身体調整のための施術をおこなった後は、気になった動作癖を修正する。定期的に施術に通い身体調整している人の中には、自分の内面の変化と修正個所を実感できていて、施術の前に修正個所のリクエストをされる方がある。
今回は、開脚をしたときの足首の動きをみてほしいとリクエストがあった。おそらく、開脚をしたときの足首の動きが気になる人というのは、末端感覚の敏感な人でなければ気にならないと思う。
股関節のコントロールの苦手な人の多くが、足首を適切に動かせてない。日常生活に支障がなく、なんとなく動作をこなせてしまっていれば、気に止ることなく過ぎていく。自分の身体との向き合い方が、末端感覚の敏感でない、鈍感に気付く。
ただ、鈍感といっても何となく誰もが漠然ともっているものでなく、もっと厳密な著しく機能低下している箇所の実感といっていい。
自分の身体ときちんと向き合えていると、深部感覚が目覚め、内部感覚の変化と修正個所を実感できるようになる。
夜は、学生のときの同級生が来院した。顔を見るなり「やせた?」と聞かれた。おそらく体重は変わっていないから、スタイルの変化。大腿骨の位置が身体の真下に位置し、股関節のはまりがよくなった感覚があったのでそのせいだろう。よく顔を合わせている人には、気づかないのか、何もいわれないので、久しぶりに変化に気づいてもらえうれしかった。50代になると、身体にガタがきている人が多い。自分の身体ときちんと向き合っていきたいものだ。