クリーブランドクリニック 留学日記 -3ページ目

日本からのお客さん

今、大学病院で活躍されている脳波技師さんが一週間ここクリーブランドクリニックに見学にお越しになっております。久しぶりに会う彼女はとっても元気でした。こういう積極的に見学にくる姿勢、本当に大事ですね。
一週間クリーブランドクリニックのてんかんセンターをつれまわしております。先週は、来て早々こちらのスタッフやらフェロー、脳波技師さんたちを次々に紹介、ORのモニタリング、そしててんかんユニットを見学、そして翌日外来脳波の検査を見学、そして夕方から僕の同僚の飲み会に連れて行きました。まあ、とにかくカルチャーショックを受けていましたね、そして英語の必要性。
同じ規模のことは日本ではまず無理なのですが、なんでもいいので吸収してもらって帰ってもらいたいです。

留学のすすめ

留学をしてよかったか?それはもちろんYesである。私の場合より臨床に近い形での留学であり、今まで勉強してきたこと、経験してきたことをより世界レベルで自分の中で普遍化することができた。自分の場合、’てんかん’という領域がその舞台であり今まで日本国内のてんかんセンター、そして大学病院でてんかん医療に携わってきたが、留学をしてから、より確信をもって治療にあたることができたり、今まであいまいだった部分がよりクリアーにそして、他のアプローチで迫ることができる気がする。これは、一つの施設のみで働いていただけでは決して気づかないことであろう。そしてまた誰しも留学をすることで、新たに出発点にもどり勉強できる、これも留学のいいところだろう。
 アメリカに来て常々感じるのは、世界各国の先生方が入れ替わり勉強を、そして臨床を学びに来る、これが極めてあたり前ということである。この部分は閉鎖的な日本にも積極的に導入すべきかもしれない。日本ももっと外国人医師を積極的に受け入れ、そしてまた我々も積極的に外の世界を見るべきであろう。こちらは多くの見学者たちにいつでもWelcomeである。それに引き換え日本で外国人医師に積極的にwelcomeといえる医師は何人いるだろうか?
 自分自身、ここの留学先は医局の紹介でもなんでもなく、自分で留学先を見つけてきた。やはり、自分の専門分野において世界最高レベルの病院を自分の目で見て、そして勉強がしたかった、ただそれだけの動機だった。そして、今ここで、自分の目で確実にこの世界最高レベルといわれている病院をいい意味でも悪い意味でも体験することができている。これは大変名誉なことだと思う。決して誰もができないことだし、ここまで私を支えてきてくれた、多くの方々や先生方があってこそだと思う。
私がこれからできることは、こちらで勉強したことを日本のてんかん医療に貢献すること、そして今後私のように留学を希望される後輩医師たちを支援すること、これらのことに尽きると思う。

複雑な回路

ここでの留学の目的の大きな一つ、上にも述べているように、人間の脳機能を解明することであります。自分自身にとっても自分を知ること、そして人類にとっても人間について知ることということ、漠然とした哲学的なテーマではありますが、大切なことだと思います。
最近今まで蓄積してきた多くの患者さんから得られた脳の’生’データを詳細に解析しているところです。いままですでに知られていたネットワークから、新たに今まで知らなかった知見までいろいろなことがわかりつつあります。どれも発表していかなければならない結果ばかりです。
問題は、すべての回路を単純に説明することが非常に難しいことです。たとえば、想像してみてください。世界中にあるインターネットの回路網、これも無秩序にみえますが、おそらくなんらかの意味を持っている。この一見無秩序な回路の全体像を説明するのは非常に難しい。小さいルーペで地上の虫を観察していると、地球レベルの考えをするのが困難であるかのように、単純なことを複雑なことは相反しているのです。
毎日エキサイトしておりますが、私自身も医学以上の数理的アプローチが必要なのかなと感じるときもあります。

