理想的な姿勢、綺麗な姿勢、いい姿勢、正しい姿勢、良い姿勢、適切な姿勢/股関節と重心移動 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

姿勢については実に様々な考え方がある。
顎を引く、胸を張る、お腹を引っ込める(腹筋を収縮する)、尾骨を丸める、腰椎を真っ直ぐにする、お尻を締める、骨盤を後傾する、背筋を伸ばすなど。

運動学の教科書的にいえば、理想的な姿勢とは後方及び側方から観察して解剖学的指標「後頭隆起-椎骨棘突起-殿裂-両膝関節内側の中心-両内果間の中心」「指標「耳垂-肩峰-大転子-膝蓋骨後面-外果の約2㎝前部」が一直線に整列している場合をいう。

先日、モーションキャプチャー装置を使った重心移動の計測のときスタッフに私の姿勢を教科書的な姿勢に揃えてもらった。私の場合は、その姿勢がきゅうくつで、きゅうくつで、とても機能的に動ける姿勢だとは思えなかった。実際、重心位置は後ろに位置し円滑な重心移動は見られなかった。

壁に背を付けて良い姿勢の基準にしている方法がある。
私の意見としては重心を後ろに固定してしまうので機能性という面では賛成できない。
その姿勢が良い姿勢というのは見た目の価値観なのだろうか、不思議だ。
健康・運動を扱う立場としては、もっと人間の骨格構造を考えてほしい。

もし仮に理想的な姿勢だったとしたら、人間の骨格構造通りに身体は機能するのだと思う。
きっと、股割りだっていとも簡単に股関節をくるりと回してみたり、重心の移動も円滑に行われるのだろう。
私の姿勢トレーニングの目安は、適切な姿勢ポジションならば股関節の可動性が上がり、円滑な重心移動が可能になることだ。


人は骨盤から健康になる(マキノ出版)より

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