【55歳テニスコーチ】
五十肩が“正しい軸”で動き出した日。運動軸調整で肩と体幹が再構築されるプロセス
3か月ぶりに来院された55歳のテニスコーチの方。 前回(5月)から「かなり良くなった」とのことでしたが、 まだ 肩の動きに“完全さ”が戻りきっていない 状態でした。
五十肩は、痛みだけでなく 肩甲帯の連動性の低下・体幹の軸の乱れ が深く関係します。 今回の施術では、その「軸の再構築」を丁寧に行いました。
■ 脊柱の検査:内臓の保護ができていない状態
まず脊柱の検査からスタート。 座位で運動軸を確認すると、 骨が本来持つ“内臓の保護”の役割が十分に働いていない ことが判明。
これは、脊柱の軸が乱れ、 肩の動きにも悪影響が出ている典型的なパターンです。
■ 股関節の軸を通す:腸腰筋の軌道を再教育
最初に行ったのは 股関節の運動軸調整。
股関節の屈曲(腸腰筋)の軌道を正しく通すことで、 骨盤〜胸椎の連動が戻り、 上半身の動きの土台が整います。
股関節が通ると、 肩の動きは“勝手に”軽くなる。 これは運動軸調整の大きな特徴です。
■ 脊柱開放:背骨の連動を取り戻す
続いて 脊柱開放。 背骨が一つひとつ連動して動くように調整すると、 先ほどできていなかった 内臓の保護機能が復活。
身体の中心が安定し、 肩のリハビリに入る準備が整いました。
■ 上肢の軸調整:手首→胸鎖関節→肩関節へ
上肢は「手首 → 肘 → 肩 → 胸鎖関節」という順番で軸を通します。
胸鎖関節の軸が通ると、 肩甲骨の動きが一気に滑らかになり、 肩関節の外旋リハビリがスムーズに進みます。
五十肩で止まりやすい外旋が、 痛みなく動き始めました。
■ テニス動作の再構築:正しい腕の使い方を取り戻す
軸が整ったところで、 テニスの動作を使って 実際の腕の使い方を再構築。
誤った代償動作が消え、 上肢の軸が通った状態でスイングできるようになると――
体幹が驚くほどスムーズに回旋! 肩の負担が激減し、 「これなら痛みなくプレーできる」とご本人も実感されていました。
■ 正しい運動を身につけることが大切
五十肩は「肩だけの問題」ではありません。 股関節・脊柱・胸鎖関節・肩甲帯が連動して初めて、 肩は本来の動きを取り戻します。
運動軸調整は、 その“本来の軌道”を再教育するアプローチです。
正しい軸で動ける身体は、 痛みなく、軽く、しなやかに動きます。
同じように五十肩で悩む方の参考になれば幸いです。
■股関節覚醒チャンネルとは?
「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。
■関連リンク
■プロフィール
中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)
著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)




