股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -17ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

先日、患者さんがご自身のパーソナルトレーニングに、ご家族を連れてみえました。話を伺うと、奥さんのストレートネックが気になるそうです。また、足の裏の親指と人差し指の間にタコができ、なぜ一点に集中してタコができるのか、なにか関連があるのか気になっているそうです。

 

 

正常な頸椎には生理的なS字弯曲があります。頭はボーリングの玉ほどの重量がありますから、正常な首は頸椎の弯曲のおかげで、最小限の力で頭を支えることができます。ストレートネックというのは脊柱の生理的な弯曲が減少した真っ直ぐな首の状態をいいます。ストレートネックの状態になってしまうと、頭が落ちて、首に負担をかけることになりますので、頸椎ヘルニアや頚椎症などの故障や不調の原因になってしまいます。

 

また、頸椎の生理的弯曲が崩れているということは、脊柱の生理的なS字弯曲も崩れているので、真っ直ぐに立つことができていません。そのため、足の裏に圧が集中し、動く度に、衝撃が摩擦になってタコができるのです。

 

ストレートネックと足の裏のタコを改善するには、自然な脊柱のS字弯曲を確保することが必要です。そうすることで、真っ直ぐに立つことができますので、首もタコも同時に改善することができるのです。

 

S字弯曲が崩れすぎている場合は、適切な脊柱の調整が必要です。私が施術をするときは、できる限り自然なS字弯曲を確保できる状態に脊柱を調整するようにしています。これは、その方の現状で、でき得る調整ということです。

 

脊柱を調整すると、バランス良く立つことができるようになります。人によっては、その場でストレートネックが治ったかのような錯覚を受けます。ですが、いつもの姿勢の習慣のままですと、すぐに元通りのストレートネックになってしまいます。姿勢は自分が意識しなければ治らないということです。しかし、自分では脊柱を調整することができませんので、脊柱の状態によっては、適切な調整施術が必要です。

 

その上で、姿勢は自分の意識次第なのです。

 

 

 

 

 

5月の終わりに来院された男性の足が動くようになりました。この方は、十年以上、末梢神経麻痺で爪先を上げることができませんでした。そのため、歩くことはできましたが、足のまねきができないため、非常に不自由に感じられていたそうです。十年以上、自分の意思で爪先を上げることができない状態でしたが、先日、自分の意思で爪先を上げる動きができるようになった。とはいえ、足が動くようになったといっても、まだ歩行に活かされ快適に歩くことができるようになったわけではありません。
 
健康な人は気にも留まらない、何気ない足首の動きですが、動かせない状態になると、歩行動作が思うようにならなくなるのです。まだ、足首の力は弱々しく、歩行動作に活かせる状態ではありませんが、十年ぶりに自分の意思が足に届いたことは、本人にとっては驚くほど嬉しいことだったでしょう。
 
私自身も末梢神経麻痺で足が動かなくなって歩行困難になった経験があります。私は早期に回復の過程を辿りましたので、十年以上経っていたにもかかわらず、動かなかった足が回復過程に向かうことの不思議さに驚きました。
 
私がリハビリでもっとも重要だと考えていることは、神経系統の流れを良好にすることです。自分の意思が足に届くまでの過程で、実際に体の中で何が行なわれているか、ということは、わかりませんが、人体の不思議さと可能性に驚かされるばかりです。
 
自分の意思が足に届くようになり嬉しいと思いますが、トントン拍子に回復し歩行動作に活かされれば良いのですが、思うようにいかないことで、もどかしいこともあると思います。焦らず、リハビリに励んでほしいです。
 
 
 
 

 

しなやかな体を作りたい。滑らかで柔らかな動きができるようになりたい。そのような目的でトレーニングされている方も多いと思います。
 
しなやかな体を作るためには、単に体を柔らかくするということでなく、滑らかで柔らかな動きができるようにトレーニングをしていかなければなりません。とにかく、動きに注目し、動きをトレーニングすることが重要です。
 
まず、動きの骨組みは骨格ポジションです。そして、動きを作るのは筋肉の作用と関節の運動です。しなやかな体は、骨格、筋肉、関節、これらの機能が調和することで、その構造が完成します。

 

 
6月の東京教室は、人形操演者の和田泉さんが4講座通しで参加され、しなやかな体を作るための気づきがあったようです。
 
 
4講座の内容は、世話役の中島章夫先生と相談を重ねて、骨格ポジション⇒筋肉を出力できる状態にする筋トレ⇒股割り⇒構造動作トレーニングの内容と順になっています。どうして、この内容と順になっているのか、これまで言及された方はいませんでしたが、和田泉さんは、それに気づかれたようで凄いです。
 
 
動きをトレーニングするためには、自分がおこなっている動きを理解することが重要です。視覚、聴覚、触覚などの感覚器から感覚神経を通じて、脳、脊髄に情報が伝わり、その情報を処理し、脳、脊髄から運動神経を通じて、筋肉に指令が送られます。このような神経回路が上手に働けば、自分の体を思い通りに動かすことができます。感覚器と神経回路の関係を理解して動きをトレーニングすることが必要です。ですから、単に筋肉を柔らかくするとか、筋肉に負荷をかけるトレーニングだけでは、神経回路が上手に働くようにはなりませんので、滑らかで柔らかな動きができるようにはならないのです。
 
 
動きをトレーニングすることと、筋肉をトレーニング(ストレッチ、筋トレ)することには、大きな違いがないように思われる方も多いと思います。しかし、実際には全く異なるトレーニングなのです。例えば、スクワットで動きに注目する場合は、筋肉だけだなく体の機能を総合的に調和し、神経回路を上手く働くようにトレーニングしますので、筋トレとは異なるのです。
 
 
動きをトレーニングする場合は、感覚が大事です。視覚、聴覚、触覚などの表在感覚は、日頃から使い慣れている感覚ですが、動きを調節する深部感覚がなかなか上手く働くようになりません。この感覚は、固有感覚ともいって無意識下で、運動を調節する感覚なので、わからない時期は、動きの中を手探りしている状態です。無意識下の感覚を上手く働くようにするポイントは、とにかく、どの動作においても、丁寧に、ゆっくり、正確に、何度も繰り返すことです。そうすることで、無意識下の感覚が見えるようになって、滑らかで柔らかな動きができるようになります。そして、しなやかな体を手に入れることができるのです。
 
 
 フィリピンから参加!股割りチャレンジ

 

 

しなやかな体を作る股割り