クリーブランドクリニック 留学日記 -16ページ目

segregation

この言葉に対して、アメリカ人は非常に敏感だと思います。segregationとは、人種差別です。この国ではスーパーの雇用、クリニックの雇用などありとあらゆるところに、男女・人種・disable peopleどのような状況でも雇用機会は平等です、などといった記載を見ることができます。これは、表向きいいことのように感じられますが、逆をとると依然そのような状況があるということを物語っているのです。英会話の先生が授業でこの言葉について説明してくれました。つい10年前田舎町では、黒人と白人では使うトイレも異なり、バスでは前方が黒人、後方は白人(なぜならバスの事故で危険なのは前方だったようです)と決められていたようです。現在ではこのようなことは感じませんが、ちょっとしたときにこれって?って感じることもあります。例えば、JAP(ジャップ)。たまに日本人をこのように呼ぶ外人がいます。これは侮辱しているのか?ただただ省略としていっているのか?深く考えると不快になりそうになりますが、あまり僕自身はこだわっていません。そのような言葉の代表例として、
strinctly eye : アジア人に多い細目のこと
Chink : 中国人の侮辱
Nigger : 黒人
Gook : 東洋人
Kike: ユダヤ人
Kraut: ドイツ人
Spik: ヒスパニック
Hunky: ハンガリア人
Commie: ロシア人
Wet back: 国へ帰れ!!
みなさまも十分きをつけてください。

【JNS】
覚醒下手術におけるブローカ野のマッピングについて5月号にのっていました。海綿状血管腫など周辺境界明瞭な病変の場合には、あまりブローカが移動することはないようですが、Gliomaのような浸潤性病変の場合、ブローカ自体が移動(多くは上方に移動してましたが)するようで、マッピングによるArea44/45におけるブローカ同定率も25%程度のようです。(海綿状血管腫では100%)

マイナーチェンジ

ブログをマイナーチェンジしてみました。左手に、クリーブランドの天気、東京の天気を、そしてその下にクリーブランドクリニックへリンクできるようにしました。中央に、ご挨拶を作成いたしました。
今後とも変わらぬ御愛顧よろしくおねがいします。

糸結び(stitch)

外科医にとって糸結びは重要です。糸を見つけたので、机のとってに糸をかけ、ひたすら糸結びをしました。思うように手が動きます。何百回と結びました。左手、右手、左手、左手など自分なりにバリエーションも変えてやってみました。そしていろいろと角度を変えたり。。。外科医にとってやはり手を動かすことは命ですね。よく自宅や、医局の椅子などに結んでいたことを思いだします。
ところで、先日はORで、あまっている糸をもらおうとしたら、スクラブナースにこっぴどく怒られました。(なぜならこちらでは清潔野からでたものは、たとえ汚染されてなくても汚染物として扱われるようです)ぺこりと誤り、上司に報告されずにすみました。
今度は、オペ室で顕微鏡をつかった血管吻合を開いているORをみつけてやってやろうかとたくらんでいます。

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てんかん患者を持つ家族の気持ち

毎週金曜日の朝はてんかんについてさまざまなトピックについて発表があります。基礎てんかん学のことから、医療倫理のことなど、さすがアメリカです、包括的にいろいろな角度からてんかんを網羅しています。今日のトピックは、患者を持つ親の対応、と題して、ミシガン大学病院の手術場の看護師さんであり、3児の母親、そしてダウン症、難治性てんかんの娘を持つ母親として、どのように自信の子供に向かいあい、社会に対応していったのか、実に自らの言葉でわかりやすく話しかけ、そして彼女の明るい表情は、過去に経験した悲しみ・苦労を乗り越えた賜物であるのでした。ついつい医療関係者として仕事をしていると、目先にある、画像や脳波やそして術野などと向かい合っていると実に患者と離れた部分のように感じがちです。それではいけません。その先に患者のいのち、そして人生が隣り合わせにあるのです。そのようなことを改めて感じさせていただいた貴重な講演でした。

モンゴリアンバーベキュー

最近外食をしていないので、久しぶりに外食をしました。こちらモンゴリアンバーベキューbd'mongolian berbecue にいきました。
なかに入ると混雑しており、人気店であることを悟りました。こちらでは、14.99ドル払えばどんだけ食べてもいいシステムです。日ごろ食べれない、イカ、エビ、マグロなどもバーベキューしました。味も自分で好きなようにつけていいようで、醤油から、バーベキュー味、チリ味など数十種類あり選ぶのに大変でした。そのあとシェフが見事な手さばきでじゅーじゅーしてくれるのです。十分腹いっぱいになり帰宅しました。
【Brain】
2009年、multifocal cortical dysplasiaについての論文を読みました。同じフェローがこの論文興味深いと勧めてくれました。通常single lerionのCDですが、多発性の症例もあるのなら術前MRIの詳細に検討しないと術後発作予後が非常にわるくなるのできをつけなければならないという点で非常にインパクトのある論文でした。

