教室が、ひとりになるまで 朝倉秋成著 角川書店 2019年3月1日初版 中央生涯学習センター図書室
6人の嘘つきな大学生の著者のデビュー本なので、予約して借りてみた
12月22日受取
1月17日返却期限 所蔵1冊、予約総数1
単行本書き下ろし
後味の悪いクライマックスだ。
一章 告白 P8~
1ヶ月に3人が自殺したと校長が全校集会で話す、美月が不登校なので、担任にプリントを届けるように言われ、白瀬家の呼び鈴を押す(幼馴染だが、中学から会話はなくなっていた)。自殺した3人は、あいつに殺されたという。
私立北楓(きたかえで)高校
創立者は岸谷亮兼(きしたにりょうけん)
男子生徒は赤か緑色のネクタイ着用し
女子生徒は赤か緑色のリボンを着用する
2年AB組合同レクリエーション、2年に進級時からA組とB組で定期的にレクリエーションしており、2週間前の6月14日(金曜日)には校庭で総勢70人で仮装パーティーをしていた。
帰宅部となった村嶋が言い出し、小早川がB組をまとめて、高井がアイディアマンであった。
仮装パーティーの1週間前(6月6日木曜日)にA組の村嶋竜也が4階の視聴覚室から飛び降りアスファルトの地面に叩きつけられ即死。さらに二週間前の5月末(28日夕方)にB組の小早川燈花が新棟4階の女子トイレで命をたっていて翌日(29日水曜日)朝に山霧が発見した(発見時、すでに腐敗腐臭しており、愛用のリボンで判別できたという)。直後に仮装パーティーは不謹慎であるという声もあったが、二人が中心で企画していたとこもあり弔い的に開催された。
その時、美月が死神のコスプレした子に「殺して欲しい人いる?」と聞かれたという。村嶋と小早川を特殊能力を使って自殺に見せかけて殺して、次に高井を殺すという。その次が、山霧か美月にするという。土日をはさみ月曜日(全校集会の”今日”から数えると10日前、6月17日月曜日)になると、高井が空き教室から飛び降り(向かいのおんがくしつでクラブ活動中の吹奏楽部の生徒多数が目撃)自殺し、死神の言っているのは本当だと、認識し学校にいけなくなったという。
3人は遺書を残しており、警察の捜査でも自殺と結論付けられていた。
小早川と村嶋と高井の遺書は共通で「ー私は、教室で大きな音を出しすぎました、調律される必要があります。さよならー」。
垣内は卒業生から万年筆で書かれた手紙を弟を通じて受取る
北楓高校には、伝統的に常に4人の「受取人」が存在している
32代目がこの世を去ったので、無作為に選出し33代目の受取人に指名されたという
付与されたのは【嘘を見破る能力】。学校敷地内で自身に強い痛みを与えた直後の他人の発言についてのみ発動するという、ただし同一人物に対して発動は3回までという。
・「受取人」は卒業時に在校生か新入生のなかから自ら選出する必要がある
・選出しない場合は、ランダムで新入生が選出される
・「受取人」が死亡した場合は、先代が在校生から再度選出する。
・他人に能力を知られると能力は失効し、3年後の新入生からランダムで選出されるという。
翌日、合同レク会議が開かれるか否かわかりかねたところ、たまたま辞書が足に落ちて強い痛みを受けた直後に山霧の「[1人でもかけたら本当に困るんだから]、みんな自覚を持ってよ」の前半部分が揺れを感じ、ついで園川に特定の語句を読み上げてもらい、手紙が美月による偽装でないことを確信した。
二章 国家 P55~
垣内は、美月のアドバイス通り山霧に学校に来ないでほしいと頼み、遺体発見時や自殺時点の目撃情報を集める。
創立者本を読むと、
18歳の時にじしした友人にそっくりな男(人間ではない)があらわれ、自分は特殊能力があるというので、「4つほど能力を作り、代々生徒に受け継がれる」ように依頼した。その男と会った場所に学園を建てたが、学校教育法のために現在地に移転した後も学園敷地としているという。
直後に八重樫が接触し、自分は「受取人」で【人の好き嫌いがわかる能力】だと打ち明けられ、垣内が【嘘を見破る能力】と答えると、嘘見破る事が多かった村嶋竜也が先代の「受取人」だったのではと推測した。
合同レクのバーベキュー会で八重樫は能力で誰とも繋がりのない女子生徒を見つけ、垣内がホゾの丘で直接問うと「[私に特殊能力はないし、当然、誰も殺してない]」の返答を得る
三章 一般言語学講義 P111~
女子生徒Aを付け回して、書店で直接本人に山霧の命乞いをする
翌日昼休みに呼び出された社会科資料室に出向くと、Aから相手から自分の能力は「相手を自殺したいような気持ちに精神誘導できるもので、対象者の近くにいないと発動できない」でしょと問われ、自分は潔白とその証拠にベランダの前を山霧の体が落下していく場面を見せつけられ、「濡れ衣でした、僕が間違ってました、もうあなたを付け回すこともしません。ごめんなさい」と謝罪しなければ9月までに死にたくなってしまうと宣言される。
山霧こずえの通夜にクラス全員で参列した。
八重樫が、小早川が自殺した日は学校を休んでいたと、B組に確認した。
小早川の自殺は本当の自殺で、小早川が「受取人」だったが死亡によって、先代により女子生徒Aが「受取人」に指名されたので、5月から能力を使うようになったのではと仮説。
担任の河村と、八重樫とで、飛び降りた教室を入念に調べることに。
