14話『バイバイ』
「今、何してる?」
「今、公園でブランコに乗ってる」
「何時だと思ってんだよ 危ぶねーだろ!早く帰れよ」
奴とのメールのやり取りはそんな会話から 始まってゆく
(そろそろ 本題に入ろう)
「ねぇ…私 貴方に言いたい事がある」
この後の、奴からの返信を待って 伝えよう
そう心に決め送信ボタンを押す。
すると
「俺もお前に話したい事がある」
奴から、思いがけず、そんな返信が届いた。
(何だろう? 気になる)
「お先にどうぞ」
そうメールを 返して 数分後…
「お前、今 幸せか?」
突然奴から そんな質問メールが、届いた
(クスッ)
何だか…笑いが 込み上げる
だって、最初の間違いメールで 聞かれた質問だったから… 何だか、懐かしい
「どうしたの?急に!?」
メールを返すと
「いいから 答えろ!」
奴から 直ぐに返信が 届く
最初の時 私は 奴からの質問に何て答えたんだっけ?
少しの間 考えて見る
4年前、ちょうど 夜遊びをしていた頃だ
良く 覚えてないけど かなり 恥ずかしい答えを 返した気がする。
あの頃は、奴とこんなに長くメル友するとは 思わなかった。
そして、もっと 以外なのは 今の 奴に対しての、この気持ちだ
「幸せだよ」
私は 答えた
暫く途絶える返信
奴からの返信を待つ間 私は 公園のブランコに揺られながら、
(奴に、まず 何て切り出そうか?)
そればかりを 模索していた。
その時!? 携帯の受信音が鳴る
奴からのメールを開く私
「えっ!?」
私は 浮かせていた両足を 地面の砂土に降ろし
ブランコを強制的に、止めた。
砂ぼこりが 舞う
「そろそろ…メル友、終わりにしよう」
奴から届いた返信
「何!? 冗談?」
慌てて 奴に メールをうち送信ボタンを 押した
けれど…暫く待っても来ない返信に
(本気なの!?)
不安は 段々と つのってゆく…
「どうして!? 突然 どうしてそんな事 言うの!?」
もう一度 奴に メールを打って見た
けれど…奴からの返信は 無い
「ちょっと 待って!私 貴方に 話したい事が 有るんだよ!」
再度、奴に メールを打つ
すると!?
(…♪)
やっと 奴からの返信が 届いた。
慌てて メールを開く私
しかし、奴から届いた返信メール…
そこには
「バイバイ」
たった、4文字の 短い文字だけが 綴られていた。
「今、公園でブランコに乗ってる」
「何時だと思ってんだよ 危ぶねーだろ!早く帰れよ」
奴とのメールのやり取りはそんな会話から 始まってゆく
(そろそろ 本題に入ろう)
「ねぇ…私 貴方に言いたい事がある」
この後の、奴からの返信を待って 伝えよう
そう心に決め送信ボタンを押す。
すると
「俺もお前に話したい事がある」
奴から、思いがけず、そんな返信が届いた。
(何だろう? 気になる)
「お先にどうぞ」
そうメールを 返して 数分後…
「お前、今 幸せか?」
突然奴から そんな質問メールが、届いた
(クスッ)
何だか…笑いが 込み上げる
だって、最初の間違いメールで 聞かれた質問だったから… 何だか、懐かしい
「どうしたの?急に!?」
メールを返すと
「いいから 答えろ!」
奴から 直ぐに返信が 届く
最初の時 私は 奴からの質問に何て答えたんだっけ?
少しの間 考えて見る
4年前、ちょうど 夜遊びをしていた頃だ
良く 覚えてないけど かなり 恥ずかしい答えを 返した気がする。
あの頃は、奴とこんなに長くメル友するとは 思わなかった。
そして、もっと 以外なのは 今の 奴に対しての、この気持ちだ
「幸せだよ」
私は 答えた
暫く途絶える返信
奴からの返信を待つ間 私は 公園のブランコに揺られながら、
(奴に、まず 何て切り出そうか?)
