本日の読売新聞朝刊(2018.7.5)

 

 

自分たちが本気で「被害者」だと思い込んでいて、現在の東アジアの事象ついて「リアリスト」な物事が俯瞰できると感じているのなら、日本人はマジで頭がヤバいでしょう。

 

というか、もうそういう状況なのですが、冷静に考えて、北朝鮮とアメリカの『首脳会談』という、歴史的にも「有り得ないこと」が実現した昨今の東アジアの状況において、これは重要な転機だと思うのが、普段から物事を考えている人たちなら、すぐにわかることだというのに、今回の読売新聞の報道を「事実」だと仮定すれば、未だに北朝鮮が「軍事的脅威」だと感じる日本人が、77%もいて、過去に実際の戦火を交え、今まで「敵対国」として国境を接してきた韓国と比べ、倍近くもいるという現実です。。。

 

あのねぇ。

 

自分たちが、今までやってきたことを考えてみなさいって。

 

ロクに過去の清算も行わず、在日コリアンに対する迫害への恥ずべき歴史を更新し、反対に、どんなにアメリカから酷いことをされ続けていても、文句ひとつ言うどころか、リベラルから似非右翼に至ってまで、むしろ積極的にその「植民地軍」を受け入れる事実について、各人が今一度考え直さなければなりません。

 

-税関の「お土産取り上げ」騒動について語る-

 

‐【追記】今回の「お土産没収」騒動における朝日新聞の記事‐

 

‐人扱いされない民族の末路 その1‐

 

‐人扱いされない民族の末路 その2‐

 

 

英語ブロガーで拙ブログのアドバイザーであるMichikoさんは、いつまでも不条理を受け入れ続ける、日本人のこうした「現象」について、多くの人たちが自国言語以外に話せないという、まことに「異常極まりない」状況であることを前提に、それによって、一方的な情報をスピンさせられたら、もはや対抗する手段がないとされていました。

 

本来、世界の多種多様なメディアや、人々との意見交換や交流によって、さまざまな知見や認識を携えることができ、偏る思考を持つことがない、つまりそれは、西側欧米メディア(特にアメリカの大マスコミ)の言いなりから解放されることなのですが、日本人には遥か彼方の彼岸そのものです。

 

‐他言語の学びにもとづく多元的世界観の構築‐

 

 

まとめると、

 

まず英語の場合は、

 

①アメリカやヨーロッパの国の大メディアが報道している内容

 

②それらの国でのインディペンデント(独立系)メディアが細々と伝えている内容

 

③ロシアや中国が伝えている内容

 

この①~③までのすべての情報を、ほぼキャッチすることが可能となります。

 

特にMichikoさんが特筆されていたことは、で、どれだけ違う内容の報道がなされているかを知るということに驚きがあるわけで、底に放り込まれたら、あとは頼れるのは「自分」しかいなくなります。

 

残念なことに、日本の知識人の場合(リベラル/保守)だと、仮に英語が出来ても、アメリカの大メディア(CNNやニューヨークタイムズなど)の情報を「そのまま」受け入れたり、もしくはとても「重大なこと」として認識してしまいます。

 

そこで大事なのが「人々との直接交流」です。

 

‐意味不明なアメリカ人の回答を冷静に分析する‐

 

以前からMichikoさんは、たった一人でアメリカ人たちと議論を重ね、そこでどんなに暴言や嫌がらせを受けようとも、ひるまず物事の真相に迫ろうとする姿勢を、一貫して求められていました。

 

つまるところ、上述の経験によって、アメリカ人の「本音」と、彼の国のメディアの言うことの偽善に気付き、私の中で「西側=自由=正義」という図式を根本的に崩すキッカケとなりました。

 

日本の知識人のような、スタティック(静的)かつ、一方的な情報取得よりも、自らの足で立って、綺麗ごとなしの「ガチンコ衝突」を通じながらも、そこにあるリアル(現実)を掴み取る姿勢は、とても大切なことであり、本来やるべきことは、まとめにも書いてありますが、世界各地のメディアの情報をかき集め、それを消化し、なおかつ実際の人々たちとも議論を重ねて、はじめて「世界の物事」がどんなものであるかを理解できるのです。

 

 

考えて見たら、「複雑な事象」と接するには、当たり前すぎる工程で、なぜ日本人は「国内のメディア」だけ、もしくはスピンされた海外情報の断片だけを信じ込んで、世界を知った気になっているのか、いわゆる「こっちの陣営」(自由主義陣営)でも、ある目的を達成するために、情報操作は日常的に行われることに、自分自身もどうして気が付くことが出来なかったのか、今では不思議でなりません。

 

合わせてMichikoさんが訳して下さった、レーガン政権時代の重鎮補佐であったポール・クレイグ・ロバーツ氏の論評による、アメリカ政府の姿勢だったり、米国内における「差別主義の問題」(いわゆる『アイデンティティ・ポリティクス』)が取り巻くキナ臭さ、つまりそれは、アメリカの既成権力に歯向かう、トランプ氏への猛烈なバッシングであり、かつてオバマ氏やクリントン氏の「既定路線」である、軍産複合体の主張に沿った、中東での戦争行為についても、それを唯一咎め、やめようとしたのはトランプ氏だけであり、今回の北朝鮮との会談をも実現させた、彼の姿勢というものは、素晴らしいものであると賞賛に値するのです。

 

最終的に、日本人のアメリカ(既成権力)の言う事を、猫も杓子「妄信し続ける」状況は、以前戦争していたころや、敗けた直後の「食えない状況」から脱して、そうした「ひもじく辛い」思いをせずに済んだことから、今の豊かな日本、つまりアメリカの植民地であり、その軛によって左右される自国の状況を、「自分たちの意思」できめる国よりも、大切であるという認識から、ありとやらゆる言説にまで至って、文字通り「カタチだけ」の国益と愛国を振りかざして、北朝鮮に対して憎悪を向けるのです。

 

 

<参考資料>

 

・読売新聞朝刊(2018.7.5)記事

 

・英語ブロガーMichikoさんの知見

 

・拙ブログ記事『-税関の「お土産取り上げ」騒動について語る-』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12387222804.html

 

・同『‐【追記】今回の「お土産没収」騒動における朝日新聞の記事‐』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12387397978.html

 

・同『‐人扱いされない民族の末路 その1‐』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12372414358.html

 

・同『‐人扱いされない民族の末路 その2‐』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12372813137.html

 

・同『‐他言語の学びにもとづく多元的世界観の構築‐』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12264075343.html

 

・同『‐意味不明なアメリカ人の回答を冷静に分析する‐』

https://ameblo.jp/epikutetosu/entry-12382004554.html?frm=theme

 

 

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