2023年産卵の新潟県産本土ヒラタ。蛹化に備えて発酵マットに詰め替えた際の体重計測結果です。
マットの詰込作業と同様に隙間時間での作業だったので、3日間に亘りました。初日は3月10日、この日の作業環境は
5.8℃、こんなに寒い中、掘り起こされた幼虫はかわいそうだけど(寒い日には作業しない方がいいのかな?)休みの日が高温とは限らないし、できる時にやってしまいます。
vol.7で紹介した自作ドリル?が活躍しましたよ
菌糸ボトル2本目に投入した3匹を優先に作業。
2本目投入時、3匹の中でMaxだったNo.15
そして、No.13
初日は6匹移し替え。2日目は3月16日、作業環境は
13.5℃、かなり上昇しました。No.10
幼虫も活発に動いていました。No.11
2日目は10匹移し替え完了。3日目は3月17日。気温は忘れましたが、前日と同じ感じかな。
結果発表
※赤字は日付の赤字に対応、 は1.1Lのボトル
セット① 親 WD ♂55mm ♀32mm | |||||
日付 | 7/9 8/12 |
8/26 | 12/3 | 3/10 3/16 |
|
工程 | 割出 マット PC |
菌糸 0.8L |
菌糸 0.8L |
マット 0.8L or 1.1L |
|
No. | 状態 | 体重 | 体重 | 体重 | |
1 | 2令 | 3.42g | - | 4.44g | |
2 | 2令 | 3.61g | - | 5.99g | |
3 | 2令 | 3.59g | - | 5.65g | |
4 | 初令 | 3.59g | - | 5.32g | |
5 | 初令 | 3.50g | - | 4.49g | |
6 | 初令 | 2.86g | 11g | 8.46g | |
7 | 卵 | 1.54g | - | 11.80g | |
8 | 卵 | 2.18g | - | 3.82g | |
9 | 卵 | 2.10g | - | 5.32g | |
10 | 卵 | 2.??g | - | 11.41g | |
11 | 2令 | 0.91g | - | 13.44g | |
12 | 2令 | 1.77g | - | 5.03g | |
13 | 2令 | 1.28g | 13g | 11.44g | |
14 | 2令 | 1.66g | - | 5.14g | |
15 | 初令 | 0.50g | 14g | 11.98g |
セット② 親 WD ♂54mm ♀26mm | |||||
日付 | 8/19 | 9/11 | 3/16 3/17 |
- | |
工程 | 割出 マット PC |
菌糸 0.8L |
マット 0.8L or 1.1L |
- | |
No. | 状態 | 体重 | 体重 | - | |
16 | 初令 | 1.08g | 6.04g | - | |
17 | 初令 | 1.46g | 12.59g | - | |
18 | 初令 | 1.03g | 5.05g | - | |
19 | 初令 | 1.11g | 5.71g | - | |
20 | 初令 | ★ | ★ | ★ |
セット③ 親 WD ♂54mm ♀26mm | |||||
日付 | 9/3 | 9/3 | 3/17 | - | |
工程 | 割出 | 菌糸 0.8L |
マット 1.1L |
- | |
No. | 状態 | 体重 | 体重 | - | |
21 | 2令 | 1.16g | 7.41g | - |
■総評
菌糸ボトル2本を経由したNo.6、13、15は1.5~2.5gの範囲で全て体重が減少していました。他の個体は体重測定の機会が無かったので分かりませんが同じだと思います。
また、食痕の無い部分も多く残っていたので、当然ですが越冬中は活動が停止してエサも食べないので体重が若干落ちるということでしょう![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
菌糸ボトル2本を経由した3個体が、8.46g、11.44g、11.98gに対して、菌糸ボトル1本の個体でMax 13.44g
他 12.59g、11.80g、11.41gと同程度の成長度合であることから、結果として、私の地域で常温管理の前提であれば割出時期がもう少し早くならない限り、菌糸2本目に移しても効果はないと思われます。私の判断は正しかった![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
残念なのは、最も早い割り出し時(7/9)に2令だった3個体が全て♀だったこと(恐らくですが)
これが♂ならどの程度まで体重を乗せられたのか気になります。
![えー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/011.png)
累代で大型化を目指していきたいですが、2年サイクルなので今回は昨年同様WF1。昨年の羽化のWF1の成虫のMaxが♂で60mm、♀で37mm。同じ親でのWF1ですが、昨年分は持腹もいただろうから正確な比較はできませんが、記録更新に期待です![グラサン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/021.png)
![グラサン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/021.png)
昨年は、4/9に2gの♂の幼虫が最終的に56mmになっていたり、11/20に0.5gの♀の幼虫(4月も恐らく数g?)がMaxの37mmに並んだり、羽化の次期も7月~9月と長期に亘ったので何ともいえませんが、一番成長できる時期があってその時にどれだけ大きくなれるかなんでしょうかね![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
最後に雌雄について、昨年の実績と幼虫体重から成虫サイズを研究したサイトから、7g以上を♂、5g前後を♀と仮定すると20匹中♂8匹、メス12匹です。卵巣で判断できるのでしょうが、これなんか卵巣あるっぽいけど、11gオーバーなので♂ですよね。難しい![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
![キョロキョロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/016.png)
昨年は♂9匹、♀10匹でしたが、♂は蛹で3匹★になってしましました。今年は皆綺麗に羽化させたい![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
今更ながら、上記研究サイトを読み返すと、ヒラタの成長にはマットの水分量が重要らしい
もっと加水すれば良かったかなぁ
マット飼育はコバエ対策が重要みたいなので、暖かくなる前に対策練ります。昨年の蛹化が5月後半からだったので、vol.9は暫く先かな。ではまた。
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)