クリーブランドクリニック 留学日記 -21ページ目

Pot Luck Party

昨日は、てんかんセンターのスタッフの先生宅でPot Luck Partyが開かれました。Pot Luckという意味は、一品持ち寄りという意味です。ご承知のとおり、アメリカには多国籍の方々が来ています。このようなパーティーでは大変国際色豊かで楽しいです。私は、手のこった準備ができませんで、日本から持参した蕎麦をゆでてもっていきました。他、シリアの先生は、ラムとなすとお米のお料理、オーストラリアの先生は、中華料理、他、いろいろテーブルには並びおいしかったです。もちろん、ワインを片手に大変話しもはずみました。窓からエリー湖が見えるはずらしいのですが、すでに真っ白でまったく何も見えませんでした。
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雪道

昨日から雪が降り続いています。普段朝通るCeder Rdはすでに凍りつき、雪が積もっていました。早めに仕事を切り上げ慎重に雪道を帰ってきました。道はこんな感じです。

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自分の車はスタッドレスタイヤではないため、かなりすべります。結局いつもなら20分でつくところ40分かかってしまいました。
【JNS】
hemispherectomyの手術を見たので、ちょっと最近のhemipsherectomyの手術はどうなのかな~と思い調べてみました。2009年、UCLAからの論文です。100例以上の手術を検討、anatomical hemispherectomy, functional hemispherectomy, modified lateral hemispherotomyの3アプローチにつき検討してます。最後のアプローチが出血量、手術時間など含め一番いいようです。手術手技についても他のものより比較的簡単なようです

てんかん、てんかん、そして、てんかん

毎日、毎日、てんかんのことばかりです。もちろん自分がやりたかったことなので満足はしています。こんなに朝から、夜までてんかんのことばかり考えたことはありません。もちろんてんかんの患者を治したい気持ちがあるからがんばれるわけですが、もうひとつ、脳への興味があるからです。てんかんを知るということは脳波(脳の電気活動)を知ること、MRIなど画像(正常解剖を含め)をよく知ること、fMRIや皮質刺激などにより脳の機能を知ることになります。この三点を十分理解していないと治療できません。本当に奥の深い疾患です。今日もこうして一日終わりました。明日も、てんかん、てんかんそしててんかんです。
【Journal of clinical neurophysiology】
今日脳波を読んでいたら、後ろにいたフェローが小児の皮質刺激は成人と違うんだ~なんて話を耳にしたので、調べてみました。そしたら、2009年のこの雑誌にレビューが書いてありました。小児の方が皮質の閾値が高いようです。後は言語の刺激では、脳が十分完成していないため、見つからない場合もあるようです。

忙しかった一日。

いま、電極留置した患者さまを二人うけもっているため忙しい一日でした。朝から患者さんの手術に立会い、その後皮質刺激、午後は、カンファでプレゼンテーションをし、夕方からまた皮質刺激のCCEPを行いました。あっという間に一日は終わってしまいますね。自宅に帰宅しすでに10時を過ぎていました。寒かったクリーブランドも徐々に暖かくなってきたと感じた夜でした。
【JNS】
朝カンファレンスでhemispherectomyの話があがったのでhemispherectomyに関する解剖の論文を読みました。

今一番したいこと。

よく宇宙旅行から帰還した宇宙飛行士に帰ったら何がしたい?とかききますね。そばがたべたいとか、お風呂にはいりたいとか。答えていたと思います。僕がアメリカにきてからできないことで一番今したいこと。
それは、温泉にいくことです。こちらには温泉はありません。少なくともオハイオ州にはありません。家のバスタブも一人がようやく入れる程度で、大きな湯船の温泉にはあこがれます。外が寒い分なおさら温泉が恋しくなります。仕方がない、今日もバスクリンでもいれてはいります。
【Neurosurgery】
Barrow Neurological Institute(Spetzlerのところ)からだされた、側頭葉内側へのアプローチとして従来のアプローチでは脳を多少なりとも損傷するが、前方鈎部よりアプローチするもの。カラフルな写真がおおく勉強になった。なんとなくイメージはつくが、実際はかなり大変だろうな~というのが個人的な意見。

金髪の彼女

こちらはセルビアの女の子です。かわいくないですか?友人の娘さんです。僕の名前を覚えてくれ、呼んでくれます。天使のようなまなざしで見つめてくれ、と ても照れてしまいます。今日は友人宅でお昼をご馳走になりました。東欧のパイをごちそうになりました。こちらもとてもおいしかったです。一緒におにんぎょ さんであそんであげました。

