股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -16ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

筋肉が硬いのはダメ、筋肉は柔らかいのは良好な状態、このように考えて、マッサージやストレッチで筋肉を柔らかい状態で保つためにセルフケアを欠かさない、という方も少なくないと思います。

 

しかし、これは間違いです。

 

 

筋肉の良好な状態というのは、筋肉を使える状態です。筋肉が柔らかいだけでは良好な状態とは限らないのです。

 

筋肉は収縮することで、関節を動かす仕組みです。筋肉は柔らかくても、収縮させることができなければ、使えない状態ですので、良好な状態とはいえません。筋肉は使える状態にお手入れすることが重要です。

 

筋肉が使える状態というのは、伸び縮みする状態です。これは、膝を曲げ伸ばしできる、肘を曲げ伸ばしできる、という部分的な状態でなく、筋肉が伸張反射で使える状態です。そうすることで、筋疲労や故障の予防ができるのです。

 

逆にマッサージやストレッチで筋肉を柔らかいままにしておくと、筋肉は使えないままですので、筋疲労や故障の原因になる恐れがあります。

 

筋肉を使える状態にするのには、スクワットや股割りが効果的です。

 

大間違い筋肉を柔らかくするだけではダメ!

 

 

 

 

 

 

大きく足を開いて床に胸をつける。そこから両足を後ろに回して合わせる。これは開脚の足抜きといわれています。股関節が硬い人にとっては憧れの開脚足抜きです。開脚足抜きができるようになりたいからストレッチに励んでいる。でも痛い。このように痛みを我慢してストレッチをされている方が意外と多いのですが。
 
なぜ、痛いのでしょうか?
 
それは、ストレッチで筋肉が伸びた状態で股関節を動かそうとしているからです。関節は筋肉が収縮することで動く仕組みです。股関節の動きで開脚足抜きの動きを行うには股関節に作用する筋肉が働かなければなりません。ストレッチをして関節が動くはずがありません。そのため筋肉のテンションが筋肉、靭帯、関節に負荷をかけて痛みを出すのです。
 
たとえ、痛みを我慢して開脚足抜きが出来るようになったとしても、そこには筋肉の収縮による股関節の動きはありません。そのため180度開脚ができても、股関節を動かせない、股関節の感覚がわからないままで、痛みの原因は解決されていません。このように悩んでいる競技者は意外と多いのです。
 
開脚足抜きは股関節の動きで行うべきです。
 
最終目標が、競技のパフォーマンスを高めること、そのために開脚足抜きをトレーニングするのであれば、解剖学、運動学、生理学に基づいて股関節の動きを鍛える必要があります。
 
股割りの足抜きは股関節の切り返しといいます。開脚で股関節の外転、外旋から屈曲をします。このとき恥骨、下腹、お臍が床を捉え、完全骨盤前傾をできるようにします。そこから足抜きは、内旋、内転、伸展に股関節を切り返す動作です。これら股関節の動きに作用する筋肉は、股関節の動きで育て、使える状態にし、使いこなせる状態にトレーニングしていくのです。
 
 

開脚で足抜きをするとき痛い!股割りの改善方法

 

 
構造動作トレーニング・東京教室は17年目になりました。おかげさまで構造動作トレーニング理論はアップデートを重ね、成長をし続けることができています。人の動作の根本からトレーニングすることができる。これが現在の構造動作トレーニングの形です。初回の講座開催のときは、私が39歳、世話役の中島章夫先生が53歳、その中島先生もこの9月で70歳。長きに渡り東京教室を続けてこられたのも、中島先生のおかげです。いつもありがとうございます。今後もよろしくお願いします。
 
 
7月の東京教室はご夫婦で参加された方がありました。年を重ねると、健康に不安を感じている方も多いのでしょうか。不安に感じる原因は自分の体でありながら、自分の体が、わからないこと、だと思います。構造動作トレーニングは、トレーニングをして、骨格ポジションや関節運動の方向が身に付いてくると、自分の体がわかるようになります。そうすると長年悩まされてきた腰痛や膝痛などが、どうして痛くなるのか、どうして治らないのか、原因がわかるようになります。自分の体がわかるようになって、原因を理解できれば、自分に必要なトレーニングをすればいい、もう不安に感じることはありません。ご夫婦、ご家族でトレーニングに取り組む場合は、一人で不安をかかえこむことがないのでとても心強いと思います。末永く、健康管理にお役立ていただけると嬉しいです。