(2020/10/05 記・2020/10/20公開)

 

このところC8の追尾性能が不調だった根本原因の大きなところであった、

GPSオプション、CN16の筐体を開けてみました。

 

架台からの接続ケーブルを外すと駆動ランプが消えるので、電力は

本体からの給電だと考えては居たものの、もしかして、内蔵電池があって

その寿命が不具合の原因だとしたら、機能復活もあるか、と希望を

持ったのでした。

 

たった4本のネジでの裏蓋固定なのですが、開けるのにかなり躊躇しました。

ネジ頭が深い位置にあるばかりでなく、開けてみるとやはり木ネジが逆側の

プラスチック部品の小さい穴に直に入るようになっていて、ビスとナットのように

しっくりブレなく入る感じがしないのでした。

 

基板を見ましたが、直付けの電池などは見当たりません。基板の裏までは

見ませんでしたが、基板を外しての電気工作までは考えていませんでしたので

それで確認終了としました。

  

  

 

やはりネジが戻りません。まっすぐ手前側の筐体のネジ穴に立てば、もう片側の

筐体の受け穴を探ることもできそうですが、まずそれが4本ともできません。

 

  

ネジ穴が小さく入り口に遊びがないのでしょうか。

ドライバーに磁力があって、ネジがドライバー先端に立つようになっている筈が

GPSユニットに配慮してネジが非磁性素材で出来ているのか、それができません。

根負けして作業を途中断念しました。

 

EQ5赤道儀が12月に来て、NexStar架台からC8をそれに換装した後は、

使う用途が無くなりますので、このままCN16は廃棄します。

もしかしたら単品で譲渡価値があるオプションかもしれませんが、過去記事でも

記していた通り、接続ケーブルの外被膜も固化してボロボロ崩れて来ていますし、

架台かこのオプションのどちらかに不具合があるというのが、この一連の騒動でも

あったので、品質を保証できる状態でもありません。

 

このところ無難に動いている「Quick Align」での初期設定後の追尾精度が、今年の

火星シーズン終了まで持つことを祈るしかありません。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/10/04 記・2020/10/18 公開)

  

直近記事の最後で触れた通り、模様の詳細を叩き出すことをまず第一義に置いた

処理に一旦満足した後は、一部にダブリのような、恐らく質が悪い(大気のゆらぎで

大きく変形した瞬間を捉えた)コマの集積で生じた偽像が目立っているところや

輪郭線の輝度反転など、過剰処理気味による弊害を減じて、見映えを整えようと

しました。

 

叩き出せた模様の詳細と、火星全球の質感の両立は過剰処理より難しいです。

Registax6 の Wavelet処理のマイルド化とDeNoiseAIの処理のマイルド化が

バランスする度合いを確認できるのは、全工程が終わってからのことだからです。

 

処理し直したAS!3でのノーマルTIFF出力から、できるだけマイルドに仕上げたものです。

 

 

  

こちらは同じく処理し直したAS!3の輪郭強調付TIFFで、詳細叩き出しの気持ちを抑え

つつ、マイルドに仕上げたものです。オリュンポス山の存在感もこちらが明瞭です。

 

  

  

火星全球の質感も上がり、偽像もほぼ排除できました。

充分満足できる仕上がりになりました。

 

 

 

 

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(2020/10/03 記・2020/10/16 公開)

 

2020/10/02(金)の夜も晴れました。前夜も天気は良好でしたが、先日のC8での

期待以上の出来もあり、そこからの模様の位相とそれほど変化がないだろう、と

久々に晴天の夜に火星撮影を見送りました。

 

火星の真横には月がありましたが、追い込んだピント位置を動かすことを避けたく

火星撮影に専念しました。前夜は逆に単枚撮影での月撮影だけで済ませましたし、

火星撮影と同じ倍率での月面拡大は、画にならないと以前確認済でしたので。

  

  

  

露出はほぼ前回のままで開始しました。

今回も架台の初期設定は「QuickAlign」で、北方向の設定だけで終えましたが、

追尾精度はとても安定していました。以前の制御不能が嘘のようです。

  

 

FireCaptureのモニタ画面でも、模様が時々しっかり見える瞬間が続き、気流の安定度に

良像の期待がありました。

 

38262コマ取得からの80%採用での仕上がりです。

 

  

地味だった模様位相が終わって、太陽湖とオーロラ湾が形成する大きな目玉模様

が見えています。

ここまでビビッドに写ったのは、私にとっては初めてだと思います。

 

36876コマ取得からの80%採用での仕上がりです。

 

  