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よくばりな電極


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以前、こちらのクリニックには硬膜下電極という、てんかんの焦点診断に必要となる電極を作っているラボがあると書きました。彼らにお願いし、特注の電極を作ってもらいました。ちょっとみえづらいかもしれませんが、通常片面しかない電極が両面にある新しい電極です。以前からアイディアはあったのですが、日本でつくることなどとてもできず、できたとしてもなかなか方法がないので暖めておいたのです。これにより脳溝に入れることもできますし、何よりも一番のいいところは従来のものにくらべ'薄い'点です。早く使ってみたいです。
【JNS】
2007年にあるMTLEのsubtemporal appの高次脳機能変化についての論文を読みました。私たちの施設から出された論文なのですが、読み返すたびにいいことやっていたんだな~とちょっと自慢になる論文でした。

てんかん診断の新たな時代

今日は、感動したことがあります。自分の中でもずっと考えていたことなのですが、術前の検査(PET,MEG,iSPECT)と硬膜下電極など侵襲的検査がすべて一つの画像で表現できたら夢のようなことだとおもっていました。今日実現しました。こちらには非常に優秀なコンピュータープログラマーがいるのですが、彼に相談して、二人で試行錯誤の上、ようやく実現しました。患者のNeuroimagingと硬膜下電極のマップが患者の3Dの脳に全て表現することができました。身震いをするようなことです。しばしば外科医は硬膜下電極のマップばかりにとらわれ術前の評価を見逃してしまいます。その点このマップは全ての集約されたものなのです。これを使うことによりより患者さまの発作消失率を上げることが可能になるでしょう。
【New England Journal of Medicine】
これは有名なMTLEのsurgery vs AED(抗てんかん薬)のランダマイズスタディー。この結果を見ると外科治療が断然文句なしにいいのがわかります。ただフォローが一年というのもちょっとどうでしょうか?さらに発作消失率が外科治療軍で58%はいかがなものでしょう?(しかも前兆をふくめたもので)。しかしEngelの分類を使っていないところは彼らの気合を感じます。

USMLE

おなじてんかんセンターの先生がUSMLEというアメリカの医師国家試験の勉強をしているようです。聞くところによると、日本の医師国家試験よりも難しく、7時間で350問、しかも長文の問題だそうです。なかなか英語になれない日本人には難しいようです。まあ、こうして外国人の医師を不用意に増やさないようにしているのでしょう。手っ取り早い方法もあれば受験も考えますが、なかなかそううまくはいかないようです。帰ってきて、ビール片手にこのブログを書いているような僕は、何度挑戦してもだめでしょう。というかだめと思っている以上絶対うからないですよね(笑)
あまり内容のないブログですみません。
【Epilepsia】
HFOについての論文を読んだ。これもまたMNIの論文。勉強すればするほど、活発なてんかんセンターはよく論文をかいているのがわかる。HFOについては、新たな展開だと思う。でも今日は疲れていて集中できなかった。さあ、寝よう。

日本人の討論について

今日の午後のカンファでは、治療方針について突然、上司から当てられてしまいました。あまりの突然に戸惑ってしまいましたが、一応何とかその場しのぎの返答をすることはできました。(もちろん英語で)その後も大勢のスタッフ、フェローが活発に意見をやりとりしています。
日本人は、討論が苦手です。こちらにきてから特に思うのですが、それなり日本人だって各人なりに考えもあるのです。でも大勢の場所が苦手です。その上、英語も自信がないからなおさら話せなくなっちゃうわけです。別に言語野を刺激されたわけじゃないのですが、見事に失語状態に陥ってしまいます。どうしてでしょうか?単に、それは、そういう場面で訓練する機会が少ないからです。思い出してみてください。小学校低学年の頃は、授業中みんな競い合って手を上げていました。それが、高学年、中学校に行くにつれ、みな手を上げなくなっていってしまいます。それは、いつの間にか、周りに歩調を合わせることが一番になっていくのです。誰かが手を上げていると、それを批判されたり、間違ってしまうと急にできなくなります。それがさらに周辺の人に影響を及ぼしていくのです。まさに負のサイクルですね。僕はいいたいです、恐れず、その負のサイクルから脱却し、正のサイクルに持っていかねばなりません。こちらでもどんどん発言し、正のサイクルをぐるぐる回していきたいとおもいます。
【Epilepsia】
2010年のSupplにありましたフランスのLyonのKahaneらグループのMTLEの脳波所見についての概念がありました。これは非常にいい論文です。これによるとMTLEは、SEEGは、脳波所見によりいくつかのsubtupeに分けられるそうです。これこそわれわれが観察してきたことです。