約5%となってます。


参考 

2012・5・16 そもそも総研「関西の電力不足なぜ5%に?」

http://www.dailymotion.com/video/xquzh2_20120516-yyyyyyyyyy-y-yyyyyy_news


他社融通・水力の平年並み貯水・昨年並みの節電により、約300万kwの上積み見込み。

これにより不足は15%→5%に減少。


ただどちらにせよ「大飯原発の再稼動」が前提の数字ではあります。


政府の需給検証委員会でも、飯田哲也氏率いる「環境エネルギー政策研究所」が

「再稼動無しでも電力は足りる」との試算を出していましたが、結論は「それでも足りない」となりました。


気温や融通量など、あらゆる部分で最悪のケースを想定するのは仕方ない部分もあるとは思うのですが、

関西の場合「関電の準備不足」の問題があります。


参考

2012・5・17 そもそも総研「関電の努力足りない‥背景にあるシナリオ?」

http://www.dailymotion.com/video/xqvx3r_20120517-yyyyyyyyy-yyyyyyyyy_news



そもそも総研3連続です(^_^;)


緊急設置電源を去年から準備していれば、東電と同程度と考えて約220万kw確保出来た筈。

大飯3・4号機が236万kwなので、ほぼこれだけで足りていた事になる。


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※休眠火力についても、タービン交換の必要が判明した三年前の時点で修理を実施していれば

さらに余裕が見込めた筈である事を、大阪府市エネルギー戦略会議の席上で指摘されている。


後の祭りと言えばそうです。

でも、これは結局「再稼動以外の方法を最初から考えていなかった」とも言えます。


残念ながら電力需給については、本当の所は分かりません(僕は足りると思ってますが)

発電・送電施設も需給データも電力会社由来なので、カードのほとんどを電力会社が握ってる状況ですから。



ただ需要側の要素は、もっと検証すべきだとは思います。


飯田氏の言う「我慢しない節電策」。OA機器の配置変更や、古い電気機器の交換etc


また、照明の見直しも。

参考

2012・5・14 神保哲生 TIMELINE

http://www.youtube.com/watch?v=ju_FWeuxnEM&feature=player_embedded


日本の電力消費の6割を占める産業用の、その中の3割が照明に使われている。

しかも、日本の照度基準は750ルクス(JIS規格)で世界一明るい。

(アメリカは350ルクス。フランスは425ルクス。ドイツは500ルクス。オーストラリアに至っては160ルクス。)


照度基準の見直しと、省エネ蛍光灯(HF蛍光灯)への交換で大きく節電になる、という話。



また冷房を弱める事で、ヒートアイランドが緩和される実例も出てます。


都心部の「ヒートアイランド」節電で緩和 (読売)

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120515-OYT1T01640.htm


この記事によると、2011年7月の東京都心と郊外の気温差は、2010年より最大0・67度低下。

2010年には最大1.5度の気温差があったが、2011年はほとんど差が無かったとの事。


これらの要素は、まだ充分に検証されてもおらず、電力需給のデータにも全く含まれていません。

多分、もっともっと改善すべき所がある筈です。



そんな訳で僕は「電気が足りないから再稼動」には全く納得がいきません。

「電気が足りようが足りまいが」原発は止めないといけないと言う小出裕章氏の方が、

ずっと人間として正常だと思います。


それを言うに事欠いて

「突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます」

など、虫唾が走る。


原発が事故を起こしたから、命の危険にさらされてるんでしょうに。

仕事も成り立たなくなり、働く場を失ってるんじゃないですか。


弱者の味方面をする割りには、首相の口から「弱者へのケア」について具体的な方策は出ません。

人工呼吸器を使用する方が大変なんでしょ?

そりゃそうです。なら何故対策を考えないんですか?


その代わりが「再稼動」という訳です。



最後に、首相はこうも言いました。

「私たちは大都市における豊かで人間らしい暮らしを電力供給地に頼って実現をしてまいりました。関西を支えてきたのが福井県であり、おおい町であります。これら立地自治体はこれまで40年以上にわたり原子力発電と向き合い、電力消費地に電力の供給を続けてこられました。私たちは立地自治体への敬意と感謝の念を新たにしなければなりません。」


