開脚/180度開脚のやり方 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

180度開脚ができるようになりたいとの声を多く聞く。
開脚とは、脚を開くこと。
左右開脚や前後開脚という。
左右開脚は、両脚が外転外旋。
前後開脚は、前足が屈曲外旋、後足が伸展内旋。
開脚は、股関節から脚を外転外旋する。
股関節は脚を動かす関節だ。
股関節の動きで見ると左右開脚から左右の重心移動をすると前後開脚になる。
クラシックバレエでは前後開脚のことをスプリット、スプリッツというそうだ。
英語では、split 縦に割る、縦に裂く。
直訳して縦に裂いてしまわないよう注意が必要だ(筋肉を伸ばしきる)。

180度開脚ができるようになりたい理由は、憧れ、健康によさそう、パフォーマンスアップによさそうなどだ。
一般にはストレッチ、柔軟体操で180度開脚を訓練する。
しかし、180度開脚ストレッチをやりきってみると健康によさそう、パフォーマンスアップによさそうというのは思い違いだということがわかる。

関節は筋肉が収縮して可動する。
ストレッチや柔軟体操は筋肉を伸ばして(伸張)可動域を高めようとする。
運動の矛盾があるのだ。
開脚は股関節から脚を外転外旋する。
つまり、股関節の外転外旋に作用する筋肉を収縮させることで開脚する。
筋肉を伸ばしきって(伸張)、見た目の開脚を作ってしまうと運動を阻害してしまうのだ。
現実、身体がやわらかくて怪我に泣く、筋肉を伸ばしきってしまって力が入らない(収縮できない)と悩んでいる選手がいる。

アスリートがパフォーマンスアップを目的として開脚訓練をするのならストレッチや柔軟体操ではなく、股関節運動の訓練をしなければならない。
骨格のポジションを整え、関節の運動方向を修正し、骨格筋を収縮させる。
骨、関節、筋肉の役割が合致すれば、股関節は適切な運動が可能になり股関節から脚を開脚することができる。

動作には質がある。
どのような開脚を目指すのか?
まずは、目的が重要。
ただ裂いただけの開脚は、あくまでも裏技だ。
決して王道を歩むことはできない。
地道だが圧倒的な努力により動きを鍛えるより他ない。

MATAWARI(股割り)トレーニング
2013/07/21 大阪・股割りチャレンジセミナー&構造動作トレーニング会
2013/07/28 7月の「股割り More★チャレンジ」と「『趾(あしゆび)』Level Up」

股割りを極める