股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -10ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節の可動域を広げるために、深部感覚や運動軸の視点から動作を分析し、滑らかに動ける身体づくりを探求するブログです。

股関節が“使えない人”の共通点。伸ばすほど悪化します

こんにちは。 えにし治療院の中村です。

今日は、股関節が使えない人がやりがちな “逆効果の習慣” についてお話しします。

 

■ 股関節が使えない人は、伸ばすと悪化します

「硬いから伸ばす」 「痛いからほぐす」 多くの方がこう考えています。

しかし実際には、 硬いのではなく“筋肉が働いていないだけ” というケースがほとんどです。

ストレッチ ゆるめる ほぐす

これらを続けても変わらないどころか、 腰や膝の痛みが慢性化することもあります。

実際、治療院にもこういう方が多く来られます。

  • 開脚ストレッチを続けても硬さが変わらない

  • 鼠径部をボールで押しても痛みが残る

  • ほぐすほど付け根が痛くなる

これらはすべて “逆効果のサイン” です。

■ なぜ伸ばすと悪化するのか

私は按摩マッサージ指圧師の国家資格を持っていますが、 股関節の問題に対して 伸ばす・緩める・ほぐす というアプローチは行いません。

理由はシンプルで、 どんな症状にも“原因”があり、そこにアプローチしないと改善しないから。

ぎっくり腰をマッサージして悪化するのと同じで、 股関節も原因を見ずに伸ばすと、かえって使えなくなります。

そもそも按摩マッサージ指圧は、 自力で筋肉を動かせない方のための手技。

健康な人が安易にほぐし続けると、 筋肉はさらに働かなくなり、 一生股関節が使えなくなる可能性すらあります。

■ 股関節が使えない本当の原因

股関節が使えない人の共通点は3つあります。

① 筋肉が働いていない

関節運動は 軸を中心に、主動作筋の収縮で起こる という仕組みがあります。

しかし多くの人は、 腰や膝の代償で動いているだけで、 股関節そのものは動いていません。

使えるようになって初めて 「今まで使えていなかった」と気づくものです。

② 骨盤と大腿骨の“軸のズレ”

軸とは、 骨が最も強度を発揮する位置にある感覚。

しかしこの感覚は非常に曖昧で、 多くの人が「自分のイメージ=軸」と思い込んでいます。

実際には軸が通っていないことがほとんど。

チェックすべきポイントは:

  • 骨盤が中間位にあるか

  • 膝蓋骨が上を向いているか

  • 大腿骨が安定位置にあるか

これらがズレていれば、 股関節は正しく動きません。

③ 深部感覚の低下

深部感覚とは、 身体の奥にある“ナビゲーション”のような感覚。

股関節の運動には欠かせません。

長年使わない生活が続くと、 この感覚が低下し、 股関節の位置すら分からなくなる。

実際に確認してもらうと、 「間違っていた」「わからない」 というケースがほとんどです。

■ 柔軟性の問題ではなく“運動の問題”

筋肉の生理作用は

  • 運動

  • 体温の発生

  • 筋ポンプ

すべて 筋肉の収縮 で起こります。

つまり、 使えない筋肉を伸ばしても使えるようにはならない。

むしろ、もっと使えなくなります。

必要なのは、 股関節の筋肉を収縮させ、運動に作用できる状態に戻すこと。

■ 間違った動きの特徴

股関節が使えていない人には、共通の動きがあります。

  • 骨盤が後傾している

  • 膝が内に倒れる

  • 体幹が潰れている

これらはすべて、 股関節が使えていないサイン。

■ 正しい動きのつくり方(基礎)

股関節を使えるようにするための基礎は次の通りです。

  1. 骨盤を中間位にセットする

  2. 脚の軸をつくる(つま先・膝・足指)

  3. 腕の軸をつくる(鎖骨・肩甲骨・上腕骨)

  4. 脊柱の軸を通す

  5. 深部感覚を再構築する

  6. 外旋六筋を働かせる

  7. 足抜きの正しい流れをつくる

これらが揃うと、 股関節は“本来の動き”を取り戻します。

■ Before / After

実際の例では、

Before:

  • 骨盤が立たない

  • 軸が通らない

  • 付け根が痛い

After:

  • 軸が通る

  • 股関節が使える

  • 足抜きがスムーズ

この変化が、 股関節が“使える状態” です。

■ 今日からできる1つの行動

まずは “背中を伸ばさない前屈” を始めてください。

硬い人ほど、 背中を伸ばして床に伏せる癖があります。

これは股関節の可動域を狭める原因。

脚と腕の筋肉で体幹を安定させ、 背中を伸ばさずに重心を前へ送る。

これだけで、 股関節の可動域は確実に広がります。

 

 

■関連リンク

えにし治療院 パーソナルトレーニング

構造動作トレーニング講座・股割り教室 

■プロフィール

中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)

著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)

Webサイト

先日、20年以上バレエを続けてこられた50代の女性が、パーソナルトレーニングのために来院されました。 長年ストレッチを続けているものの、どうしても開脚が思うように開かない。 レッスンでは「股関節が硬い」「アンディオールができていない」と注意され続けてきたそうです。

