アライメントのズレ、肩の力み、上半身の緊張、五十肩など | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

肩の力み、上半身の緊張、五十肩など、筋肉をやわらかくしても根本的に解消しないことが多い。これは、骨格のアライメントのズレが修正されていないことが考えられる。

 

例えば、上肢骨のアライメントは上肢と体幹を機能的に連動する並びがよい。しかし、上肢骨のアライメントがズレていると上肢と体幹は機能的に連動しない。上肢と体幹が機能的に連動していない状態というのは筋肉の作用に偏りがでる。

 

簡単にいうと、アライメントがズレると使える筋肉と使えない筋肉がでてきて、使える筋肉ばかりが酷使され緊張状態になる。使えない筋肉は、寝たきり状態になり拘縮する。

 

筋肉の緊張状態をやわらかくしても、アライメントのズレを修正しなければ、使える筋肉と使えない筋肉の関係は変わらない。逆に体幹を構成する肋骨、胸骨、脊柱のアライメントがズレていても同様のことがいえる。

 

肩の力み、上半身の緊張、五十肩など、筋肉をやわらかくしても根本的に解消しない場合は、上肢骨のアライメントをチェックする。上肢は、肩甲帯(鎖骨、肩甲骨)、上腕骨、前腕骨(橈骨、尺骨)、手骨(手根骨、手指骨)で構成される。これらの骨の並びが整っていれば、指節間関節、手関節、肘関節、上腕肩甲関節、胸鎖関節の可動は良好で、作用する筋肉に問題はない。そして、アライメントの修正が必要なことが確認できたら、末端から体幹に向かって骨の並びを整えていく。

 

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