論理的思考のための一つの注意書き
相関関係と因果関係は区別するのが難しいのですがその関係は別物なので、
論理的であろうとするが故に、迷宮にあっさりと入ることもあります。
相関関係と因果関係の簡単な説明はこちら。
相関関係:Aが増えるとBが増える(または減る)。
因果関係:Aが増えたことによって(原因で)Bが増える(または減る)。
両者の差は、たとえば何か別の原因CによってA、Bが増えても相関関係になります。
しかし、この場合AとBは因果関係と見なしません。(同じCの結果に過ぎない)
で、今日のネタ元はこちら 。
-----引用ここから
2007年の健診で腹囲や血圧などを測定した40歳以上の男女3025人に、うつ病の診断に使われる質問票に答えてもらい、抗うつ薬を飲んでいるかなどを尋ねた。
男性でメタボだった364人のうち、7.3%にうつ状態が見られた。
メタボでない910人では2.8%。
統計的な補正をするとメタボの男性はリスクが2.3倍だった。
おなかのサイズが大きい人、善玉コレステロールの値が低い人に、その傾向が特に強かった。女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。
女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。
-----ここまで
記事に拠れば、(調査を行った)九州大学ではこの結果を因果関係と推測しているようです。
とうぜん、その可能性は否定できません。
(以下はこの研究内容を否定するものではありません。筆者は医学上の知見を一般人と同程度かそれ以下しか持ち合わせていません。この文章の目的はある一つの同じ事実に対し、どう考察するか、という方法について述べたものです。)
ですが、別の推測もできます。(相関関係を想定してみましょう。)
例えば「40歳以上の男女」という所から、
就業している人の比率が男女で異なることも考えられます。
また、フルタイムの労働者とパートタイムの労働者の比率が異なることも考えられます。
ここでは就業によるストレスが原因(先ほどのC)でメタボになったり、鬱状態になったりする、と仮定します。就業形態にかかわらず、勤務時間にかかるストレスは同じと仮定して、勤務時間とメタボの割合、勤務時間と鬱状態の割合でデータを再構成し、再度プロットしたときに、綺麗な相関が見えるようでしたら、ストレス原因説(メタボ相関関係説)の妥当性を主張できます。
男女別のメタボ因果関係説に反論するには、一般に女性の方がストレスに強い(らしい)事の逆用し、男女別の勤務時間との相関を調べて、両者ともに相関関係が認められ、かつ男性の方が相関率が高い事が(もし示せれば)わかればストレス説の方が一般的(要するにストレスとの関係が既知であるが故にわざわざメタボとの関係を持ち出すまでもない。)であるが故に、「確からしい」という形になります。
また「女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。 」ことから、女性は勤務時間と鬱状態に相関関係が認められ、勤務時間とメタボに相関関係が認められないことが予想されます。この場合は、女性の肥満傾向にストレス以外の原因が関係していることになります。(まあ、実際にはそれほどシンプルには行かないでしょうし、これら一連の考察は記事内の「統計的な補正」に入っている可能性もあります。)
さて、まとめです。
AとBが同時に増えているからと言って、因果関係にあるとは限らない。
(逆は正しいです。すなわち、因果関係にあるものは相関関係にあります。)
要するに、「風が強い日が増え」て「桶屋の営業利益が伸びる」ことが統計的にデータがとれたからと言って、有名なことわざが正しいとは限らないと言うことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%8C%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%B0%E6%A1%B6%E5%B1%8B%E3%81%8C%E5%84%B2%E3%81%8B%E3%82%8B
世の中をよく見てみれば、「風が強い日が増え」て「桶屋の営業利益が伸びる」データを示して、商品(または主張)を売りつける人は多数居ますので、(というか、このくらいならまだマシなほう)数字を挙げられると何となく納得しちゃう人は特に気をつけた方が良いと思います。
論理的であろうとするが故に、迷宮にあっさりと入ることもあります。
相関関係と因果関係の簡単な説明はこちら。
相関関係:Aが増えるとBが増える(または減る)。
因果関係:Aが増えたことによって(原因で)Bが増える(または減る)。