そればかりを 模索していた。
その時!? 携帯の受信音が鳴る
奴からのメールを開く私
「えっ!?」
私は 浮かせていた両足を 地面の砂土に降ろし
ブランコを強制的に、止めた。
砂ぼこりが 舞う
「そろそろ…メル友、終わりにしよう」
奴から届いた返信
「何!? 冗談?」
慌てて 奴に メールをうち送信ボタンを 押した
けれど…暫く待っても来ない返信に
(本気なの!?)
不安は 段々と つのってゆく…
「どうして!? 突然 どうしてそんな事 言うの!?」
もう一度 奴に メールを打って見た
けれど…奴からの返信は 無い
「ちょっと 待って!私 貴方に 話したい事が 有るんだよ!」
再度、奴に メールを打つ
すると!?
(…♪)
やっと 奴からの返信が 届いた。
慌てて メールを開く私
しかし、奴から届いた返信メール…
そこには
「バイバイ」
たった、4文字の 短い文字だけが 綴られていた。
14話『バイバイ』
国家試験に 見事 合格したと 知った日
私と美紀は 亜弥の墓前に報告をした。
「亜弥!やったよ!!」
2人で 笑顔で 亜弥に報告すると
「やったね!トナカイさん!!」
ふと、亜弥のそんな 可愛い声が 耳をかすめて…
私は 瞼を閉じた。
私は、この少女と 出会いそして、深い悲しみを 知った。
それと、同時に 命の重さを 教わり それ故に 看護師を 目指した。
「これからが、本番だよね!?」
美紀が 真剣な 表情で 私に そう、問いかける。
「うん、頑張ろうね!」
私は 決意も新たに 亜弥の墓石を 見詰めた。
今、あの公園に 咲く 桜を見て 思う事は
悩み…苦しむ 患者さん達に 自分が してあげられる事を 1つ1つ
患者さん達と 正面から…向き合い 積み重ねて行く事
それには、やっぱり 日々 勉強しかない!
そう、思う…
その後 暫く 公園の桜を楽しみながら 私と美紀は、近くの 喫茶店のドアを開けた。
ホットコーヒーを 2つ注文した後
テーブルに 頬ずえをつく
美紀が そんな私を じっと見詰めた。
「ん? どうした!?」
私が 聞くと 美紀は
「安藤さん 海外へ転勤するらしいよ…」
そう言った
「そうか…彼には 悪い事したと思ってる 出来れば幸せになって欲しいよ」
私は そう答え うつ向いた
注文した ホットコーヒーが
カチャリと音をたて テーブルに
置かれる。
「しょうがないよ…それは もう 終わった事だしね!」
そう言うと
美紀が コーヒーを ブラックのまま、口に運んだ
私は コーヒーに ミルクを垂らし、スプーンでかき混ぜる。
「でもさ 何か 今日の佐奈すっきりした顔してるね?何か、あった?」
「えっ そう!?」
美紀に突然 聞かれ 私は 顔を上げ 鋭い美紀に 内心(ビクッ)っとなった。
美紀が 私のそんな表情に目を、細める。
「あのさ…実はさ…」
こいつに 隠し事は 無理かも…
観念して 私は 今日 奴に対して 自分なりの告白をしようとしている事を、美紀に 話した。
と、その時!
(カチャッ)
美紀が 口に 運ぼうとしたコーヒーカップを 受け皿の上に戻した!
「それは、辞めた方が いいと思う!」
美紀が 言う
「何で?」
私が 聞くと!?
「だって、たかが メル友でしょ? 何処の誰かも 分かんないし…気持ち悪いじゃん!」
「何よ!! その言い方!! 奴と私の事 何も 知らないくせに!!」
気が付くと 美紀の言葉に怒りを覚え、私は そう怒鳴っていた。
美紀が ふいっと ソッポを向く
私は そんな美紀の態度に、尚更怒りを覚えると、テーブルに 1000円札を (バンッ!!)と 叩きつけ 美紀を 1人残し 喫茶店を 後にした。
無性に 腹がたった!
美紀が あんな事 言うと
思わなかった!
私の気持ちを 正直に 話したのに!
自分が 好きな奴の事 馬鹿にされると 凄く 腹がたつ
(えっ!?)
勢い良く 進めていた 足が(ピタリッ)と 止まる。
(私 今 なんて思った!?)