そんなとき、私の「股割り・開脚前屈」の動画を見て、見よう見まねで試してみたところ、 バレエの動きが明らかにスムーズになったと実感。 「これは正しく身につけたい」と思い、来院されたとのことでした。

■普段行っている股割りのチェック

実際に、動画を参考に普段行っている股割りを見せていただくと、 見た目にはそれなりにできているように見えるものの、いくつか修正すべき点がありました。

■問診

まずは怪我や故障の経歴、気になる点を伺いました。 特に気になっていたのは、バレエでは良くないとされる 「鎌脚」 が治らないこと。

■動作チェック

私のパーソナルトレーニングでは、まず 運動軸が通った状態 をつくり、 そのうえで股割りやスクワットなどのトレーニングを行います。

関節は本来、軸を中心に動く仕組みがあります。 野球・ゴルフ・武道などで使われる「軸」という言葉は便利ですが、実際には曖昧な感覚です。

そこで私は、 「骨が力学的に最も強度を発揮できる位置」=軸 として、確実に捉えられる方法で動作チェックを行います。

軸のチェックは大きく

  • 上肢

  • 下肢

  • 脊柱 の3つ。 これらがそろうと、中心運動軸が通ります。

さらに専門的には、 手関節・肘・胸鎖関節・肩甲上腕関節、 足関節・膝・股関節・仙腸関節、 頸椎・胸椎・腰椎の椎間関節… と、必要な関節の軸を細かく確認します。

今回の女性は、 左下肢の運動軸が不安定右足関節の軸が中心から外れている という状態でした。

これが、鎌脚や股関節の動きにくさ、アンディオールが上達しない原因につながっていると考えられました。

■運動軸の調整

骨の位置を合わせ、関節の運動方向をそろえ、 筋肉が正しく出力できる状態に整えていきます。

左下肢と右足関節の軸を調整したあと、再評価を行いました。

軸が整うと、もともと持っている可動域が解放され、 身体の動きが一気に軽くなる のが特徴です。

■ここからトレーニング開始

ご本人は、ここまで手・足・背骨の動きを細かくチェックし、 「正しい使い方をしなければ股関節の可動域は広がらない」ということを初めて体感され、 「覚えることがいっぱいですね」と驚かれていました。

まずは ノーマルスクワット から。

プリエは股関節の外旋が必要ですが、 その前に ノーマルスクワットが正しくできることが絶対条件 です。

多くの方がノーマルスクワットができないままプリエを行うため、 代償として 膝下外旋の癖 が染みついてしまいます。

足関節・膝関節・股関節の運動軸をそろえて屈曲すること。 これができて初めて、次の「外旋ステージ」に進めます。

■股割り・開脚前屈

ここで骨盤のセッティングを確認。

「左右の恥骨をつけているつもり」とおっしゃっていましたが、 実際には恥骨がついておらず、 私が 骨盤の中間位 を示すと、とても驚かれていました。

長年バレエで「骨盤を立てる」ことを意識してきたものの、 実際には全く違う位置を使っていたため、 股関節が使えずアンディオールが上達しなかったわけです。

股割りは、 上肢・下肢・脊柱の軸を通し、中心運動軸を保持しながら、 左右の股関節を均等に広げていくトレーニング。 バレエをされている方なら、そのまま動作に直結します。

■トレーニング後の変化

最後に動作チェックを行うと、 パッセがとてもやりやすくなった と驚かれていました。

■どの競技でも「正しく使う」ことが最短ルート

バレエに限らず、どの競技でも 軸を通し、関節を正しく使うことが最も効果的なトレーニング につながります。

 

■関連リンク

えにし治療院 パーソナルトレーニング

構造動作トレーニング講座・股割り教室 

■プロフィール

中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)

著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)

Webサイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【お知らせ】施術中のお電話対応について

えにし治療院では、ゆっくりと体に向き合っていただけるよう 完全予約制で一組ずつのご案内 をしております。

最近は 営業の電話が非常に多く、施術中に電話へ出ることが難しい状況が続いています。 そのため現在は 留守番電話に設定 させていただいております。

■ 本日の出来事

本日はパーソナルトレーニング指導中に、複数回の着信がありました。

初めて来院される方の場合、電車の遅延などで到着が遅れることがあるため、 「次の予約の方かもしれない」と判断し、よし子が電話に出ました。

しかし実際には施術のお問い合わせで、 その時は お友達二人でのペアパーソナルトレーニング中で、よし子もサポートに入っていたため 十分に対応することができませんでした。 お電話の方には気分を害されたかもしれず、大変申し訳なく思っております。

ただ、指導を受けられた方から 「本当に丁寧に教えてくださり、ありがとうございます」 と温かいご連絡をいただき、ほっと安心いたしました。 施術中の電話対応が難しいことをご理解いただけますと幸いです。

■ 当院からのお願い

施術の質を守るため、 施術中の電話対応はできません。

症状の相談やトレーニングに関するお問い合わせは、 HPのフォームよりお願いいたします。

👉 📩 お問い合わせフォーム

いただいた内容は必ず確認し、順番に返信いたします。

初めての方にも気持ちよくご利用いただけるよう、 これからも丁寧な対応を心がけてまいります。