(2020/09/28 記・2020/10/10 公開)

 

何日かの曇天の後、2020/09/27(日) の夜は晴れました。

先日のETX-90+スカイパトロールII赤道儀での火星撮影が期待以上に実用レベル

だったのに気を良くして、関東幽閉宅で使っていたBKP130+スカイパトロールIIでも

撮影テストをすることにしました。

 

こちらは玄関廊下側で使うには大きいので、C8に問題があった時の緊急予備機と

しての評価になるのだろうと考えています。

 

2019年5月に関東幽閉解除で自宅に持ち帰った時のまま、ずっと収納ベッドの中

から出されることが無かったBKP130です。

 

  

設置はC8一式より手間がかかりました。

ヘッドヘビーなバランスのため、三脚の先端段(細いので)は伸長できません。

先日のETX-90での撮影時より低く設置しましたが、風で写野が大きく揺れました。

 

  

関東宅ではよくぞこの悪いバランスでの無理目な搭載で撮影を続けて来られた

ものです。やはりこのクラスになれば、CG-4やEQ5程度の赤道儀は必要に

なって来ます。まあ逆に当時それらの赤道儀があれば、BKP130でなくBKP200に

したことでしょう。

 

いつも撮影前に地上の夜景でファインダーの主光学系に対する平行調整をする

のに手間取り、ご近所から不審がられないか気が重いのでしたが、BKP130の

ファインダーの脚はクイックで調整ができるバネピン1本+2点ネジ支持型なので、

有難いです。すぐに調整ができ、外気温順応後ただちに撮影に入れました。

C8もいずれ脚だけ、この方式に替えようと思います。足の取り付け台座に互換が

あるのかは心配ですが。

 

  

写野への最初の導入は先日のETX-90の時より手間取りました。

というのは、ETX-90では本来鏡筒最後部から撮影用アダプタでストレートな

光路のまま撮影する設計のところ、そのアダプタが入手できなかったため

長年、観望用の内蔵プリズム(ミラー?)を介して裏像で追尾導入と撮影を

していた(後処理で左右反転)ので、当夜はその追尾の勘所を鏡像のように

裏返して考えないといけなかったからです。火星は写野を右上端から左下端

に流れて行き、追尾の粗動ノブを先日と逆回しにしないといけません。

それになかなか慣れることができませんでした。

 

それに慣れてしまえば、後はETX-90同様、同じ赤道儀ですから、重量差の

逆ハンデも特になく、最初のファインダーでの写野導入の後は粗動ノブでの修正で

すぐに火星を写野に戻せました。

NexStar架台の「カックン」と再導入に辟易していた状態からは、その安定ぶりが

とても快適でした。

 

先日のETX-90での撮影で使った「Test」プリセットに設定した値をベースに若干の

修正をしました。C8やETX-90より主鏡焦点距離が短いニュートン式のBKP130

でしたので、像が小さくなる懸念がありましたが、当夜は雲の邪魔がなく追尾も

最初の導入後、安定していており、接眼鏡、LV8-24mmZoomを最大倍率近い

8mmと12mmの間くらいに拡大して大きめの画像を得ようとしたことと、ETX-90

より口径が大きいことがうまく相殺して、露出調整はさほど大きく変えずに

済みました。ETX-90とBKP130を同じ「Test」プリセットを共用できることで、

C8での火星撮影には「Mars」設定を温存できます。

  

 

ETX-90での成果ほどの衝撃はありませんでしたが、像が大きくなっても

模様の解像感も充分あります。

 

17894コマからの80%採用での仕上がりです。

 

  

24808コマからの80%採用での仕上がりです。

 

  

21708コマからの80%採用での仕上がりです。

 

  

地名を入れてみました。

 

  

火星の周縁部の輪郭にダブリがあって、それが折角のメデューサの涙の解像

と重なってしまっている感じでしょうか。C8できちんと解像検出できていないので、

折角の成果ながら惜しいです。

 

