【大人バレエ・60代のご相談】
発表会が近いのにアンデオールができない
——故障せずに踊るにはどうしたらいい?
大人バレエの方から、よくいただくご相談があります。
「発表会が近いのにアンデオールができない」 「先生から毎回注意される」 「でも、故障なくバレエを続けたい」
真面目に取り組んでいる方ほど、悩みが深くなります。
今日は、60代の方からいただいたご相談をもとに、 大人バレエの体で“安全に踊るための現実的な方法” をまとめます。
■ アンデオールができないのは努力不足ではない
今回ご相談いただいた方は、 ・膝に水がたまる ・坐骨神経痛がある ・ジャンプ練習で膝が腫れた という状態でも、真面目にレッスンを続けてこられました。
しかし—— 股関節の外旋可動域は、その人の構造で決まっています。
つまり、 どれだけ頑張っても、 どれだけ注意されても、 股関節が使えない状態ではアンデオールはできません。
これは「努力不足」ではなく、 「構造的にできないことを、無理にやろうとしている」だけなのです。
■ 大人バレエの多くの方が抱える共通の問題
大人バレエの方のほとんどは、 “踊れる状態の体”になっていません。
そのため、アンデオールをしようとすると—— 股関節ではなく 膝から下を外にねじるクセ がつきます。
これが続くと、 ・鎌足 ・膝の痛み ・股関節のつまり ・腰痛 ・坐骨神経痛の悪化 につながります。
真面目な方ほど、 間違った方向に努力してしまい、故障が増える のです。
■ 発表会までに「アンデオールを広げる」ことはできない
発表会が近い今、 外旋可動域を広げることはできません。
では、どうすれば故障なく踊れるのか?
答えはシンプルです。
■ 発表会までにやるべきことは「できる範囲で踊ること」
① 自分の股関節の可動域を超えない
無理な外捻じりをやめるだけで、故障リスクは大幅に減ります。
② 形だけのアンデオールをしない
できないアンデオールを“見た目だけ”真似すると、必ず痛みます。
③ 軸を崩さない
軸が崩れると、膝・腰に負担が集中します。
④ 今ある可動域の中で踊ることを自分に許可する
精神的にも非常に大切です。 「できない自分を責めない」ことが故障予防になります。
■ 発表会後に取り組むべきこと
股関節を使えるようにするには、 ストレッチでは改善しません。
関節運動は「筋肉の収縮」で起こるため、 股関節を動かす筋肉を正しく収縮できるようにする必要があります。
さらに、 筋肉を収縮しても可動域が広がらない場合は—— 股関節の軸が通っていない状態です。
軸を通し、 正しい方向に筋肉を収縮できるようになることで、 初めて股関節の外旋可動域は広がります。
年齢に関係なく、 “踊れる体づくり”は必ずできます。
■ まとめ
発表会までにやるべきことは、 アンデオールを増やすことではありません。
自分の股関節の可動域の中で踊ること。
これが故障を防ぎ、 長くバレエを楽しむための最善の方法です。
そして発表会後は、 股関節の軸を通し、 “踊れる体づくり”を始めれば、 大人バレエでも必ず上達します。
■股関節覚醒チャンネルとは?
「一生自分の足で力強く歩き続ける」をテーマに、 股関節の重要性、正しい体の使い方、運動軸の整え方を発信しています。
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■プロフィール
中村考宏(三重県桑名市・えにし治療院)
著書 『骨盤おこしで身体が目覚める』(春秋社) 『趾でカラダが変わる』(日貿出版社)
