昨日、怪我人に付き添って下山をした。午後2時ごろ、山の斜面で顔や手などから出血をし、倒れ込んでいる老人がいた。声をかけ、話を聞いてみると、転倒して出血してしまい、気が動転して、帰り道がわからなくなったらしい、その後も何度も転倒するうちに、方向感覚がなくなり疲れ果て座り込んでしまったようだ。
本人は、帰り道さえ分かれば自分で帰ることができる、と言いはるが、疲労で足はガクガク、持病の腰痛が痛むようだ。様子がおかしいので、私は付き添い下山することにした。斜面を下るのだが、休みながらでしか進めない。日のあるうちに駐車場までつきたかったが、日の入りを過ぎる。午後6時を過ぎると、山の中はあっという間に真っ暗。懐中電灯を点灯するも、獣の活動が活発になり、あちこちで鳴き声が聞こえ、暗闇の山は怖い、怖い。ようやく、下山できたのは午後8時過ぎ。待っていたご家族と挨拶をし、その足で病院へ向かってもらった。
今朝は、疲労が残っていた。肉体的には問題ないが、自分では気づかない精神的な疲労だと思う。本人は、地元で慣れた道、自分で帰ることができる、と言いはっていたが、果たして携帯電話、懐中電灯、飲み物さえ持参していなかった怪我を負った老人が、暗闇の山を無事下山できたのだろうか?
そうそう、アケボノソウが咲き始めた!危険を避け楽しい山歩きを心がけたい。