撮影時に気づいていたら、もう少し時間帯を遅くまで粘ったところですが、

撮影中の動画モニタで見るレベルでは分からないのでした。

翌朝、月曜の午前中は毎週、特に時間に追われる作業もあり、24時前に撤収し、

当夜も外気温順応させていたC8の出番はありませんでした。

同条件でC8もどんな成果を出すか、とても興味がありましたが同夜の出撃は

見送りました。

 

先日のETX-90での予想外の出来もそうでしたが、夏が終わり、エアコンの室外機が

止まって、部屋の窓も締める世帯が増えて来たことで、周囲に立ち昇る生活排熱が

大きく減ったのかもしれません。

 

輪郭線のダブリが目立たなくなるよう、AS!3、Registax6、DeNoiseAI2.3の処理バランス

をやり直ししてみまじたが、今回はどうしてもそのダブリが解消されませんでした。

 

メデューサの涙の二本爪が検出できるなら、C8が将来ダメになっても堂々

BKP130で遜色なく代替できるということなのではないでしょうか。

ならばC8に代わる新鏡筒は不要で、赤道儀はEQ5でなくとも、即納可だった安価

で軽量のCG-4で充分過ぎたのかもしれません。

 

まあ、もうその未来の選択肢は無いのでしたが...。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

(2020/09/26 記・2020/10/08 公開)

 

先日、有償購入したDeNoiseAIが早速、Ver2.3に無償リビジョンアップされ、

効果がより明確化したので、先日来の木星像と火星像を再仕上してみました。

  

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12625604758.html

 

ん?例のリンクBOXは??今回は記事の概要が題名で分かるので、都合が良かった

のに...。

 

この記事での、一瞬の気流良化による鮮明な瞬間を得たものの、追尾精度が悪く

取得コマ数が少ないために、質感をDeNoise2.2でどうにか仕上げた画像がこれでした。

 

   

今回、DeNoiseAI2.3で再処理しました。

僅かな差ではありますが、後処理で無理目に補正した感じは減ったかと考えます。

 

  

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12626096201.html

 

この記事での画像に処理上のキズ状ノイズがあったものをPIPPで補正し、

DeNoiseAI2.2で仕上げたものでした。

 

 

これをDeNoiseAI2.3で再処理しました。質感はかなり向上して、ボツ扱いだった

動画データをよくぞ処分せずによかったと思えます。衛星の影はやや木星本体に

めり込むほどのコントラストになってしまい、もう少しマイルドな仕上げでもよかったか

と思います。(DeNoiseAIだけでなく、AS!3やRegistax6も再処理をかけており、それら

の案配で最後まで結果が見通せないのでした。)

 

  

今年の木星については、もうあと一度、良好な気流下での撮影の機会があれば、と

思いつつ、実現できませんでしたが、今年の(東向きベランダでの)総括として

この2つの仕上がりには満足できました。

 

火星に関してはまだ接近中であり、東向きベランダからもまだ撮影の好機は

続きますので、中間総括として、DeNoiseAI2.3処理後の画像をいくらか掲載します。

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12625662332.html

 

 

あれ?今度はリンクBOXが...。何だかよく分かりません。

 

2020/09/14(月)の火星像のDeNoiseAI2.3による再仕上がりです。

 

  

  

  

  

この先、この仕上がりを超えるものを撮る機会がなくても、今年の火星はこれで一応

悔いなしの仕上がりになったと思えます。(勿論、上には上が居られますが。)

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12625770541.html

 

あらまたリンクBOXが出ない...。

 

この記事からの2020/09/15(火)の火星像再仕上がりは、あまり差が出ませんでした。

 

  

直近記事の2020/09/23(水)、ETX-90での火星像も再処理してみました。

 

  

その夜の口径クラス超越の衝撃が大きかったので、あまり差異は感じられないものの

しっかりとした仕上がりには違いありません。

 

少し主題からは外れるものの、PIPPで短い動画を3本つないで1本に仕立てて、

それで処理をかけました。当夜はスカイパトロールIIでの自動追尾で、ファインダー

を使っての再導入の手間が無く、若干の粗動修正で次の動画撮影に入れたので、

撮影時刻にあまり大きな開きが無かったので、模様も流れず階調は豊かになり

効果は大いにありました。

  

