14話『バイバイ』 | 真実のノート

14話『バイバイ』

国家試験に 見事 合格したと 知った日

私と美紀は 亜弥の墓前に報告をした。

「亜弥!やったよ!!」

2人で 笑顔で 亜弥に報告すると

「やったね!トナカイさん!!」

ふと、亜弥のそんな 可愛い声が 耳をかすめて…
私は 瞼を閉じた。

私は、この少女と 出会いそして、深い悲しみを 知った。

それと、同時に 命の重さを 教わり それ故に 看護師を 目指した。

「これからが、本番だよね!?」

美紀が 真剣な 表情で 私に そう、問いかける。

「うん、頑張ろうね!」

私は 決意も新たに 亜弥の墓石を 見詰めた。





今、あの公園に 咲く 桜を見て 思う事は

悩み…苦しむ 患者さん達に 自分が してあげられる事を 1つ1つ
患者さん達と 正面から…向き合い 積み重ねて行く事

それには、やっぱり 日々 勉強しかない!
そう、思う…






その後 暫く 公園の桜を楽しみながら 私と美紀は、近くの 喫茶店のドアを開けた。


ホットコーヒーを 2つ注文した後
テーブルに 頬ずえをつく

美紀が そんな私を じっと見詰めた。

「ん? どうした!?」

私が 聞くと 美紀は


「安藤さん 海外へ転勤するらしいよ…」

そう言った

「そうか…彼には 悪い事したと思ってる 出来れば幸せになって欲しいよ」

私は そう答え うつ向いた

注文した ホットコーヒーが

カチャリと音をたて テーブルに
置かれる。

「しょうがないよ…それは もう 終わった事だしね!」
そう言うと
美紀が コーヒーを ブラックのまま、口に運んだ

私は コーヒーに ミルクを垂らし、スプーンでかき混ぜる。


「でもさ 何か 今日の佐奈すっきりした顔してるね?何か、あった?」

「えっ そう!?」

美紀に突然 聞かれ 私は 顔を上げ 鋭い美紀に 内心(ビクッ)っとなった。

美紀が 私のそんな表情に目を、細める。

「あのさ…実はさ…」

こいつに 隠し事は 無理かも…


観念して 私は 今日 奴に対して 自分なりの告白をしようとしている事を、美紀に 話した。


と、その時!

(カチャッ)


美紀が 口に 運ぼうとしたコーヒーカップを 受け皿の上に戻した!

「それは、辞めた方が いいと思う!」

美紀が 言う

「何で?」

私が 聞くと!?

「だって、たかが メル友でしょ? 何処の誰かも 分かんないし…気持ち悪いじゃん!」

「何よ!! その言い方!! 奴と私の事 何も 知らないくせに!!」

気が付くと 美紀の言葉に怒りを覚え、私は そう怒鳴っていた。

美紀が ふいっと ソッポを向く

私は そんな美紀の態度に、尚更怒りを覚えると、テーブルに 1000円札を (バンッ!!)と 叩きつけ 美紀を 1人残し 喫茶店を 後にした。


無性に 腹がたった!

美紀が あんな事 言うと

思わなかった!


私の気持ちを 正直に 話したのに!


自分が 好きな奴の事 馬鹿にされると 凄く 腹がたつ

(えっ!?)


勢い良く 進めていた 足が(ピタリッ)と 止まる。


(私 今 なんて思った!?)


自分に、問いかけた


(好きって 思った!? 今!?)

又 問いかけて見る


誠の時以来 感じた事が 無かった 感情が 蘇る…


(私…もしかして…奴の事 好きになってる!?)
そう再び問いかけた私に

だから、佐奈 それを確かめる為に 奴に 逢いたいんじゃない…


心の中の自分が 囁いた。


その後
家の近くの 公園のブランコに揺られ 私は 携帯を 見詰めていた

どの位 ここに居たのだろう?

ふと あたりを 見渡すと いつの間にか 暗闇が 訪れ街灯の光だけが 白く光っている


(なんて、メールを打とう?)


このブランコに 座ってから 考えるのは そればかりだ


自分の事を 何も 話したがらない奴に どうやって、自分の気持ちを 分かって貰おう

でも 悩んでも 始まらない
自分の気持ちを 素直
に、奴に 伝えよう…

そう思うと 私は 深く 深呼吸をした。


その時!


(…♪)


携帯の、受信音が鳴る

開くと 奴からだった。