【電力需給】首相の会見 6/8 | テーさんのスミレカフェー

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平成24年6月8日
野田内閣総理大臣記者会見

http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/2012/0608.html

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★電力需給について


野田首相は、安全性の他に電力需給の問題について次のように言います。


首相「これまで、全体の約3割の電力供給を担ってきた原子力発電を今、止めてしまっては、あるいは止め

    たままであっては、日本の社会は立ち行きません」

   「関西での15%もの需給ギャップは、昨年の東日本でも体験しなかった水準であり、現実的には極めて

    厳しいハードルだと思います。」

   「仮に計画停電を余儀なくされ、突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が

    成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます」

   


まず、関西の15%不足という部分ですが、最新の数字では約5%となってます。


参考 

2012・5・16 そもそも総研「関西の電力不足なぜ5%に?」

http://www.dailymotion.com/video/xquzh2_20120516-yyyyyyyyyy-y-yyyyyy_news


他社融通・水力の平年並み貯水・昨年並みの節電により、約300万kwの上積み見込み。

これにより不足は15%→5%に減少。


ただどちらにせよ「大飯原発の再稼動」が前提の数字ではあります。


政府の需給検証委員会でも、飯田哲也氏率いる「環境エネルギー政策研究所」が

「再稼動無しでも電力は足りる」との試算を出していましたが、結論は「それでも足りない」となりました。


気温や融通量など、あらゆる部分で最悪のケースを想定するのは仕方ない部分もあるとは思うのですが、

関西の場合「関電の準備不足」の問題があります。


参考

2012・5・17 そもそも総研「関電の努力足りない‥背景にあるシナリオ?」

http://www.dailymotion.com/video/xqvx3r_20120517-yyyyyyyyy-yyyyyyyyy_news



そもそも総研3連続です(^_^;)


緊急設置電源を去年から準備していれば、東電と同程度と考えて約220万kw確保出来た筈。

大飯3・4号機が236万kwなので、ほぼこれだけで足りていた事になる。


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※休眠火力についても、タービン交換の必要が判明した三年前の時点で修理を実施していれば

さらに余裕が見込めた筈である事を、大阪府市エネルギー戦略会議の席上で指摘されている。


後の祭りと言えばそうです。

でも、これは結局「再稼動以外の方法を最初から考えていなかった」とも言えます。


残念ながら電力需給については、本当の所は分かりません(僕は足りると思ってますが)

発電・送電施設も需給データも電力会社由来なので、カードのほとんどを電力会社が握ってる状況ですから。



ただ需要側の要素は、もっと検証すべきだとは思います。


飯田氏の言う「我慢しない節電策」。OA機器の配置変更や、古い電気機器の交換etc


また、照明の見直しも。

参考

2012・5・14 神保哲生 TIMELINE

http://www.youtube.com/watch?v=ju_FWeuxnEM&feature=player_embedded


日本の電力消費の6割を占める産業用の、その中の3割が照明に使われている。

しかも、日本の照度基準は750ルクス(JIS規格)で世界一明るい。

(アメリカは350ルクス。フランスは425ルクス。ドイツは500ルクス。オーストラリアに至っては160ルクス。)


照度基準の見直しと、省エネ蛍光灯(HF蛍光灯)への交換で大きく節電になる、という話。



また冷房を弱める事で、ヒートアイランドが緩和される実例も出てます。


都心部の「ヒートアイランド」節電で緩和 (読売)

http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120515-OYT1T01640.htm


この記事によると、2011年7月の東京都心と郊外の気温差は、2010年より最大0・67度低下。

2010年には最大1.5度の気温差があったが、2011年はほとんど差が無かったとの事。


これらの要素は、まだ充分に検証されてもおらず、電力需給のデータにも全く含まれていません。

多分、もっともっと改善すべき所がある筈です。



そんな訳で僕は「電気が足りないから再稼動」には全く納得がいきません。

「電気が足りようが足りまいが」原発は止めないといけないと言う小出裕章氏の方が、

ずっと人間として正常だと思います。


それを言うに事欠いて

「突発的な停電が起これば、命の危険にさらされる人も出ます。仕事が成り立たなくなってしまう人もいます。働く場がなくなってしまう人もいます」

など、虫唾が走る。


原発が事故を起こしたから、命の危険にさらされてるんでしょうに。

仕事も成り立たなくなり、働く場を失ってるんじゃないですか。


弱者の味方面をする割りには、首相の口から「弱者へのケア」について具体的な方策は出ません。

人工呼吸器を使用する方が大変なんでしょ?

そりゃそうです。なら何故対策を考えないんですか?


その代わりが「再稼動」という訳です。



最後に、首相はこうも言いました。

「私たちは大都市における豊かで人間らしい暮らしを電力供給地に頼って実現をしてまいりました。関西を支えてきたのが福井県であり、おおい町であります。これら立地自治体はこれまで40年以上にわたり原子力発電と向き合い、電力消費地に電力の供給を続けてこられました。私たちは立地自治体への敬意と感謝の念を新たにしなければなりません。」


地方を、原発を受け入れざるを得ない状態にしておいて「敬意と感謝」。

その上で「お前らはこれからも原発引き受けろ」と言ってるのと同じ。


人間ここまで卑劣になれますかね。