地方を、原発を受け入れざるを得ない状態にしておいて「敬意と感謝」。

その上で「お前らはこれからも原発引き受けろ」と言ってるのと同じ。


人間ここまで卑劣になれますかね。













平成24年6月8日
野田内閣総理大臣記者会見

http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/0608.html

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★再稼動の安全性について


野田首相は次のように言います。


首相「次代を担う子どもたちのためにも、福島のような事故は決して起こさない」

   「福島を襲ったような地震・津波が起こっても、事故を防止できる対策と体制は整っています」

   「もし万が一すべての電源が失われるような事態においても、炉心損傷に至らないことが確認をされて

    います」



反対意見を見てみましょう。


2012.6.7 そもそも総研「そもそも再稼動して本当に安全なのだろうか?」

http://www.dailymotion.com/video/xrd5h3_20120607-yyyyyyyyyyyyyyyyyyyy_news#from=embediframe


番組の内容をまとめてみます。


まず、原発の安全性の世界基準として、IAEAの「5層の防護」の考え方がある。


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この内、最も重要なのが第4と第5の部分。

しかし
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現在、原子力推進団体であるIAEAの基準すら国内では満たしていない。

そこで新基準を作る為に、規制庁を設ける話になっている。

さらに暫定的な安全基準として、30項目の安全対策を設定。


参考

安全対策30項目一覧表 (関西広域連合PDF)

http://www.kouiki-kansai.jp/data_upload/1338366556.pdf


ところが!!


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30項目の内15項目しか実施されていないのに、再稼動されようとしている。


VTRでは、保安院・深野弘行院長が国会事故調の委員からこの点を厳しく指摘されている。



野村委員「(保安院は元々30項目必要との考えだが)政治的に15項目に削られということでよろしいんで

      すよね?」


深野院長「私どもとしては今回の事故を踏まえて、それに対してどういう教訓があり、どういう対策があるか

       を整理して、それが30項目と。それをお示しして・・・」


黒川委員長「(発言を遮って)もうそれは分かりました。だから貴方は院長としてやることは、政治的な判断

        することじゃないんですよ。それをどうして言わないの」

       「そうじゃないんですか。だって貴方達『国民のセーフティが大事』って言ったじゃないですか」



30項目が必要と言っていた保安院が、なぜ15項目のみでの再稼動を容認するのか。

中立性について問われた深野院長は、しどろもどろでほとんど答えられず。

また、田中委員からは「30項目でも足りない」との意見が出される。



田中委員「私は(30項目だけでは)ダメだとおもっているけれども、格納容器の中で起きている事がわからな

       いという事と安全対策というのは、非常に密接に関係するけれども、非常に都合のいいもの

       (対策)だけが選ばれているような気がしてならない」

      「今のやり方というのは推定で(無数にある事故の)原因を狭めていく。それで、非常に狭くした

       原因に関しての対策で、これで再稼動の条件をそろえていくというのは、これは非常に国民目線

       からすると上手いやり方ではないと思うんですが、それについてはどうですか?」


深野院長「少なくとも今回起こったようなことを起こさない為に、今何が出来るかという事で対策を組み立

      て、それを最終的に(30項目を)ご説明申し上げて、最後はそこのところは」


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「最後は、これは政治で判断をされたというものでございます」


結局、最後は政治家に投げる形に。

しかし、投げられた当人である首相は次のように言う。


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責任とらないくせにヽ(#゚Д゚)ノ┌┛☆ ≡(・∀・)


いやもう、玉川さんが言う通りですよ。

「福島の事故でも、誰一人として、いわゆる私たちが通常言う言い方での責任の取り方、誰もしてないですからね」


話を戻して、30項目の中から実施された15項目について。

冒頭に出てきたIAEA基準で最も大事な第4・第5に当たる部分は、どうなっているのか。


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赤字の部分。これだけ。


これが、つまり田中委員が突っ込んだ「非常に都合のいい対策だけが選ばれている」状態。

重要対策であるベント設置や、免震重要棟の建設などは後回し。


技術的観点からはどうなのか?


安全委は「一次評価だけでは不十分」と、既に言っている。


また、元プラント技術者である後藤政志氏は、次のように語る。



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今の対策は、事故の確率を落としているだけ。それでも起きる時は起きるのが事故。

本質的には3・11以前とプラント自体は何も変わっておらず、安全確保とは程遠い、とバッサリ。


※「10万年に一回の事故であっても、その一回が破局的事態に至るならば確率論は意味を失う」

 誰の言葉だったか忘れましたが、その通りだと思います。


後藤さんのインタビューの最後の部分が重かったです。

我々日本人は、この再稼動を容認するんでしょうか。


首相は会見で電力需給の事も言ってますが、これについては次回に。