今日は個人指導で屋外へ出た。いつもは治療院で基本動作の指導をおこなっているが、今回は歩行動作のチェックと修正を兼ねて山道を歩いた。台風17号が去り、空気が澄んで山が近い。これから春先までは、ウォーキングに適した気候だ。
歩き方の動作改善は重要だ。私が治療で大事にしていることは、一歩一歩の衝撃をやわらげることができる足の状態にすること。徒手療法や運動療法を駆使して、足の機能状態が良好になったとしても、これまでの動作の癖で身体に負担のかかる歩き方をしていたとしたら、元もこうもない。また、健康的な身体作り、パフォーマンスアップのために、身体の調整やトレーニングを駆使して、身体の機能状態が好調だとしても、頭打ちになる。歩行動作は基本ゆえに奥も深い。難しいけれど、改善次第では身体を整えることができる。
先日、階段を降りるときの膝痛、を訴えていた方は、山頂の階段で痛みを出す自分の足運びに気づいた。今回は左足の支えが弱いことを訴えていた方が、左足の軸が通る足運びに気づいた。山道を10㎞以上歩くと2万歩以上の接地に集中できる。もちろん、足指トレーニングで接地がある程度理解できたならば、ウォーキングは美脚、健脚へと可能性は広がるのだ。
絶賛発売中! 【新刊情報】中村考宏 著『指先から身体を整える: 機能回復のための所有感覚メソッド』筋力も体力も関係ない。「末端」の感覚を高めれば身体は甦る。身体各部の骨格ポジションを整え、全身がつながりを取り戻すことで回復力の高い身体を手に入れる方法。