赤丸囲み部分を「Join Mode」に指定することで、3本の動画が1本に仕上がります。

「Batch Mode」の場合は独立した3本に対する不要コマの自動排除を連続でやって

くれます。

 

  

それぞれ約10000コマ少しの3本の動画から、38192コマの動画1本が生成され、

そこから火星の写っていないと判断された1105コマと、部分欠けのあった338コマが

自動排除されて、36749コマの新しい動画を得ました。

 

 

AS!3での再スタックで、輪郭強調処理付TIFFとノーマルTIFFの2種類からの

DeNoiseAI2.3での仕上がりです。

 

   

  

単なる気流の落ち着きの差でしょうか。やや像の大きさが小さいものの、

C8の立場が危うくなるほどの良像に仕上がったと思います。

 

もう少し時間帯を遅くまで粘ったら、画像右端のキンメリア人の海にメデューサの

涙が充分解像していたかのような仕上がりです。(撮影時にはそういう細かい

ニュアンスが動画からは判断できないのでした。)

 

ETX-90がこれほど期待以上に成果を上げるなら、C8に赤道儀化は勇み足

だったか.....。(先日、カード引き落としだけ先にありました。)

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/09/25 記・2020/10/06 記)

 

先の記事の流れからはBKP130で火星撮影テストをして良さそうですが、今後、

東向きベランダから火星が見えなくなった後、玄関廊下側で追うことができる

構成として、まずETX-90鏡筒+スカイパトロールII赤道儀でどこまで我慢できる

結果が出るのかを確認したいと、雲行きを見ていました。

 

今年の木星、土星のように南からの仰角が小さい場合は、マンションの西側に

見え始めてもすぐに背後の中山に没してしまいますが、火星は北西から出て

頭の上を通り、西の空でも充分な観望期間があるように思え、昔のように

屋上出撃の体力がなくなった今は、その見極めが重要かと考えました。

 

2003年頃にはETX-90での火星撮影例がネット上に沢山ありましたが、Yahoo

ブログやNiftyホームページサービスの終了もあってか、大口径機の低価格化

もあってか、全く情報が無くなっています。

実際に自身で試してみるしか、ETX-90で中大接近時の火星にどこまで太刀打ち

できるか判断材料がありません。

当時はかなり健闘されていた印象がありますが、当時と今では自身の火星像

をとっても、満足の水準が変わっています。

 

「黄金位相」が見えなくなり、模様が地味な間に、そのテストをするのは、良い

タイミングかと考えました。(見映えのある「黄金位相」にはやはり可能な限りの

ベストでチャレンジしたいものですから。)

 

2020/09/23(水)は夜遅くになって、雲間から火星が見えて来ました。

夕方に一度一式を組み上げておいてよかったです。バラバラにして収納ベッドに

格納していたので、それらを集めて組み上げ、充電池を再充電するなど、久々の

出撃まで準備はかなりかかりましたので。

 

スカイパトロールIIには旧関東幽閉宅で、BKP130を載せての火星撮影を何度も

出来ていました。が、過積載なのは間違いなく、クランプもネジ頭をドライバーで

締め上げないと、固定クランプが耐え切れず鏡筒が重量で動いたりもしました。

 

一軸モータードライブ追尾なので、赤緯方向へのズレには手動で粗動調整

せざるを得ず、その間、撮影続行はできず実質1分程度の追尾しかできない

ことが分かっています。そのドタバタやニュートン式の長い鏡筒のBKP130を

狭い玄関廊下側で、ドイツ式赤道儀特有のアクロバチックな状態(バランス

ウエイトが上に向き、鏡筒が下から空を覗き込むような)になったりの展開は、

通行の圧迫にもなり気が引けると考えました。

 

カメラ三脚で占有する面積は変わらないものの、その幅一杯にニュートン式鏡筒

のBKP130があるのと、鏡筒が光路長の1/3の長さで済むマクストフカセグレン式

のETX-90があるのでは、周囲の圧迫感(迷惑感)は違うだろうと思うのでした。

 

ETX-90+スカイパトロールIIです。(過去画像で、カメラ部はFinepixF31fd)

 

 

