自粛が解除され、3か月ぶりの東京だ。久しぶりに上京して、様々なことが変わっていたが、3か月ぶりに会う人たちも、また変わっていた。
人は、活動が停滞すると脳の支配が強くなる傾向にある。これは、知識の豊富な人が脳の支配が強くなって、感覚が麻痺し、実感できなくなり、身体のコントロールを思うようにできなくなることに似ている。
私自身は、もっと実感し自由な身体をもって生活を営みたい。それには、脳と実感のバランスが大切だと思う。ダンスジャルダンの中井理惠先生も、コロナ自粛で活動が停滞したしわよせなのか肩の調子が思わしくないとのこと。今回は、基本に立ち返って、手と足の機能回復を4講座に渡っておこなった。
実感を開放するためには、身体の末端の機能を正常に戻さなければならない。ほとんどの人が、身体の末端の機能を鈍らせて、深部感覚の無意識の流れを停滞させている。手の機能回復は、足の機能回復の100倍難しいという話をしたら、驚いている人が多かった。というのも、足の機能低下は実感しやすいが、手は機能低下を実感しにくいことに加え器用に使えてしまうところがあるからだ。しかし、難しいけれど誰でも末端の機能を正常に戻すことができる。