WATAMI

クリーブランドの南にあるParmaという街に、WATAMIという日本料理やさんがあるということを聞き、早速行ってきました。watami=和民に自分の中で勝手に翻訳されており、いらっしゃいませ~の勢いのある挨拶で始まり、活気のある居酒屋のようなところを想像しておりました。いってみると、たたずまいは、日本料理店のような、ちょうちんがあったり、日本語が書いてそれ風なのですが、ありまず明らかに違いますのは、入って勢いがない。。。受付の方も中国人、、そしてカウンターで握っているのも東南アジア系の人、ただただもくもくと握っている。。こちらでは、バッフェ形式(いわゆる食べ放題)で、14ドルで寿司も、刺身も、枝豆などのおつまみ、てんぷら、そしてなぜか餃子、チャーハンまで食べ放題であります。お味のほうは、一応ぎりぎりOK程度。。日本料理店で日本人がいないのはなんか物足りないような感じがしますね。
和民を想像してきたので、そのギャップに驚いてしまいました。

Watami Japanese Seafood Buffet & Grill
 7703 W Ridgewood Dr Parma, OH44129

クリーブランドクリニック 留学日記

最近

こちらの友人たちと食事をする機会が増えました。はじめは、いろいろな方の考えを知ることができたり、英語の勉強になったり、うれしかったのですが、最近疲れます。
なぜか?
1:英語で自分の思いを十分に伝えられないこと
2:伝えられないことで自分の性格が相手に正しく伝わっているかわからないままコミュニケーションしていること

日本語が恋しくなります。TOEFL(英語の試験)の全世界平均が出ていました。日本は下から二番目でした。その上には北朝鮮。これは結構愕然としました。だからといって尻込みしていてもいけないのですが。
英語能力はそう簡単に上達しません。もちろん数年だけでは、ぜんぜんダメです。継続した努力が必要です。

アメリカという国

アメリカは多くの移民を受け入れている国。日本にはほとんどが日本人で、ここではアメリカ人といってもほとんどが祖母、祖父母をたどるとすぐに別の国からの移民である。すなわちアメリカの人種は寄せ集めである。そして、お金を稼ぎにきたり、勉強・研究をしにきたり、なんらか目的があってこの国に来ている人たちがいる。もちろんメジャーリーグの選手もアメリカにあこがれたり、研究者たちもアメリカに夢を求めて、そして夢をかなえた人たちもいる。アメリカが世界のナンバーワンで、ここで何かをなし得た場合世界の頂点に立つことができるからだろう。しかし悲しい部分もある。医療でいうと、たとえば他国から来ている医者が本当にこの国を愛し、この国の患者を治療しようとしているのか感じられないところもある。ここアメリカで十分なお金を稼ぎ、南アメリカの国に送金していたりする医師がいたり、自分の昇進・保身のことばかり考えているものがいたり、そういうところに悲しさを感じるところもある。私自身、日本人で、日本を愛しているし、日本人の医療に貢献したいと切に思う。このような部分があまりにかけているように思えて仕方がない。聞いた話によると某国からの移民はアメリカで富をなし、その莫大な富をまるごと母国に送っているという。そのような移民が本当にこの国を愛し、よくしようと思っているのだろうか?そういう部分がこの国のディスポ文化にも反映しているように思う。なんでもディスポ、フォークもスプーンも、お皿もすべてディスポである。ごみも分別なく、ごちゃまぜ。壊れたものはもともとMade in Chinaなのですぐに捨てる、そしてすぐに新しいものを購入。それに比べ、日本人は物を大切にする文化がある。一つのものを大事にそして時間とともに愛着がでてきていっそう大切にする。本当にすばらしい文化だと思う。
あと数百年後、この国は、このディスポ文化のまま行ったら、破滅していくと思う。まあその時、移民すべて母国に帰って誰一人もいなくなることだろう。

ジャックオーランタン!