同じ動画データからでの80%採用処理したAS!3での輪郭強調付TIFF出力からの

仕上がりです。

 

  

追尾が実に安定していたので、LV8-24mmZoom接眼鏡を16mm位置までズームアップ

しました。ピントの再修正が必要ですが、C8の合焦スクリューの押し引き不均衡な

印象と異なり、ある程度それでピントを合わせた後は、接眼鏡のズーム倍率の

調整でピントを追い込みました。そちらは押し引きが原理上均等になるので、

プラスマイナスに動かして、その中間をベストとする(それでもプラスマイナス幅

を徐々に縮めてそれを何度か繰り返す)やり方が有効でした。

この追い込み方は無意識にかなり以前(屋上出撃などをしていた2009年頃)から

やっていたのを思い出しました。

 

シャッター速度もかなり遅めにしないといけなかったものの、取得コマ/秒の値も

モニタ像で時折見える模様の印象も変わらない感じでした。

 

 

42864コマ取得からの80%採用での仕上がりです。拡大率を上げた分、コマ数を

増やして情報量を多く得ようとしました。

それほど画像に破綻もなく、過剰倍率では無かった感じです。

 

  

43893コマ取得からの80%採用での仕上がりです。

 

  

最初の画像が最も解像感があったので、それに地名を添えました。

 

 

太陽湖とオーロラ湾が形成する大きな目玉模様が、この位相では目立ちますが、

火星図のマリネリス峡谷あたりが黒々写っているのは、大口径機での近接画像

レベルの仕上がりではいざ知らず、にわかには信じがたいところも否めません。

 

太陽系最深の大峡谷とはいえど、太陽光が峡谷の底にまで当たって、周囲とあまり

色合いが変わらない認識で居ましたので、もしそれが本物で、細くても黒々写った

のなら、太陽光の加減で峡谷の縁の影が落ちていたのかもしれません。

処理のアヤやダブリによる偽像なのかもしれませんが、他のボツ画像を含め、

そこに何かは実際に写っている印象のほうが強いです。

確定的ではないので、「マリネリス峡谷またはその陰影か」という表現に留めます。

  

エアコン室外機など生活排熱が減り、上空にジェット気流がまだ居座らない今、

C8が本来性能を発揮(8インチ口径あたりが最も気流の影響を受ける、と昔、

話題にしたことがあります。気流による像の乱れの波長と口径長の比で干渉が

最も強く出るところがあるとのこと)できて、毎回の成果にワクワクする展開が

続いています。撮影時の予期しない苦労も一時期より減って、成果が出た時点で

疲労も吹っ飛ぶ感じがします。

 

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(追記:記事公開当日)

 

直前記事までに予約登録した記事が渋滞していたので、この記事の予約登録から

公開まで日数がかかったうちに、模様の叩き出しに躍起になり過ぎ気味で、やや

Registax6 の Wavelet処理が強すぎるのか、とも思い始めました。

 

なまじっか、強めの処理をかけてノイズ気味になっても、DeNoiseAI がノイズだけを

効果的に消してくれるために、それぞれの最適位置よりやや過剰に処理をかけて

いる気もします。少なくとも火星周縁部で輝度がハレーション気味に反転して

しまっており、本体の立体感を減じてしまっていますので、そのような状態を軽減

させるのと、模様の詳細ができるだけ出る案配を探る必要がありそうです。

 

また追尾が安定して、それぞれ30000コマ以上の取得が出来ているので、

逆に採用選別%を下げて良質のコマだけを使っての再処理を考えます。

像の全面がそうではないものの、南極冠周辺や他の部分に一部、ダブリの

ような偽像もあるのは、質の悪いコマが充分選別出来ていないのではないか

と考えるようになりました。

 

改善の効果が出れば、次の記事でそれを纏めてみます。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

(2020/10/02 記・2020/10/14 公開)

 

一連の予約登録記事公開に日数がかかって、今頃、中秋の名月の話題です。

 

(毎日とか同日に複数記事を公開すれば良いのかもしれませんが、天候悪化などで

記事題材が無い時は本当に無いので、常に公開間隔はできるだけ平均化したいと

考えています。これでも直近一連の記事の公開間隔を中2日から中1日に再調整

などしたのでした。)

 

今年は中秋の名月が10月に入ってからになりました。

大覚寺では入場制限などをした上で、観月会が開催されたようでしたが、

会場の混雑より、JR東海道線とJR嵯峨野線の往復に躊躇もありました。

 

https://www.daikakuji.or.jp/event_season_autumn/

 

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12525767337.html

 

 

