クリーブランドクリニック 留学日記 -20ページ目

日本の看護師さん

今週は日本の某大学病院より看護師さんたちが見学にきています。目的は、てんかんセンターのモニタリングユニットの見学だそうです。病棟で会い、こちらの看護師さんと英語でのコミュニケーションがなかなか難しく、通訳してくれと頼まれ、一通り説明しました。やはり、お互い日本語をつかえる安心感があり、大量に日本語を使ってしまいました。そこで気づいたのが、なんとなく、自分自身日本語を上手に使えなくなっているんじゃないかということです。もちろん話はできますが、最近明らかに英語を使う方が多く、ちょっと心配になります。
それはさておき、看護師さんたち1週間滞在だそうで十分勉強して帰っていただきたいと思います。
【JNS】
ちょうと臨床研究がはじまり、大脳辺縁系についての論文をあつめているところです。大脳辺縁系のDTI(MRIの一つの画像です)の論文を見つけたので読んでみました。論文では、やはりカラー画像、鮮明な画像。これらは読んでいてもimpactを与えると思います。

夜道

今日は脳波の解析をしていて気づいたらすでに夜。外に出てみるとなんと気持ちいいくらいの風がふいていました。そんなに寒くもなかったので歩いて帰りました。道端にすずらんが咲いていまして、夜道を照らす灯のようでした。
ちょうとCederを歩いていると目の前に鹿の大群6-7匹が横切り、驚きました。一目散に片側3車線の大通りを一目散に横切り、ここが病院のすぐ近くであることを忘れそうになりました。
夜道を歩くといろいろ普段気づかないことなど気づきます。
【Neurosurgery】
2006年ですが、側頭葉の内側構造の微小解剖があったので読んでみました。この論文もロートンのところからですが、Cadaverの写真がいつもきれいで大変目に訴えてきます。やはり視覚に訴えますと、直感で理解することができます。

日照時間

最近、日が異様に伸びてきています。まだ三月なのですが、6時くらいから明るくなり始め、夜は7時ちかくまで明るいです。仕事が6時くらいにおわってもまだ外は日中のように明るくなんか不思議な感じがします。聴いた話では、夏至が近くなると朝は4時くらいには明るくなり、夜は8時過ぎまで明るいようです。冬が過ぎ、夏に向けて一直線です。

手術

今日は、こちらで手術がありました。右の側頭葉切除術です。まずは、外側皮質を切除し、(ここまでは肉眼で摘出)そこから顕微鏡をいれ、摘出しました。術野が赤いのが気になりますが、内側にPCAや動眼神経、脳幹、ローゼンタールもきれいに見えました。海馬は本来きれな形のまま摘出しなければなりませんが、今日はレジデントが執刀で、ほとんど形がなくなっていました。最終段階の海馬動脈の切断もあいまいなようでした。
ただ時間は早い、執刀から、終了まで2時間半、これは日本のどこの病院よりも早いかと思います。
【Stereo Function Neurosurgery】
私の師匠が書いた、海馬の微小解剖です。2001年。本当に教授は勉強していたんだな~と。この異国の地から思います。よく詳細に解剖が書いてあります。choroidal pointについて勉強したいため読みました。

最近のクリーブランドの気候

最近、ようやくちょっとずつ春らしくなってきました。先週の週末は大雪に見舞われましたが、先週に入りよううやく太陽が顔をだすようになってきました。日に日に暖かく(といってもようやく0度を超える程度ですが)なりつつある今日この頃です。今日も快晴です。朝から氷点下の青空にふとんを干したらつめたくなりました。外にはてんとうむしもでてきて、春間近なのでしょう。

コンピュータープログラマーのこと

こちらには、非常に協力的なプログラマーさんがいます。必要なことをお願いするとすぐにプログラムにその昨日を付け加えてくれたり、してくれます。彼は昔日本の某日本のコンピューターメーカーで働いていたため、親日家でもありいつもいろいろと話しかけてきてくれます。彼にお願いして、今度は自分の考えているすばらしいアイデアのプログラムを作ってもらおうと思ってます。
【Journal of Clinical Neruophysiology】
同じフェローから質問された内容です。なんで、dipole(電流源)は動くんだ?白質には電流源など推定できないだろ。それをいわれ、自分のなかでも昔MEGをやっていた頃がありますが、確かに電流源の移動をみたことがあったので、いろいろと論文を探してみました。2007年のEbersoleの論文です。非常に明快にかかれてあります。もし興味のあるかたは是非読んでみてください。

結果

今日は、昨日一例目となる患者の脳波のデータの処理と解析を一日中行っていました。結果はまずまずでしょうか?反応がないよりはある方が断然いいのですが、いまいちその意味が全て理解できません。人間の脳には、四方八方ありとあらゆる神経線維のネットワークが存在しているのですが、それを一元的に理解しようということに無理があるのかもしれません。ただ、いま僕が始めた研究は、少なくとも動物実験でもない、生きた人間のそして、MRIやPETやMEGなど非侵襲的検査で得られるデータとまったく違うのです。まさに脳の奥から得られた微小な電気信号そのものを解析しているのです。そうかんがえると自画自賛してしまいますが、まあ数例集めてから物を語った方がよいでしょう。
下の画像は、最近覚えたMRIの自作3D画像です。ようやく自分で作れるようになりました。これを覚えたら、朝から他のフェロー3人から作ってくれと頼まれ、喜んで引き受けました。こういうのはなかなかこだわっていくとよりきれいな画像を作成したいため、いやに細部にこだわったりしてきます。

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臨床研究始動!

本日、念願の臨床研究が倫理委員会に承認されました。この日をどれだけ待ったことか!上司の先生と何度も話し合い、何度も修正・追加資料を加え早2ヶ月、ようやくこの日が来ました。さらにうれしいことに、この研究の第一例となる患者さまにもめぐり合い、早速本日より始動することになりました。どのような結果がでるのかはわかりませんが、自分の仮説を立証するためじっくりと研究に取り組んでいきたいと思います。
【Neurosurgery】
本日reserach conferenceで紹介された論文の一つ、neuronavigationのエラーについての論文です。ベルリン大学のSuessらの報告。大学でもNavi信者であった私にとって知っておかないとならないものです。ナビ中にさまざまなエラーが重なり合い、それが最終的に3-4mm程度の誤差になるようです。

何かが足りない

こちらに来て、早6ヶ月。生活のリズムもだいぶつかめ、多少なり討論もできるようになり、患者も受け持ち、自由に手術もみて、電子カルテも閲覧できるけど、何かが足りない。
そう、それは絶対的に患者と話す時間が少なくなったことです。それは、医師である以上、脳波とむかっているわけじゃない、MRIなど画像とむきあっているわけじゃない。患者があることが大前提なのです。それを感じることが極端に少なくなった、それがこの満たされない気持ちとなっているのです。もちろん十分に患者とコミュニケーションはとれません。それもそうなのですが、やはり医師である以上患者と接すること。それがなによりも一番大切であるし、患者をみることでまるで鏡をみているように自分をみることができるのでしょうか?
【Seizure】
頭頂葉てんかんの患者をうけもっているので、最近はもっぱらPLEです。今日はIctal hemianopsiaの論文を読みました。通常発作の前兆では陽性症状が出現するのですが、受け持ちの患者は半盲という陰性症状を訴えています。以外と少ないようです。

かぜぎみ

今日はちょっと風邪気味で関節痛があり、ESLも休んで、早々に寝ることにしました。特に咳も熱もないのですが、月曜日病でしょうか?(笑)
論文はbipolar montageについての論文を途中まで読んでやめにしてしまいました。