ハロウイーンが近づいてきたといことで、われわれのアパートのメンバーたちでランタン作りをしました。前回のパンプキンハントで仕入れてきたパンプキンを使い、早速カービングをしました。
昨年は、職場のE先生に連れて行ってもらい、人生初のランタン作りに挑戦、ニコニコマークのシンプルなランタンでありましたが、今年は、気合をいれ、Trick or Treatが入った非常に難易度の高い(☆三つ)ものにチャレンジしました。
で、私の作った作品がこれ。

クリーブランドクリニック 留学日記

上手でしょ。このランタン作りは大人でも難しいと思います。特にかぼちゃの皮の切り抜きはうまくやらないと変に切れてしまったり、切り込みも斜めだとうまく光がでてこなくなります。
ハロウイーンもそうですが、これを理由にひたすらお酒(ビール・ワイン)を飲み続け、K先生と二人でほぼ4本のワインをあけてしまいました。翌日はさすがに二日酔いとなりました。



MEGUMIさん

ここクリーブランドのいきつけの日本料理屋さんPacific East でお仕事されているMEGUMIさん。こちらにきてもう28年だそうです、行くといつも笑顔と温かい日本語で迎えてくれます。顔も覚えていてくれて、ちょっぴりサービスとかしてくれて、留学生にとってはとても助かります。
昨日も、’なかなか英語が上達しなくて、、’って話したら、私も28年こちらに住んでいるけれど、全然でね、、スタッフとも何となく話しをして、何となく通じてしまうんです。なんて笑って話していました。おそらくこの何となくが大事なんでしょうね、こちらで生活していくことは、もちろん大変なことですが、通じなくてもへこまなさい強さも必要なのでしょう。そしてこの笑顔と、言葉の温かさによってコミュニケーションが自然にとれているのだろうと感じました。

ORでのコミュニケーション

今日から新たに患者さんを受け持つことになりました。そして今日は電極の留置手術の日です。上司のBulacioもいなかったためORに一人でいき、留置計画から立ちあいました。脳外科医のDr Gonzalesと二人であーだこーだといろいろとはなしながら留置プランを立てます。計画におよそ1時間。最近は慣れてきたものです、こう、こう、とほとんど流れ作業のように進みました。その後手術開始。今日はその上司がいなかったためいろいろと助手をするはめになってしまいました。とにかくORでは聞きなれない言葉が飛び交います。その上、皆マスクをしているためさらに言葉がこもってしまい聞きづらいのです。とっさにいわれる特に数字、たとえばOne handred thrty threeだとか、Eighty six point fiveだとか、とにかく聞きづらい。でも定位脳手術ですので適当に数字を変えることはできませんので、私は大きな声を出して確認をします。二度も三度も確認をしました。
ORではそれ以外にもスラングのような(聞きなれない英語なのでスラングかどうかもわかりませんが)言葉や、スペイン系英語だったり(Gonzalesがウルグアイ出身なため)困ることが多いです。またコミュニケーションが取れませんと、ORで本当に孤立してしまいます。黙っていると空気みたいな存在になりますし、しゃべりすぎると手術の流れをさえぎることになります。ですので周囲への気配りが最高に必要になります。
ORをでたらどっと疲れが出てしまいました。

病院屋上からクリーブランド市街を望む
クリーブランドクリニック 留学日記

Confused と Confusing

技師さんのBarbaraさんは、僕にとっていいCo-workerでもあり、いい飲み仲間でもあり、そしていい英語の先生です。一緒に飲んでいても、よく英語を訂正してくれます。
先日のこと、なんかの話しをしていたとき、I am confusingといったら、No, you should say Confused!と強く直されました。僕はたしか、先日のパーティでこちらの方はみんな顔がにていて、そこでI am confusingといってしまったんです。ニュアンスとして、’だから困惑する’って伝えたかったのですが、こういうときは、そうですI am confusedです。一方、This stuff is confusingです。このことは困惑する。って言う意味です。そうそう確か学校でならいました。「(人に)~させる」という、元の動詞そのままの意味になるもの、一般的には「物事」に関して説明、修飾する場合には現在分詞で表します。それに対し、「(物事によって人が)~させられる」という意味になるもの、つまり「人間」について説明、修飾する場合は過去分詞を用いることになります。
直接的な日本語がそのまま英語に訳せませんので注意が必要です。
日本語:私は困惑した。  ○ I was confused. × I was confusing.
日本語:それは困惑する。 ○ It is confusing. × It is confused.
他、bore, exciteこれらの単語はこのカテゴリーに入る動詞です。