調べ終えた後に担任から「[最高のクラスだと、思っていたよ]」と言われる。
ハイクレスト北楓605号室の住人・飯塚により、高井が飛び降りた時の状況が明らかに。
四章 人間不平等起源論 P199~
ほぼ1人で行動しているのを八重樫咎められ、煮え切らない態度の結果殴られ、直後に「[信頼してたんだぞ、・・・お前のこと。友だちになれたもんだと思ってた]」と言われる。
美月が「受取人」であると見抜き、八重樫と会い今後の相談する。
夏休み、図書当番の日程を変更してもらった日に図書室で創立者の本を読んでいると、女子生徒Aに話しかけられる。
強がりを見抜く能力→【嘘を見破る能力】
誰も好かれないと愚痴をいっていたので他人の好意に敏感になる→【人の好き嫌いがわかる能力】
三郎の傷を癒やしたかった→【傷を癒せる能力】
手をとって見せてやることもできた→【幻影を見せる能力】 発動条件は「相手に触れる」
村嶋竜也の事件
村嶋竜也を呼び出して、幻影で窓から落とす
毎日のルーティンで斎藤直樹が来ることを予想し演技した上で、幻影で遺書を書いているかのように見せる
高井健友の事件
高井を呼び出して、目撃者となる箕輪が来るまで待ってから落とす、ベランダにでた箕輪に触れて、自分を見えないように細工した幻影を見せるとともに、別な方からやってくる自身の幻影を見せる
山霧こずえ
先に山霧を落下させてから、垣内を呼び出して幻影を見せる。
全校集会時にライン連絡で金曜日の可否を尋ねられたとき、金曜日のレク企画がなくなればバイトを増やせるからと、返事をした直後にニヤついていたのを、隣のAがみていた。
終章 P267~
夏休み明けの9月
八重樫は能力で垣内がクラス全員を嫌っていたと知っていた
イシミズはバンドのメンバーとしてメジャーデビューするのでストリートライブは終了する。プロジェクト参加のため毎晩業界関係者と飲み歩いていたという。
念願のギターを購入できたので、来月にはバイト辞めたいと申し出ると、店長に叱責され3月まで続けるよう言われる
購入したギターを家族に見られて、家族会議に。
嘘見破る能力(発動条件)→イシミズ(耳たぶを弾いた)→高井健友(両手を大きく叩いていた)→垣内(安全ピンを刺す)
幻影を見せる能力 小早川→A
登場人物
(目次に一覧有り)
垣内友弘(かきうちともひろ) 2年A組、美月とは小2からの幼馴染で同じマンションの隣室。学校に内緒でギター購入資金のためバイト(SCのフードコート内の蕎麦屋で麺を茹でる)。斉藤和義の曲を気に入っている。
白瀬美月(しらせ) 2年A組、3人目の自殺後に不登校に
小早川燈花(とうか) 2年B組、クラスの中心的存在だったが女子トイレで自殺(1人目)。茶髪に染められていた。帰宅部。壇は中学からの友達。
村嶋竜也(むらしまたつや) 2年A組、元バスケ部エースで身長180以上で声は低い。下半身を悪くして2年進級時にバスケ部を退部し帰宅部に。校舎から飛び降り自殺(2人目)
高井健友(たかいけんゆう) 2年A組、クラスのムードメーカー、前髪をゴムで止めてちょんまげのようにしていた。校舎から飛び降り自殺(3人目)
山霧こずえ(やまぎり) 2年A組、レク企画に積極的に参加、小早川の遺体発見者
八重樫卓(やえがし) 2年A組、サッカー部、他のクラスの生徒と交際
園川春吉(そのかわはるよし) 2年A組、帰宅部。カラオケ大会とバーベキューで半裸になった。合同レクをサル祭りと揶揄
壇優里(だんゆうり) 2年B組、高井の現場に居合わせた。長身で緑色のネクタイ着用。
林未来(はやしみく) 2年A組、高井と交際していた
(目次に無し)
垣内家 3LDKに6人で住む
・父 仕事
・母 金曜日はカルチャースクールへ編み物講習に。
・兄 大学生
・弟 「友ちゃん」と呼ぶ。中学生
・妹 金曜日はスイミングスクール
佐伯末凛(さえきまりん) 2年A組、林を介抱
郡山流聖(こおりやまりゅうせい) 村嶋と仲が良かった男子、サッカー部
仁科萌香(にしなもえか) 2年A組
森内仁(もりうちじん) 2年B組、山霧の交際相手
斎藤直樹(さいとうなおき) 2年C組、バスケ部。村嶋が飛び降りる瞬間を目撃。村嶋を「タツ」と呼ぶ。
張本(はりもと) カラオケ大会とバーベキューで半裸になった。
赤西哲也(あかにしてつや) バスケ部
浜屋(はまや) 2年B組の男子
木村(きむら) 2年B組の男子
竹崎(たけざき)2年B組。
マリカ 八重樫の交際相手
佐古(さこ) 3年で野球部キャプテン
河村(かわむら) 2年A組の担任。30代前半。専門は体育出学生時代は長距離走。「ショーキチ」
箕輪(みのわ) 北楓高校事務員、20代後半の小柄な女性。高井が自殺したときスグ近くにいた。
シロパッパ 北楓高校に勤続50年の初老の男性事務員。スマホを扱い、生徒とライン交換もしているという。
岸谷 現校長、創設者の血縁
岸谷亮兼(きしたにりょうけん) 北楓高校創設者
塩谷三郎(しおやさぶろう) 岸谷の友人だったが18歳で自殺。
柴倉ミチ(しばくらみち) 三郎に片思いしており、三郎の墓前で後悔していたのを岸谷が見る。
のり子 フードコート内タピオカドリンク店のバイトの大学生でふっくらとしている、共通の休憩室でよくフランクに会話する。「垣ちゃん」と呼ぶ。
イシミズ 垣内の尊敬するストリートミュージシャン