母の呼吸が苦しくなった今日という日
今日の母は、これまでとは明らかに違う状態でした。 昨夜、呼吸が苦しくなり酸素量を増やしたと聞いていたのですが、 それでも今日の母は、呼吸そのものがとても辛そうでした。
深く息を吸おうとしても喉が詰まるようになり、 息を吐くたびに「あー」「はぁー」と声にならない声が漏れる。 その声は、これまで他の病室で聞いたことがあった“奇声”と同じもので、 まさか自分の母がその状態になるとは思っていませんでした。
見ている私たち家族は、 「かわいそうで見ていられない」 そんな気持ちになるほどの苦しさでした。
医師からの説明
担当医師から家族全員に話がありました。
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電解質の乱れはある
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呼吸も心臓も“特別な異常”はない
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しかし、全身の機能が落ちている
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老化による衰弱としか言いようがない
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ろうそくの灯が小さくなっていくような状態
そして医師は、 「何かあったら電話します」 と、これまでにない言葉を口にしました。
その瞬間、 いよいよなのか―― そんな思いが胸に広がりました。
帰り際の母の声
寝ているだけでも苦しそうな母。 帰り際、手を握って「帰るわな」と声をかけました。
母は言葉にならない「はぁー」と返しました。 理解しているのか、理解できないほど弱っているのか、 その境界が曖昧になっているような返事でした。
それでも、 手を握った感触や声の気配は、 まだ母に届いているように感じました。
本当に、残りが少なくなってきている。 その現実を、今日あらためて突きつけられました。
今日という日の記録
母の苦しさを見守るしかできない時間。 覚悟と不安が入り混じる時間。 それでも、母のそばにいたいという気持ち。
今日の出来事は、 家族にとって深く、重く、そして尊い時間でした。