同じ三脚とスカイパトロールIIに載せたBKP130です。(カメラはQHY-5LII)

....懐かしの関東幽閉宅での写真です。いや懐かしの、という心境に至るには

まだまだ年数が足りません。思い出すだけで今も心臓が締め付けられる4年でした。

 

 

三脚を伸ばした状態と印象は変わって来ますが、周囲圧迫度にはかなり差が

あります。

 

さて撮影テストです。

 

  

まず接眼鏡、LV8-24mmZoomは最低倍率の24mm位置から作業開始しましたが、

予想以上に高倍率写野への火星の導入は、ファインダーの倍率が低いこともあり

大変でしたが、一旦、導入した後は、赤緯軸は粗動ながらカックンガタもない

手動追尾修正で、ファインダーによる再導入は不要でした。

 

設営時におおよそ方位磁石で北に極軸を向け、水平を水準器で良く見ておいた

程度で、その安定度は流石のタカハシ製です。北極星がベランダから見えて、

極軸望遠鏡を使って完全設置すれば、星雲・星団も撮れる精度なので追尾補正

もきっと不要なのでしょう。普段の「カックン」や「↑」キーで対象飛び出しなどの

苦労から解放されるだけで、ストレス度がかなり軽減され、12月のC8赤道儀化

に期待します。同時に最初の導入だけ手間取らなければ、玄関廊下側で

充分使えそうだ、という見通しが立ちました。

 

そのように設置が不完全なので、写野左上に火星を導入した後、コントローラで

調整しながらも、1分少しで火星は写野右下に流れて行きますが、それで13000コマ

から30000コマ程度の取得が可能で、充分使えそうです。

 

  

  

先日、ピント調整の改善検討時に、恒星を使ってピントを追い込む時に使った

「Test」プリセットの値を潰して、C8で使っていた「Mars」プリセットの値を移して

行き(「Mars」プリセットの値はC8撮影のために温存)、200mmと90mmの圧倒的な

口径差での輝度の差異がある中で充分、秒あたりのコマ数性能を確保できました。

 

成果です。圧倒的な口径差があった筈ながら、ここまで撮れるとは....却ってこの

結果に困惑します。(直近記事のC8での悪気流下の像と比較してみると尚更です。)

 

11841コマからの80%採用での仕上がりです。

  

  

徐々にLV8-24mmのズームを上げて、その都度、ETX-90の合焦を修正して、撮影を

進めました。

 

13510コマからの80%採用での仕上がりです。

 

 

17741コマからの80%取得での仕上がりです。

  

  

ようやくLV8-24mmのズームを16mm近くまで上げたところで、撮影中に火星の輝度が

落ちて、続行できなくなりました。

 

コマ中の大半は輝度が低く、AS!3のスタック処理のためのアラインメントポイント(重ね

合わせ自動合成の基準点)の自動設定が使えないほどの状態(全面に設定できず、

輝度の高い一部にしか全面設定が効かない状態)でしたが、明るいコマを選んで、

AS!3のアラインメントポイントを全面に設定しましたら、全コマ使ってそれほど破綻の

ない仕上がりとなって、驚きました。

ずっと雲がよぎった不安定な状態なのに、過剰倍率とは言えない印象です。

 

たった3916コマからの80%作用での仕上がりです。倍率を上げたため、写野にキープ

できる秒数も少ないため全コマ数もかなり少ない上に、大半のコマが雲で輝度不足に

なっていたことを考えると、C8撮影では到底考えられない仕上がりです。

 

  

最初の画像が最も解像感があったので、そこに地名を入れました。

「キンメリア人の海」の線の先にある筈の「メデューサの涙」はツルツルで全く気配も

ありません。綺麗にまとまって写っているようで、こういうところに口径差は出て

いるのかもしれません。(撮影時の苦労を考えれば、大差はないとも言えますが。) 

 

 

C8で毎回苦労するピント面の脈動の中心をどこに置くか、が今回、ETX-90ではあまり

苦労しませんでした。合焦スクリューに触れると像が派手に飛び回ってピントの調整

具合を見るどころではないのは同じですが、手を放して合焦面を行き過ぎた、と

思って戻すと、きちんと等幅に合焦面が戻って来る感じがあるのでした。

 