肺の持病の関係もあって、人一倍感染予防に気遣う必要があり、2月中旬に早めの

開始以来、もう8か月弱、感染予防配慮の在宅勤務を会社から認可して貰っている

のに、余計なところで感染でもしたら、会社に面目が立ちません。

 

なので、今年は自宅でのお月見です。

2020/10/01(木)の夕方、快晴の空に満月が出て来ました。

  

  

  

先日、火星撮影にも意外な健闘を見せたETX-90を写真三脚と手動微動雲台に

載せて、FinepixF31fdでお手軽撮影です。

 

   

  

 

   

  

時間経過につれて仰角が大きくなって、大気着色が減ってきてから、再度撮りました。

 

  

  

   

単枚撮影は撮影時の時だけでなく、後処理もシンプルなので気楽に仕上がります。

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

(2020/09/30 記・2020/10/12 公開)

 

先日来、90mm口径のETX-90、130mm口径のBKP130が期待以上の火星像を

叩き出し、C8(200mm口径)での前回撮影時の不調との比較で大いに焦りました。

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12626770330.html

 

 

同時に2機材での撮影比較が、気流条件の差などを配慮せずに済むので理想では

あるものの、実際にはそこまで手が回りません。

 

2020/09/28(月)の夜、ようやくリベンジ機会がC8に回って来ました。

 

今回も初期設定途中の「No Response 16」など架台無反応のエラーが多発

(恐らく20回弱)したものの、どうにか「Quick Align」(北のみを設定)で抜けました。

初期設定以後は同じエラーも「Undo」ボタンを何度か叩けば、制御下に戻れますが

エラーの発生頻度自体も跳ね上がっています。

CPUコントロール通りに架台の物理機構が反応しないというエラー内容を

考えても、そろそろ架台の物理的な寿命が迫って来ているのかもしれません。

  

 

ただ追尾精度は良好で実に安定していました。

特に当夜は火星が写野の下方に流れて行くので、カックンガタを生じさせる「↑」

キーを押すことがほとんど無く、スカイパトロールII赤道儀で追尾させたETX-90や

BKP130と同様に、時間間隔を開けずほぼ連続作業で撮影を続行できました。

逆に気流が暴れて細部が全く見えない間、撮影を待機させるゆとりもありました。

 

厳密な初期設定が出来なかったために木星がすぐに写野を出て行き、コマ数を

充分に得られなかった先日は一体何だったのでしょう。

その物理的な不安定さも、機構の寿命から来ているのかもしれません。  

 

温存していた「Mars」プリセット設定のまま、露出設定の調整も大して不要で

撮影に入りました。

 

 

30572コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

 

   

30028コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

 

  

37851コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

 

  

接眼鏡、LV8-24mmZoomを若干ズームアップしました。そのことでC8の合焦スクリュー

と接眼鏡のズーム位置の両方でピントを追い込めます。

当夜もなかなかピントの芯がETX-90やBKP130のようには掴めなかったものの、

時折見える南極冠を頼りに時間をかなり費やして追い込みました。

 

38290コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

追尾が安定していたので、ズームアップしても写野に火星をキープでき、コマ数が

減ることはありませんでした。

 

 

28380コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

 

  

この画像が当夜のベストバランスでしょうか。

27821コマ取得からの80%選抜での仕上がりです。

 

  

地名を付記しました。

オリュンポス山とアルシア山が見えています。

  

 

やはり夏が終わり、エアコンの室外機が止まって、部屋の窓も締める世帯が

増えて来たことで、下階から立ち昇る生活排熱が大きく減ったのでしょう。

上空にジェット気流が居座ってしまう冬場までの間、C8もようやく本領発揮で性能に

見合う成果を出せたということでした。

 

こうなれば、やはりC8の存在意義は大きく、赤道儀化も無駄にはならないと思い直せ

ます。後は火星シーズン終了後にEQ5赤道儀が到着するまで、NexStar架台が持てば

良いなあと願うばかりです。

 

アルシア山の話題と言えば、過去に書いた記事に....。

 

https://ameblo.jp/enigmind/entry-12615550741.html

 

 

今年はまだ目立った輝点には霧雲は成長していないようです。

 

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実は先日のBKP130での画像にも火星像の左端に2か所、薄い白斑があることに

気づいていました。ボツ画像を含め他画像にも目立ったものがあったものの、

逆側に派手に輪郭線のダブリがあったりするので、処理のアヤかも、と

特には記事内でそのことには触れませんでした。

 

  

それを含めて先日の地名付画像に情報追加をしました。

 

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。