自分に、問いかけた
(好きって 思った!? 今!?)
又 問いかけて見る
誠の時以来 感じた事が 無かった 感情が 蘇る…
(私…もしかして…奴の事 好きになってる!?)
そう再び問いかけた私に
だから、佐奈 それを確かめる為に 奴に 逢いたいんじゃない…
心の中の自分が 囁いた。
その後
家の近くの 公園のブランコに揺られ 私は 携帯を 見詰めていた
どの位 ここに居たのだろう?
ふと あたりを 見渡すと いつの間にか 暗闇が 訪れ街灯の光だけが 白く光っている
(なんて、メールを打とう?)
このブランコに 座ってから 考えるのは そればかりだ
自分の事を 何も 話したがらない奴に どうやって、自分の気持ちを 分かって貰おう
でも 悩んでも 始まらない
自分の気持ちを 素直
に、奴に 伝えよう…
そう思うと 私は 深く 深呼吸をした。
その時!
(…♪)
携帯の、受信音が鳴る
開くと 奴からだった。
私と美紀は 亜弥の墓前に報告をした。
「亜弥!やったよ!!」
2人で 笑顔で 亜弥に報告すると
「やったね!トナカイさん!!」
ふと、亜弥のそんな 可愛い声が 耳をかすめて…
私は 瞼を閉じた。
私は、この少女と 出会いそして、深い悲しみを 知った。
それと、同時に 命の重さを 教わり それ故に 看護師を 目指した。
「これからが、本番だよね!?」
美紀が 真剣な 表情で 私に そう、問いかける。
「うん、頑張ろうね!」
私は 決意も新たに 亜弥の墓石を 見詰めた。
今、あの公園に 咲く 桜を見て 思う事は
悩み…苦しむ 患者さん達に 自分が してあげられる事を 1つ1つ
患者さん達と 正面から…向き合い 積み重ねて行く事
それには、やっぱり 日々 勉強しかない!
そう、思う…
その後 暫く 公園の桜を楽しみながら 私と美紀は、近くの 喫茶店のドアを開けた。
ホットコーヒーを 2つ注文した後
テーブルに 頬ずえをつく
美紀が そんな私を じっと見詰めた。
「ん? どうした!?」
私が 聞くと 美紀は
「安藤さん 海外へ転勤するらしいよ…」
そう言った
「そうか…彼には 悪い事したと思ってる 出来れば幸せになって欲しいよ」
私は そう答え うつ向いた
注文した ホットコーヒーが
カチャリと音をたて テーブルに
置かれる。
「しょうがないよ…それは もう 終わった事だしね!」
そう言うと
美紀が コーヒーを ブラックのまま、口に運んだ
私は コーヒーに ミルクを垂らし、スプーンでかき混ぜる。
「でもさ 何か 今日の佐奈すっきりした顔してるね?何か、あった?」
「えっ そう!?」
美紀に突然 聞かれ 私は 顔を上げ 鋭い美紀に 内心(ビクッ)っとなった。
美紀が 私のそんな表情に目を、細める。
「あのさ…実はさ…」
こいつに 隠し事は 無理かも…
観念して 私は 今日 奴に対して 自分なりの告白をしようとしている事を、美紀に 話した。
と、その時!
(カチャッ)
美紀が 口に 運ぼうとしたコーヒーカップを 受け皿の上に戻した!
「それは、辞めた方が いいと思う!」
美紀が 言う
「何で?」
私が 聞くと!?
「だって、たかが メル友でしょ? 何処の誰かも 分かんないし…気持ち悪いじゃん!」
「何よ!! その言い方!! 奴と私の事 何も 知らないくせに!!」
気が付くと 美紀の言葉に怒りを覚え、私は そう怒鳴っていた。
美紀が ふいっと ソッポを向く
私は そんな美紀の態度に、尚更怒りを覚えると、テーブルに 1000円札を (バンッ!!)と 叩きつけ 美紀を 1人残し 喫茶店を 後にした。
無性に 腹がたった!
美紀が あんな事 言うと
思わなかった!
私の気持ちを 正直に 話したのに!
自分が 好きな奴の事 馬鹿にされると 凄く 腹がたつ
(えっ!?)
