最近、前世療法で見た善悪
について、いろいろ書いています。
善悪はなく、ただの役なんだと。
転生の中で役は交代するんだと。
というケースを話しました。
時に、暴力をふるう側と受ける側
が交代する時があります。
E子さん（40代・パート）は
夫からの暴力が悩みでした。
過去生を見に行くと、
アメリカ開拓時代？男性で
酒場の店主のようです。
（写真はmclean-chanceの「ミツバチの叫びとささやき」のタランティーノが多大な影響を受けた大傑作！のページがからお借りしました）
傲慢で乱暴で、酒場で雇っている
10代の女の子をいじめています。
暴力や暴言で威圧しています。
なんと、E子さんは前世で
暴力を振るう側でした。
酒場の女の子は、現世の夫。
逆をやっていたのですね。
酒場の女の子は、
耐えかねて逃げ出します。
看板娘はいなくなり、
粗暴な性格や態度のせいで
次第にお客は離れ、
店はさびれていきます。
最後はアル中になり、
誰にも見向きもされなくなり、
体もボロボロ、孤独に亡くなります。
亡くなった後、人生を振り返った時、
初めて自分の傲慢さや乱暴さ、
女の子を傷つけていたことを理解し
深く反省します。
E子さんは涙を流しながら、
「前世の自分は、
どん底に突き落とされないと
学べなかったんですね。
どん底に落ちて初めて成長した。
だから、どん底に落ちてよかった。」
と気づきを語りました。
そして「わかりました。
突き放すのも愛情なんですね。
どん底に落ちるのは
学ぶ機会なんですね。」
とも言いました。
E子さんは、暴力に苦しみつつ、
彼も根は悪い人じゃない。
自分が見捨てたら彼は
誰にも見向きもされないんじゃないか。
彼を理解してあげられるのは自分だけ、
見捨ててはいけないのではないか。
とずっと思っていたそうです。
DVあるあるですね(^^;
見捨てられない心理。
でも逆側の立場を経験して、
「自分がそばにいる限り、
相手を苦しめていることに気づかず、
反省もしないし行動も変わらない。
学ぶ機会を奪っているのと同じ
ではないか。」と思ったそうです。
現世的には、かわいそうかもですね。
一人ぼっちになり、ますます心は荒れる。
でももっと長い目、魂の観点で見たら
「気づく機会を奪ってはいけない」
のかもしれません。
DVはなかなか抜けられない
ケースも多いです。
「どん底に落ちた加害者」にも意味が
あったことを経験することによって、
初めて「そこから離れてもいい被害者」
という選択ができたE子さんでした。
全てを失わないと学ばない人もいる。
今世は「去る」番かも知れません。
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