患者さんとのコミュニケーション

今日もベットサイドにて患者さんの脳刺激を行いました。以前は、上司のスタッフが必ずついており、そのうち忙しいからと抜け、そのうちいつもお願いしているTimもはじめのセットアップだけそのうちいなくなります。この状況が非常につらいのですが、(発作など起こされたらたまったものじゃないからです)今日もセッティングするやいなや、Timがあとは自分でできるでしょといい残し、ぱっぱといなくなりました。今日の患者さんは中年の難治性てんかんの患者さんで、始めは緊張していましたが、そのうち、自分はクリーブランドクリニックのすべて知っているから何でも聴いてくれといわれ、聞くに、1987年よりこの病院にお世話になっているらしく、(およそ20年!!)、看護師さん、Timのこと、そしてLuders先生、フェローなど本当にいろいろ知っていました。だいたいどの患者さんもこちらが黙っていると話しかけてきてくれます。どこから来たのか?とか、オハイオの印象はどうだとか、僕はここに住んで、何しているとか、、、、そして、その後ゴルフはどのくらいでまわるのか?など一般的な会話をします。そして最後検査が終わる頃にはありがとうと、そして握手をして終わることになります。こんな日本人フェローと二人きりで不安じゃなかったのかな~?なんて思ったりしますが、むしろ協力していただいた患者さんには本当に感謝する気持ちでいっぱいになります。
【Neuroimage】
今日のリサーチカンファで話のあがったCDR(Current density reconstruction)の報告。2008年。biomedical engineeringの方が執筆したもので、なにやら数式やらMEGで聞いたsource modelingやECDの話やらたっぷり。とにかく彼らは皮質電極のデータを三角形のmatrixからなる仮想脳へ投影させ(表現が変かも)source localizeさせているよう。以前より硬膜下電極や脳内電極のデータが3Dの脳へoverlayできればいいなとおもっていたが、これにはどうやら数学者の助けが必要なよう。

つばはき

今日ちょうど、午後のモニタリングカンファランスにでていたら、珍しい発作症候をみることができました。Ictal Spitting、すなわち発作時つばはきです。発作のときに患者さんがつばをはきまくるのです。Ictal Vomitting(発作時嘔吐)については以前よりも知っていましたが、こんなものまでてんかん発作とは驚きです。いずれも非優位半球の側頭葉の症状と考えられております。最近のSEEGによる研究ですと、側頭葉よりももっと深部の島回部の症状であるといわれています。確かに、島回部グリオーマの覚醒下手術のときも患者さんがよく嘔吐していたのを思い出しました。
【Epilepsia】
2003年のクリーブランドクリニックのKotagal先生達が書いたまさにIctal spittinの12例の報告について読みました。

Maple Festival

以前自転車を買ったとブログに書きました。とにかく安い自転車をと思い探し当てたのが、クリーブランドから西へおよそ40キロにあるMiddlefields という村にあるWalmartでした。しかしその後自転車のブレーキが壊れ、修理に出し、そして引き取りに行き、ほぼ毎週片道40キロの田舎道を車ではしりました。今日は引取りの日。また例のごとく田舎道を走っていると目に入ったのが、Maple Festivalという看板。そして気がつきました。オハイオはアメリカでも有数のメイプルシロップの産地なのです。別にメイプルシロップが取り立てて好物なのではないのですが大勢が集まっており、興味本位でいってみることにしました。Maple festivalがやっていたのは、chardon という村。おそらく普段はなんら人もいないような村ですが、今日は大勢の人で賑わっていました。
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こんなような移動式遊園地と屋台が大勢並び、

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なにかチェーンソーを使い、木材の早切り競争などやっておりましたが、もちろんさっさとみて回り、


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話のねたに一ドルで出来立てのメープルシロップ(非常に熱く、かきまぜて練り砂糖のようになったら食べる)だけ買いwalmartにむかいました。

許可

今週は、受け持ち患者もいないためいままでの研究の結果をまとめる時間がありました。ようやく研究の症例も集まり、Mentor(研究の指導者)にすべてのデータを出し、本日は話し合いをしました。個人的には、非常にいい結果が出たかと思い、話し合いに臨みました。結果はOK、Mentorもきれいなデータに驚いていました。たかだか3例ですが、なんとかペーパーになりそうな感じです。しかも論文執筆の許可もでまして、なんとか研究が進んでいる実感が持てました。研究は臨床と違い目に見える進歩はわずかなのですが、その分進んでいると実感できると本当にうれしいものです。
【Neuroimage】
DTIについての論文を読みました。おもにlimbic systemのcingulumのFiber connectionについて記述されている論文を読んだ。

抗てんかん薬

抗てんかん薬は、てんかんを予防するお薬です。日本でも少なくとも10種類程度使用することができます。ここアメリカでの抗てんかん薬のバリエーションの多さには驚きます。以下に紹介いたします。
商品名   一般名
Dilantin phenytoin (静注可)
Depakote valproic acid(米では静注可)
Tegretol carbamazepin
Phenobal phenobarbital
Zonegran zonisamide
Topimax topiramate
Lamictal lamotrigine
Ativan lorazepam(静注可)
Neurontin gabapentin
Zarontin ethosuximide

以下日本では未認可
Keppra levetiracetam(静注可)
Vimpat lacosamide(静注可)
Trileptal oxcarbamazepine
Lyrica pregabalin
Sabril vigabatrin
Gabitril tigabine
患者さんへ効果が期待できるものであれば日本でも一刻も早く認可されてもらいたいものです。カンファにでていると、この患者はpsychiatric comobidityがあるから、Lyricaがいいだとかいっており、それぞれの薬の特徴があります。さらに日本で静注できる抗てんかん薬はアレビアチンだけですがごらんの通り、いくつかの薬が静注可能であるのも医師にとってチョイスが増えいいことだと思います。
アメリカでこのように毎日勉強できるのも本当に貴重だと思い、一秒たりとも無駄にしたくなく、このように勉強をしています。