勢い良く 進めていた 足が(ピタリッ)と 止まる。
(私 今 なんて思った!?)
自分に、問いかけた
(好きって 思った!? 今!?)
又 問いかけて見る
誠の時以来 感じた事が 無かった 感情が 蘇る…
(私…もしかして…奴の事 好きになってる!?)
そう再び問いかけた私に
だから、佐奈 それを確かめる為に 奴に 逢いたいんじゃない…
心の中の自分が 囁いた。
その後
家の近くの 公園のブランコに揺られ 私は 携帯を 見詰めていた
どの位 ここに居たのだろう?
ふと あたりを 見渡すと いつの間にか 暗闇が 訪れ街灯の光だけが 白く光っている
(なんて、メールを打とう?)
このブランコに 座ってから 考えるのは そればかりだ
自分の事を 何も 話したがらない奴に どうやって、自分の気持ちを 分かって貰おう
でも 悩んでも 始まらない
自分の気持ちを 素直
に、奴に 伝えよう…
そう思うと 私は 深く 深呼吸をした。
その時!
(…♪)
携帯の、受信音が鳴る
開くと 奴からだった。
14話『バイバイ』
安藤さんと 別れてから
(バタンッ!!)
玄関のドアを閉めると
私は ドアにもたれ、ズルズルと 腰を落として座り込んだ。
安藤さんの、去って行く
車のエンジン音が 聞こえる。
あの人は 最後迄 優しい人だった。
あの人は 私を 本当に 想ってくれた。
帰り際に 安藤さんは、私に言った。
「 本当に 愛する人と 手を繋いで 同じ歩幅で 歩く事は 奇跡だって…ERiが、コンサートで、最後に言ってた言葉…あれは、本当だと思うよ…」
「佐奈には その奇跡…いつか、おこして欲しい… 幸せになって欲しいと 思うよ…」
安藤さんは、そう言って、微笑んだ。
(ごめんなさい…安藤さん)
(貴方を 愛せ無くて…)
うつ向いた 私の瞳からは涙が 溢れ そして零れ落ちた。
月日は 流れ… 後期単位試験が 近ずく…
又、勉強づけの夜が 始まった。
私は 何も考えず 一心不乱に 勉強机に 向かう
奴から… 届けられる
「返信は 要らないよ
頑張れ!!」メールは…毎年私を、励ましてくれる
夜中に、わざわざ起きて
「一息ついたら?」
そう言って テーブルの上に置かれた 紅茶は ママの優しさと共に、私に 癒しを くれた。
そして、12月…私と美紀は
後期単位試験を 見事パスした。
いよいよ… 最後の難関
国家試験が 私達を待っている
明けても暮れても勉強の日々…だけど
「やれる事は 全て やりつくした…」
そう思い 国家試験に挑みたい!!
そんな信念が、今の私の全てを、支配していた。
そして 2月
国家試験に 私と美紀は
挑んだ。
朝、家を出る時 私は ピュアを 抱き締め
「必ず、合格して 看護師になるよ!」
そう、亜弥に約束した
心配そうに オロオロする 母を
逆に 励まし 家を出ると
携帯の受信音が 鳴った
奴からだ!
「頑張れよ!」
(クスッ)
ただ、それだけの短い言葉
「うん、頑張るよ!」
そう、打ち込み メールを奴に 返信すると 何故か
温かい物が 心に 流れ込み 私は 携帯電話を 胸に、抱き締めた。
奴からの、言葉は もはや私にとって ただの言葉では、無かった。
どんな時も 奴は メールと言う形で 私を励まし
そして、実体は無くても、側に居てくれる
言葉の重みを 奴との4年に渡る メールの中で 今、私は 実感していた。
この国家試験に パスして 看護師になれたら…
奴に言いたい事がある
ずっと、思ってた
でも 言えなかった。
今の私の気持ちを 実体の無い 奴に 伝えよう
私の事をもっと 知って欲しいと…
そして、貴方の事を 知りたいと…
私は、貴方に 逢いたい そして、今 沸き上がる この感情が 何なのか?
知りたい!
確かめたい!