ETX-90も主鏡が動いてピントを合わせる機構なのはC8と変わらず、「合焦の正解

位置を挟んでプラスマイナスに動かし、その中間がベスト」の勘所が活きるのは

少し不可解ではあります。主鏡の重量の差なのでしょうか。

(C8はそこが不均一で行き過ぎ幅と戻り幅が違う感じです。)

 

その直後から完全に曇ってしまいました。

 

  

ETX-90での撮影テストの間に、外気温順応させていたC8の出番はありませんでした。

 

  

先日のC8での火星像の酷い状態は上空のジェット気流が荒れまくったためで、

当夜はそれが落ち着いていた、という差はきっとあるのでしょう。

撮影前のファインダー調整時に眼視で見た火星は、実にビリ付きもなく、

落ち着いていました。

同じ夜に結果比較できなかったことで、「ETX-90でこれだけ撮れた夜には、

C8ならもっと凄い画像を得られただろう」という疑心暗鬼はこれからも残ります。

 

なので、東向きベランダからの火星撮影は極力C8で続け、C8が使えない場所や

状況にも、遜色がそれほど大きくないETX-90で撮影続行できることを確認できた

のは悪くないか、と考えます。

 

その一方、ETX-90がここまで善戦するなら、130mm口径機のBKP130もどうなのか

という気にはやはりなります。

あまり善戦されると、12月の火星シーズン終了後まで待たされるC8のEQ5赤道儀化

は出費の甲斐が無かった、という顛末にならないか、そちらが心配になって来ます。

 

 

(追記:同日)

 

ETX-90は過去にも何度か玄関廊下側での実用を目指して木星などを撮った筈

でしたが、納得の結果は得ていませんでした。

今思えばPCを廊下に置くことへの周囲への気遣いで、カメラをFinepixF31fdの

VGAサイズ動画などで我慢していたからなのかもしれません。
 

https://hb201008fc2.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

 

 

FinepixF31fdのVGA動画でも、C8との組み合わせでは結構しっかり火星を撮れて

いたので、ETX-90はやっぱり月の静止画どまりかな、とずっと格下げで考えて来た

のでした。

 

http://sigkam.web.fc2.com/hoops04/html/ginji_56.htm

 

  

今の認識がその時にあったら、BKP130を旧関東幽閉宅用に買う必要がなかった

のかもしれません。逆にETX-90がETX-125だったらもっとよかった、とかいろいろ

考えさせられます。

 

ヤフオクで1万円で譲っていただいたものに過剰の期待はもとより無かったのでした。
しかし、それはきっと認識が間違っていたようです。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/09/23 記・2020/10/04 公開)

 

2020/09/21(月・祝)は久々に日中、晴れ渡りました。

前回の2020/09/15(火)の夜に火星を撮影して以降、晴天の夜がありません

でした。


台風12号の発生即接近の展開に、当面、惑星撮影の機会がないと考えた

のと、機会がなかった1週間にもう木星が夕方、薄明が終わるまでに東向き

ベランダのひさしにかかって、今年のシーズン終了となる前にもう一度だけでも
先日のコマ不足の成果をリベンジしたいと、夕方になる前からC8を外気温順応

していました。

毎回派手にズレるファインダーの調整(明るいうちにやると、地上でファインダー

の主光学系に対する平行調整を地上の対象物でやるので、ご近所の不信を

買いそうな作業です)を含めて17時半ごろ、早めの設営を開始しましたが、

NexStar架台の初期設定ができません。

GPSオプションを使って「GPS Align」を実行(北の自動検出と、時刻の確認に先日

加えた年月日の手動補正の後、恒星2つをファインダーに入れての精度向上の

流れ)をしようとするも、コントローラに読めない文字列が出て、進めません。
  

  

何度電源をOFF/ONしても違う文字列が出ます。知らない言語種別表示になっている

感じでも無さそうです。

  

 

  

表示文字列だけの問題だろう、と無視していつもの手順を進めると
途中でこのメッセージが出て無反応になります。
   

  

