鎮座地:新潟県南魚沼郡湯沢町三俣

御祭神:保食命、猿田彦命、天児屋根命、大山祇命、大己貴命、

      大宮姫命、事代主命、天鈿女命、天忍穂耳尊

式内社:伊米神社 魚沼郡五座のうちの一座(論社)

旧社格:村社

参拝日:2020年10月30日

 

 創立年月不詳。神社明細帳には「延喜式神名帳の記載の社にて当村の産土神たり」とある。明治6年(1873年)、村社に列せられ、明治12年(1879年)再建。式内社伊米神社には論社が多く、小千谷市の伊米神社魚沼市虫野の諏訪神社、魚沼市四日町の諏訪神社、魚沼市小出島の清水川邊神社南魚沼市大里の一宮神社がある。
 境内の案内板には下記の通り記されている。
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 伊米神社は苗場山の里宮として知られ、創立年代は不明だが、平安時代中期に定められた「延喜式」にもその名前が載る由緒ある神社である。
 祭神は九柱だが、御神体は農耕の神と山の神が祀られている。山の神は十二様とも呼ばれ、伊米神社、八木沢地区の十二神社、大島地区の十二神社の祭礼をあわせて行うことから祭日は7月12日と決められており、毎年開催される「伊米神社例大祭(三俣祭り)」では、昔ながらの烏帽子・水干姿の輿丁と呼ばれる担ぎ手によって神輿が担がれ地域を練り歩く。
 境内には苗場山の名を世に広めた鈴木牧之の碑や東郷平八郎が揮毫した忠魂碑が置かれている。また、本殿の床下には、このような場所では非常に珍しいヒカリゴケが自生しており、境内を流れる根岸川ではイワナや梅花藻を見ることができる。
 本宮である苗場山では、毎年6月下旬または7月上旬に山開きが行なわれる。山開きでは山伏を招き、里宮である伊米神社でお祓いをして安全祈願を行ったあと、中腹の和田小屋に一泊して苗場山に登るしきたりとなっている。
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 床下にヒカリゴケ(新潟県では絶滅危惧種に指定)が自生しているのが確認されたのは平成12年(2000年)頃のことで、このような場所で自生するのは非常に珍しく(本宮である苗場山には以前から自生が確認)、この突然の出現は神々の恩恵であると信じられている。なお、当社では金網を設置し保護している。

鳥居(参拝時は小雨が降っていましたが、紅葉が綺麗でした)

 

参道

 

拝殿

 

参道を横切るように綺麗な川が流れていました。これが根岸川かな。