実感を伴わない身体は、頭で考えたようにコントロールできない | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

久しぶりに上京して気づくことが多かった。
 
 
 
 
今回は、手と足の機能回復をおこなった。特に足の機能回復は、参加者からしつこいと言われるくらいおこなった。それでも、足の中をめぐる温かな血液が、足の機能低下を実感させてくれ、それが必要だったことに気づく。
 
 
私から観れば、ひどく機能低下している足も、本人にとっては無意識のこと。それでも、何かしら自分の中に足指トレーニングに取り組まなければならない理由があるのだから、その無意識を自覚しなければならない。無意識によって隠してしまっている感覚に気づくことが大切だ。
 
 
コロナの自粛中は牧神の蹄が大活躍、今回もしっかり牧神の蹄に乗って足の感覚を戻した。
 
足の機能回復については、関東にお住いの人でしたら 動作術の中島章夫先生

 

 

にお尋ねください。10年以上、構造動作トレーニングにとりくんでいるベテランですので、構造動作に精通した指導が受けられるはずです。
 
 
 
さて、股関節トレーニングの本番!股割り!
 
 
股割りは、足の実感を持っておこなうことが大切だ。仮に足の実感が伴わなくても、股割りに似た動作ならいくらでもできる。しかし、股割りに似た動作には、足の伸筋、屈筋、外転筋、内転筋、外旋筋、内旋筋の理解が欠けている。
 
つまり、股関節は足を動かす関節だということが重要。
 
今回、股割りトレーニングに10年くらい参加している人が、股割りに似た動作から股割りの意識へと変わった。これまでは、足の実感が薄かったのだ。実感を伴わない身体は、頭で考えたようにコントロールできない。このことに、気づくことは難しいことなのだと思う。本人は凄く喜んでいたので、私も嬉しかった。