初期設定が終わって追尾を開始した後のこのメッセージは「Undo」を何度か連打

すれば「NexStar Ready」の標準画面表示と制御が戻り、作業続行できますが、

初期設定中に出ると、もうその先のステップに進めません。

 

途方にくれながら、木星の出現を待ちましたが、いつまでたっても木星が見えて

来ません。

 

  

あれだけ日中、爽やかに大阪平野が晴れ渡って見えたのが、いつの間にか薄雲で

覆われてしまっていたようです。

 

薄明が惑星撮影に影響しない程度になった18時50分、もう既に木星はベランダの

ひさしにかかっているところで、ようやく雲間から見えました。

 

  

という訳で、もう今年は自宅東向きベランダからの木星撮影の機会は終了した、と

いうことです。悪天で撮影機会のなかった1週間に天球と木星の順行は予想以上

の速さで進んだのでした。

 

がっかりしました。が、それ以上に焦るのは、NexStar架台が全くその時点でも

初期設定できなかったことです。

雲で全く撮影できない状態になったものの、一式を撤収するのも割り切れず

火星出現時刻までで電源を切ってそのまま置きました。

 

火星出現時刻には雲が薄くなって撮影できるかも、という感じになって来ました。

  

  

再度、NexStar架台に電源投入して、何度か不可解な文字列と「No Response16(または

17)」での電源再投入をするうちに「GPSオプションが検出されないので接触不良が

ないか確認せよ」とのメッセージが出ました。

 

  

コネクターの接続部などを着脱などして、再度初期設定を始めるも、また無反応に

なりました。

 

  

  

表示される文字列が奇妙でも手順を進められるので、年月日を入力しようとするも、

その手前の北緯東経情報をGPSが表示するところで、文字列が酷く崩れて、

また「No Response 16(or 17 or 177)」エラーとなってしまいます。

 

 

疲労困憊してしまい、この時点からBKP130+スカイパトロールIIの旧関東幽閉時代

のサブシステム一式を外気温順応させ始めるか、突貫作業でC8をNexStar架台から

もう外してしまい、スカイパトロールIIに無理繰り搭載させるか、いろいろ迷いました。

 

ネットで調べると、スカイパトロールIIの耐加重性能は不明ながら、C8が最新仕様の

XLTモデルで、5.67Kg(先日入手したものと同等のアリガタバー込み)、

関東宅で無理繰りスカイパトロールII(バランスウエイト追加)に搭載の実績が何度

もあるBKP130は、本体3.66kgで一式に付属の鏡筒バンドとアリガタバー入れて

4.2kgらしく、重量差はあるものの、ニュートン機であるBKP130より鏡筒長が短い

カセグレン機のC8をどうにか搭載できないか、と迷うものの、NexStar架台の

不調が当夜のみで収まるものだったとしても、後戻りができないリスクへの躊躇

は大きかったです。

  

そのうち、GPSオプションだけが壊れて来ているという可能性に気付きました。

先日の「年月日」情報が内蔵電池切れのようにダメになったのがその始まりだった

という解釈です。読めない文字列も追尾中に最近は時折出ていたのでしたし。

 

そこで「AutoAlign(年月日・時刻の毎回手動投入と、北を自分で設定して2恒星で

精度向上)」や「2-StarAlign(前者のうち北の設定なし)」もあるものの、途中で

「No Response XX」系エラーが出る懸念や、そもそも2恒星が自宅ベランダから

見えないこともあって、最も簡易に北だけ設定する「QuickAlign」で初期設定を

抜けました。

 

先日の木星撮影の時と同じく、精度向上のための2恒星位置情報がないので、

充分な秒数の追尾はできないだろうものの、全く使えないよりまし、と判断しました。

 

 

ところが、北の設定も目分量でとにかく初期設定を抜けた割には、先日の木星

撮影時の精度不良が嘘のように高倍率写野に火星は安定して追尾できました。

 

が、再び薄雲が火星の周囲だけからみ、シャッター速度を前回の倍以上遅くしても

充分な輝度が得られません。薄雲の影響が減ると露出オーバーになるので、撮影中

にもシャッター速度を調整するなど、追尾調整も含め両手での制御は大変でした。

 

