手の使い方が股関節に影響しパフォーマンスの低下を招く | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

自粛が解除され、3か月ぶりの東京だ。久しぶりに上京して、様々なことが変わっていたが、3か月ぶりに会う人たちも、また変わっていた。
 
人は、活動が停滞すると脳の支配が強くなる傾向にある。これは、知識の豊富な人が脳の支配が強くなって、感覚が麻痺し、実感できなくなり、身体のコントロールを思うようにできなくなることに似ている。
 
私自身は、もっと実感し自由な身体をもって生活を営みたい。それには、脳と実感のバランスが大切だと思う。ダンスジャルダンの中井理惠先生も、コロナ自粛で活動が停滞したしわよせなのか肩の調子が思わしくないとのこと。今回は、基本に立ち返って、手と足の機能回復を4講座に渡っておこなった。
 
 
実感を開放するためには、身体の末端の機能を正常に戻さなければならない。ほとんどの人が、身体の末端の機能を鈍らせて、深部感覚の無意識の流れを停滞させている。手の機能回復は、足の機能回復の100倍難しいという話をしたら、驚いている人が多かった。というのも、足の機能低下は実感しやすいが、手は機能低下を実感しにくいことに加え器用に使えてしまうところがあるからだ。しかし、難しいけれど誰でも末端の機能を正常に戻すことができる。
 
 
器用に使うことのできる手は、その使い癖が股関節に影響を与えることがある。身体が硬いとか、股関節を上手く動かせないとか、その確率は高い。パフォーマンスを高めるために手足の指先まで意識する。しかし、機能の低下した指先には、実感がない。全身をまとう皮膚と粘膜の中身の機能を正常に戻し、実感を持ちあわせることが大切だ。
 
 
手の機能低下は筋肉にみることができる。手内筋の位置がずれて、母指球や小指球がぺらぺらになっているひとが多い。手内筋の起始停止部を整える。
 
 
手内筋と身体の動きにつながる筋肉を開通させる。母指の使い方に癖があり、手の機能が極端に低下、使い方に偏りがある人が多い。
 
 
手の動きを見直す。
 
 
手の機能回復については、関東にお住いの人でしたら動作術の中島章夫先生

 

 

にお尋ねください。10年以上、構造動作トレーニングにとりくんでいるベテランですので、構造動作に精通した指導が受けられるはずです。
 
 
3ヶ月で、ダンスビュウの連載コラムが溜まってしまいました。また、次回、内容を復習しようと思います。レポートは続きます。