両者の差は、たとえば何か別の原因CによってA、Bが増えても相関関係になります。
しかし、この場合AとBは因果関係と見なしません。(同じCの結果に過ぎない)
で、今日のネタ元はこちら 。
-----引用ここから
2007年の健診で腹囲や血圧などを測定した40歳以上の男女3025人に、うつ病の診断に使われる質問票に答えてもらい、抗うつ薬を飲んでいるかなどを尋ねた。
男性でメタボだった364人のうち、7.3%にうつ状態が見られた。
メタボでない910人では2.8%。
統計的な補正をするとメタボの男性はリスクが2.3倍だった。
おなかのサイズが大きい人、善玉コレステロールの値が低い人に、その傾向が特に強かった。女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。
女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。
-----ここまで
記事に拠れば、(調査を行った)九州大学ではこの結果を因果関係と推測しているようです。
とうぜん、その可能性は否定できません。
(以下はこの研究内容を否定するものではありません。筆者は医学上の知見を一般人と同程度かそれ以下しか持ち合わせていません。この文章の目的はある一つの同じ事実に対し、どう考察するか、という方法について述べたものです。)
ですが、別の推測もできます。(相関関係を想定してみましょう。)
例えば「40歳以上の男女」という所から、
就業している人の比率が男女で異なることも考えられます。
また、フルタイムの労働者とパートタイムの労働者の比率が異なることも考えられます。
ここでは就業によるストレスが原因(先ほどのC)でメタボになったり、鬱状態になったりする、と仮定します。就業形態にかかわらず、勤務時間にかかるストレスは同じと仮定して、勤務時間とメタボの割合、勤務時間と鬱状態の割合でデータを再構成し、再度プロットしたときに、綺麗な相関が見えるようでしたら、ストレス原因説(メタボ相関関係説)の妥当性を主張できます。
男女別のメタボ因果関係説に反論するには、一般に女性の方がストレスに強い(らしい)事の逆用し、男女別の勤務時間との相関を調べて、両者ともに相関関係が認められ、かつ男性の方が相関率が高い事が(もし示せれば)わかればストレス説の方が一般的(要するにストレスとの関係が既知であるが故にわざわざメタボとの関係を持ち出すまでもない。)であるが故に、「確からしい」という形になります。
また「女性は、うつ状態とメタボの関連性は見られなかった。 」ことから、女性は勤務時間と鬱状態に相関関係が認められ、勤務時間とメタボに相関関係が認められないことが予想されます。この場合は、女性の肥満傾向にストレス以外の原因が関係していることになります。(まあ、実際にはそれほどシンプルには行かないでしょうし、これら一連の考察は記事内の「統計的な補正」に入っている可能性もあります。)
さて、まとめです。
AとBが同時に増えているからと言って、因果関係にあるとは限らない。
(逆は正しいです。すなわち、因果関係にあるものは相関関係にあります。)
要するに、「風が強い日が増え」て「桶屋の営業利益が伸びる」ことが統計的にデータがとれたからと言って、有名なことわざが正しいとは限らないと言うことです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%8C%E5%90%B9%E3%81%91%E3%81%B0%E6%A1%B6%E5%B1%8B%E3%81%8C%E5%84%B2%E3%81%8B%E3%82%8B
世の中をよく見てみれば、「風が強い日が増え」て「桶屋の営業利益が伸びる」データを示して、商品(または主張)を売りつける人は多数居ますので、(というか、このくらいならまだマシなほう)数字を挙げられると何となく納得しちゃう人は特に気をつけた方が良いと思います。
iPhone4の「頭金」と購入について
売れまくりらしいですね、iPhone4。初日60万台予約だとか。
世界全部か、日本だけなのかは知りませんが、まあおそらく前者でしょう。
どうもソフトバンク(以下、SB)の代理店(まあ、ドコモで言えばドコモショップ)が頭金という名目で販売手数料を取っているらしい。(両者の違いは参照先 を見てください)そう少し正確に言うと販売手数料orオプション契約を顧客に迫っているようだ。
参照先に拠れば代理店によって販売手数料がかなり違うのでおそらく、(その力関係で)キックバックが違うのだろう。別の記事 で書いたが、SBは技術的にはかなりやばいことを平気でやるのだが、営業的にもごり押し系なのだろうか?