その上、ジェット気流の影響か、台風12号の前兆なのか、横殴りの水流の下の石を
見るかのような状態で、南極冠がモニタに全く見えない酷い状態ながら、とにかく

沢山の動画データを撮りました。

 

  

最後には薄雲から火星が抜け出たので、外付けSSDが満杯になった後は、最初の

頃の輝度不安定な10本くらいのデータをその場で一挙削除して、シャッター速度を

短くして気流によるブレを最小限にして撮影続行しました。

 

  

全動画データを後処理しましたが、全てこのようなボケた凡庸な仕上がりになりました。

途中、ピント位置は何度か調整したものの、その差はありませんでした。

ピントの脈動の幅の大きさに対して調整した幅が小さく、その差が出ないほどの酷さ

だったのでしょう。

 

6590コマ取得からの80%採用での仕上がりです。画像はやや縮小しました。

  

 

28773コマ取得からの80%採用の仕上がりです。コマ数の差が画質向上に僅かの差

しかないことからも、当夜の上空気流の酷さが分かります。

 

  

23282コマ取得からの80%採用の仕上がりです。

 

  

2番目の画像に地名をつけました。

 

 

キンメリア人の海にある「メデューサの涙」は今回も存在の影程度しか解像して

いません。これではToUCamProIIやQHY-5LII時代の画像と水準は変わりません。

 

同夜、それでもご常連のKENさんは素晴らしい黄金位相(2時ごろ。火星の自転に

よる模様の変化による)の火星像を撮っておられます。

その落差に何段か落ちでの落胆が来ました。

 

大口径だとこの条件下でも、頑張った甲斐のある画像が得られるのか、と思えば

「人工天体からの近接画像クラスの仕上がりは鑑賞側に徹する」とか「絵画調で

あっても8インチで撮れる水準の満足」とか納得したばかりの心境はどこへやら、

やはりその程い落胆気分は収まりません。

後処理にかかる手間と時間は恐らく私の方が(繕う手間の分)かかるのだと思えば

尚更です。(今回も全データからの仕上げに翌日丸一日を費やしました。)

 

EQ5赤道儀を12月まで待つ事態でなければ....。

気長にオフシーズンに移行すればよい、と先日納得した直後に、その納得の前提で

あった架台の不調が更に酷くなるとか、想定外のトラブルが畳みかけて来過ぎです。

 

無理繰りC8をスカイパトロールIIに換装しても、一軸モータードライブでは、1分程度

しか追尾がキープできないことも、BKP130での撮影時代に分かっており、それなら、

3分の追尾ができた当夜の「QuickAlign」のほうが使える、と考えるべきなのか、

先日、充分な仕上がりを得たC8での今年の火星は一旦終了、BKP130とスカイ

パトロールIIで、残りの火星シーズンを乗り切り、先日の火星像をリファレンスとして

BKP130でその水準を追うという方向にするか、迷います。

 

木星の白斑列ほど微細な模様の検出がない火星では、8インチと5インチにそれほど

大きな差は感じられないかも知れないとも考えました。

しかしリファレンスとしての先日のC8での画像に肉薄する仕上がりをBKP130で得たら、

きっと「C8で撮ったならもっと凄い仕上がりになったのかな」とは思うでしょう。

 

そんなこんなで、大変疲労困憊してしまいました。

 

今回の後処理のために、DeNoiseAIを有償契約しました。先日の「ログインで2日

有効」は今回はありませんでした。(前回はロスタイム日数でも考慮されたのか)

 

それで、クレジット情報を入れて、最後に決済する瞬間、画面に「Expire 1 Year →
の飾りもない赤文字テキストがその右の価格を指しているのをちらっと見ました。

決済終了後や新たにダウンロードしたプログラムのヘルプなどには、それらしき

情報はありません。


79.99ドルは年額で毎年更新して払うということなのか....。
効果が手放せないものとなったので、この先の請求にやや気が重いです。
この先20年使って16万円くらい?