雲1つ無い、空を見上げ…
(パタンッ)
私は 携帯を 閉じた。
そして・・
3月
又 今年も 桜は 見事に咲き誇る…
「わぁ~ 桜が 綺麗だね!!」
看護学校の卒業式の 帰り道 美紀が ふと 目に停まった 公園の桜を 眩しそうに眺めた。
「本当だ!!」
私は そう言って 目を細め咲き誇る…桃色の花を 見上げた。
(…♪)
奴から…メールが 届く
「卒業おめでとう!新まい看護師さん」
私は 微笑みながら
「はい!新まい看護師です 頑張ります!」
そう 奴に 返信し
ピースサインをした。
(バタンッ!!)
玄関のドアを閉めると
私は ドアにもたれ、ズルズルと 腰を落として座り込んだ。
安藤さんの、去って行く
車のエンジン音が 聞こえる。
あの人は 最後迄 優しい人だった。
あの人は 私を 本当に 想ってくれた。
帰り際に 安藤さんは、私に言った。
「 本当に 愛する人と 手を繋いで 同じ歩幅で 歩く事は 奇跡だって…ERiが、コンサートで、最後に言ってた言葉…あれは、本当だと思うよ…」
「佐奈には その奇跡…いつか、おこして欲しい… 幸せになって欲しいと 思うよ…」
安藤さんは、そう言って、微笑んだ。
(ごめんなさい…安藤さん)
(貴方を 愛せ無くて…)
うつ向いた 私の瞳からは涙が 溢れ そして零れ落ちた。
月日は 流れ… 後期単位試験が 近ずく…
又、勉強づけの夜が 始まった。
私は 何も考えず 一心不乱に 勉強机に 向かう
奴から… 届けられる
「返信は 要らないよ
頑張れ!!」メールは…毎年私を、励ましてくれる
夜中に、わざわざ起きて
「一息ついたら?」
そう言って テーブルの上に置かれた 紅茶は ママの優しさと共に、私に 癒しを くれた。
そして、12月…私と美紀は
後期単位試験を 見事パスした。
いよいよ… 最後の難関
国家試験が 私達を待っている
明けても暮れても勉強の日々…だけど
「やれる事は 全て やりつくした…」
そう思い 国家試験に挑みたい!!
そんな信念が、今の私の全てを、支配していた。
そして 2月
国家試験に 私と美紀は
挑んだ。
朝、家を出る時 私は ピュアを 抱き締め
「必ず、合格して 看護師になるよ!」
そう、亜弥に約束した
心配そうに オロオロする 母を
逆に 励まし 家を出ると
携帯の受信音が 鳴った
奴からだ!
「頑張れよ!」
(クスッ)
ただ、それだけの短い言葉
「うん、頑張るよ!」
そう、打ち込み メールを奴に 返信すると 何故か
温かい物が 心に 流れ込み 私は 携帯電話を 胸に、抱き締めた。
奴からの、言葉は もはや私にとって ただの言葉では、無かった。
どんな時も 奴は メールと言う形で 私を励まし
そして、実体は無くても、側に居てくれる
言葉の重みを 奴との4年に渡る メールの中で 今、私は 実感していた。
この国家試験に パスして 看護師になれたら…
奴に言いたい事がある
ずっと、思ってた
でも 言えなかった。
今の私の気持ちを 実体の無い 奴に 伝えよう
私の事をもっと 知って欲しいと…
そして、貴方の事を 知りたいと…
私は、貴方に 逢いたい そして、今 沸き上がる この感情が 何なのか?
知りたい!
確かめたい!
雲1つ無い、空を見上げ…
(パタンッ)
私は 携帯を 閉じた。
そして・・
3月
又 今年も 桜は 見事に咲き誇る…
「わぁ~ 桜が 綺麗だね!!」
看護学校の卒業式の 帰り道 美紀が ふと 目に停まった 公園の桜を 眩しそうに眺めた。
「本当だ!!」
私は そう言って 目を細め咲き誇る…桃色の花を 見上げた。
(…♪)
奴から…メールが 届く
「卒業おめでとう!新まい看護師さん」
私は 微笑みながら
「はい!新まい看護師です 頑張ります!」
そう 奴に 返信し
ピースサインをした。