昨年末に、日本に帰国した際に、大量の書籍(110冊程度)をPDF化するサービスを依頼していましたが(関連記事)
そのPDF化された書籍データが、先日納品されました
(※なお、追加料金を払えばもっと早い納品を受けることも可能でしたが、急いでいるわけではなかったのでしませんでした)
「納品」はZIPファイルをネット上にアップロードする形で行われるため、日本にいる必要はありません
アメリカでゆっくりダウンロードして受け取ることが可能です。
しかし、さすがに110冊分ともなると、全部で9GBくらいのサイズとなり、DVD一枚にも収まらない大きさになります
それでも今時のスマホやタブレットであれば、これらを全部入れても問題ないと思います。
さて、今回の電子書籍化は、かなり特別な本を含んでいました。
その本とは・・
1.40年くらい前のPC技術書 (20冊くらい)
40年くらい前のPCというと、まだPCで漢字を表示させることさえも簡単ではなく 仕事にPCを使うなど夢のまた夢だと思われていた時代のPCです
その頃の本を、今回まとめてPDF化しました。
例えば以下の本は、ちょっと大げさに言えば私の人生の転機になった本でした。
当時、あらゆる意味で難解とされていた機械言語(アセンブラ言語)というコンピューター言語を、
高校一年生の時にこの本を使って独学したのですが、
(といってもただ単に、自分で高速なゲームを作ってみたかったからという不純な動機でしたが)
この本で学んだおかげで壁を一つ越えることが出来ましたし、
結局この時学んだ考え方はいまだに自分の中で生きています。
だから、この本は捨てられなかったのですが、
かといって今時 実際にこの本を活用することは 当たり前ですが絶対になく、本棚を狭くしていただけの存在になってしまっていたのですが、PDF化することですべて解決したのでした。
2. 大学時代の教科書
実はほどんどの教科書はすでに手元にありませんが、4~5冊ほど、学生時代に穴が開くほど読んで勉強した本がありまして、それらは今も捨てられずに持っていました。
あの頃は、本物の数学をやってみたくて、そして念願かなってやっとの思いで入った理学部数学科だったので、
気が狂ったように数学に打ち込んでいた頃の名残りが、本に多々書き込まれています。
そんな書き込みまでしっかりPDF化されたので、なんだか嬉しいですね
ただし、いまの私にはこれらの書き込みは 自分で書いたはずなのに ほとんど暗号のようです
(つまり、数学家としてはダメだった、ということですね)
また、本が古くて紙に「焼け」が入ってしまっているような場合、スキャンが困難でPDF化が難しい場合があると聞いていましたが、
かなり焼けがひどかった以下の本(C言語を256倍使うための本)なども、問題なくPDF化していただけました
なお、「どうせそんな古い本をPDF化しても、読むことなんてほぼ皆無だし、記念として保存する以外の価値などない」と思われるかもしれませんし、私もそう思っていましたが、
これが意外にも、昔の本を改めて読むとすごく面白かったりします
単に昔を懐かしむ、ということばかりではなく、いまだからこそ当時の本質が見えたりすることもあって、大変興味深いです。
・・もっとも、そのような本を読んでいる暇があったら、今の技術を学習するための本を読んだ方が有益なのは火を見るよりも明らかなのですが。。