まあ他の出費だって20年かければ、大きな額になることは間違いないので、

そういう計算もどうか、とは思うものの(^^;)。
場所とりゼロの高性能望遠鏡をローンで買ったとでも思いましょうか...。

 

【この件は後日KENさんに調べて頂いて、機能強化版を入手するのは有償、

不良対策版は無償入手でき、機能強化版を不要とするなら、このまま追加出費

なしで使い続けることができる、と教えていただき安堵しました。】

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/10/03 記)

 

直近記事の追記で記していたものですが、別記事に独立させました。

 

先の記事にとっては本当に蛇足になりますが、近い将来の没後生前録としては

意味があることなので、ここに付記します。(限定公開記事化するかもしれません。)

 

今も実弟と食事の機会があった時には、私の小学生時代の母親からの

存在全否定ぶりを「今の基準で言えば、あの折檻の酷さと仕打ちの理不尽は

刑事事件レベルの虐待そのものだったな」と言われます。

「長男への期待がどこまで大きかったのだろうか?」とも。

 

私はその繰り返しがあってか、あまりに心のダメージを受けるインパクトがあると、

それをまるで夢の中の出来事か何かに心理的に置き換えて、その衝撃から自身を

ガードすることを無意識に覚え、あまりに理不尽な罵倒や叱責を受けた瞬間に

それを耳に入れない時があります。(相手への威嚇でもなく「今、何と言った?」

という戸惑いが起きる時があるのでした。)

 

なので幼少時の仕打ちにもそんな辛い目にあった、という記憶は弟が言う程には

無いのでした。

(直近の4年間、関東幽閉時代にも、二週間帰宅を禁じられながら、職場で特に

必要ともされず、誰とも会話の機会もなく捨て置かれて、ただ「規模の大きい窓際

社員扱い」だったのにも会社生活以外のところで耐えられたのは、そういう自己防衛

のセーフティスイッチが無意識下に発動したからなのでしょう。

過去にはもっと酷い理不尽もあった、ということもありますが、単身赴任時代ブログ

の「とにかく毎日を楽しく過ごそう」というスタンスに支配された記事の背景を思うに、

その切なさの裏返しが胸を締め付けます。)

 

https://k201505fc2.blog.fc2.com/

 

 

小学生、中学生の若い魂にも、自身が親の期待に沿えなかった、ということが

折檻の根本原因だと思い込みたい理解があったのでしょう。

自身が立派に期待通り成長しないから、親は期待外れの私を叱責し続けたのだ

と解釈するほうが、自身を救うところがあるのです。

誰しも子は実の母親を「世界最悪の反面教師」だとは思いたくないですから。

それは自身を「世界最悪の運勢で生まれた不遇」と自身で認定することです。

 

なので、いつか母親の期待に沿える日が来たら「百獣の王が子を崖から落として

這い上がって来るのを見る」寓話(実際はライオンの子育てはベタベタ甘えさせ

ですが)のように「今まで辛く当たったのは不本意だった」と打ち明けてくれることを

信じて、ずっと自身のポテンシャルを常に無理繰り引き延ばして来たつもりでした。

その時には理解されずも、懸命に結果を残せば、いつか理解される...と。

 

今、その母親はもう終末施設で痴呆状態です。

なので、そんな日はもう来ないのでした。

 

もし、幼少時代から親が自身を褒めておだてて、芽しかない才能を先回りして

見つけて伸ばそうとしてくれる才覚があって(それが無くても、頭ごなしの否定や

邪魔が一切なく、で充分かも)、自身に備わった生来の天真爛漫をスポイルされる

ことなく大人になれていたらなあ、と、その架空の「無いものねだり」に憧れというか

自身でどうにもならない残念を感じることは、これまで何度もありました。

 

よくぞねじくれて、ろくでもないクズの人生に陥らなかった、と、この61年の自身を

自身で褒めたいと思います。他の誰も褒めてくれませんので....(あはは^^;)。

 

https://www.facebook.com/profile.php?id=100049410516294

 

このFACEBOOKの表紙画像は、自身でも気に入っています。

近影と過去の総括が一緒になっていて、そのごちゃ混ぜ感が如何にも自身らしい

とも思えますので。(小さめに掲載します。)

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。