VdF ルージュ ブリュタル
死神が大鎌を振り下ろしている
ホラーなデザインのラベル。
斬っているのはSO2。
そう、このワインは
SO2無添加でノンフィルターの、
“超”自然派ワイン。
ワイン名である “Brutal” は、
英語では「残酷な」とか「残忍な」
といった意味がありますが、
その一方で
スパニッシュ・スラングでは
「とてつもなく素晴らしい」
という意味を持っており、
死神の残忍さと掛け合わせて
こんなワイン名とラベルに
なっちゃってます。
造り手である、
ドメーヌ・ラ・ボエムのオーナー、
パトリック・ブージュは、
IBMのプログラマーとして働く傍ら、
自然派ワインのカリスマ
“ピエール・ボージェ”に教えを
乞いながらワイン造りをスタート。
2004年に
“ドメーヌ・ラ・ボエム”として
独立します。
このドメーヌのあるオーヴェルニュは
フランスのワイン生産地としては
かなりマイナーですが、
近年では志の高い自然派ワインの
造り手が集まり、
彼らは、VdF（ヴァン・ド・フランス）
の格付けながら
時にとてつもなく素晴らしい
ワインを生み出しています。
パトリック・ブージュもそんな中の一人。
さて、こちらのワインは
Brutalなワインなのでしょうか。
色は、
やや淡めの黒みがかった紫色。
香りは開いている。
多少ビネガー香があるが、
しばらくすると消える。
カシスやブラックベリーといった
フルーツの香りに、
ややアーシーなニュアンスが混じり
複雑味がある。
口にすると、
甘さはなくドライな印象。
しなやかな酸に
渋めのタンニンからくる苦味。
そして鉄のニュアンスを含む
硬質なミネラル。
ジューシーでミネラリーな
ミディアム・フル・ボディ。
全体的には
甘味が少なくアーシー。
ふくよかというよりはタイトで、
渋みやミネラルが勝るという
ややダークな印象。
良し悪しといった評価は難しいのですが、
Brutal!!! といった感じではないかな・・・（笑）
とりあえず、他のラインナップも
試してみたいような気はします。
VdF ルージュ ブリュタル
品種：
ガメイ・ドーヴェルニュ50%
シラー40%、カリニャン10%
カテゴリ：
赤 / ミディアムボディ
Alc：
12.5%
国地域：
フランス / オーヴェルニュ
生産者：
ドメーヌ・ラ・ボエム
（Domaine La Boheme）
インポーター：
ヴァンクール
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