原則として日本の通信会社で技術開発をしているのはNTT系列しかない。ちょうど日本の放送会社で技術開発をしているのはNHKしかないようなものだ。だから民放は本質的にNHKに逆らえない。技術的にはNHK頼り、帯域的には総務省頼りだから。飯の種の技術基盤はこの両者に握られている。
昔の技術開発の話で言えば(SBの前身である)ボーダフォンがJ-Phoneを買って日本に入ってきたときに、(3Gバブルの所為もあって、)当時、日本は3Gの最先端なのに買収先にあまりに技術者が居なく、そして低賃金だったので驚いたボーダフォン経営陣は多くの技術者を高給で雇い入れた(と聞いた)。が、正直あまり感心する人には出会わなかった。会った人がごくわずかな所為もあると思うが。(そして彼らはボーダフォンが日本を去る前にあっさりと解雇されたらしい。まあ、ボーダフォン自体は日本で3Gの運用実験をやって、成果を手に入れて海外展開をし、高値で売り払ったので経営的には賢かったのだろう。)
おそらくそれを引き継いだSBにはあまり良い(開発)技術者がおらず、どちらかと言えば(3G技術は確立したので)企画や営業で食っていくことにしたと想像する。LTEもまあ、派生技術だから何とかなると思っているのかもしれない。(実際何とかなるかもしれない。要素技術開発はそれほど多くはないだろうし。)
孫正義さんはADSLで日本のネットの発達に大きく貢献した立派な方と思っているが、守りに入ったせいか最近はどうでも良いことで新聞を賑わせているようだ。(彼が居なければ今ほどFTTHも普及していなかった思うし、今のFTTHの停滞は経済環境の影響が大きいと考えている。)そして不本意かもしれないが(金が無くてというか、正確には有利子負債が大きくて)バックボーンへの投資も止めて、技術開発もしていないSBが海外進出はおろか国内をリードすることはあと10年はないだろう。
参照先にあるドコモとSBのショップ対応の違いで言えば、おそらくドコモは直営店が多いか、契約できちんと縛っているかで、SBはほとんど直営店が無く、(ボーダフォン当時から少なかったから)多くはSBの看板を掛けたただの代理店なのだろう。そういうわけで、変なごり押しが現場でまかり通り、また逆に現場への情報通達が著しく遅い、そういう弊害とかが両者の差が出ているのだと思う。SBとしては代理店指導として頭金の名称を禁止するぐらいはした方がイメージ的に良いと思う。販売手数料を取ることはべつにおかしな話ではないんだし、変な誤解を与える名称を使うことで混乱していることが問題なだけで。(とはいえ、わけのわからん名称で金を巻き上げるのが商売の会社もあるから、一概には言えない)
話を戻せばそういうトラブルがあるので、個人的にはiPhone4の購入を現時点ではiPhone(3G)を持っている人にはお勧めしない。買いたい人は一騒動終わってから買えばいい。(どうしても買いたい人は今買えばいいと思う。それもまた一つの経験だし。)そのころには変な「頭金」は無くなっているだろう。自分はiPhone3GSを持っているが、当面は様子見だ。iOS4は3GSに入るようだし、買い換えるとしても次のiPhoneで良いかなと考えている。
なにより月々割がたくさん残っているのでもったいない。
http://www.yukawanet.com/archives/2759084.html
その後、むだなオプション契約についてはただで解除できるようになったようだ。またtweetに「端末価格代金は(中略)代理店の自由」とあるので、予想通りやはり直営ではなくただの代理店。それでも用語の問題とはいえ、「頭金」名称は指導しておいた方がアリバイ作りになるし、いざとなったら都合の悪い代理店を切れるから指導の方が良いと思う。
付記:
試験的にTwitter始めました。@nitho_t
基本たまにたれながしです。followしているのはtenkijpだけ。
世界全部か、日本だけなのかは知りませんが、まあおそらく前者でしょう。
どうもソフトバンク(以下、SB)の代理店(まあ、ドコモで言えばドコモショップ)が頭金という名目で販売手数料を取っているらしい。(両者の違いは参照先 を見てください)そう少し正確に言うと販売手数料orオプション契約を顧客に迫っているようだ。
参照先に拠れば代理店によって販売手数料がかなり違うのでおそらく、(その力関係で)キックバックが違うのだろう。別の記事 で書いたが、SBは技術的にはかなりやばいことを平気でやるのだが、営業的にもごり押し系なのだろうか?
原則として日本の通信会社で技術開発をしているのはNTT系列しかない。ちょうど日本の放送会社で技術開発をしているのはNHKしかないようなものだ。だから民放は本質的にNHKに逆らえない。技術的にはNHK頼り、帯域的には総務省頼りだから。飯の種の技術基盤はこの両者に握られている。
昔の技術開発の話で言えば(SBの前身である)ボーダフォンがJ-Phoneを買って日本に入ってきたときに、(3Gバブルの所為もあって、)当時、日本は3Gの最先端なのに買収先にあまりに技術者が居なく、そして低賃金だったので驚いたボーダフォン経営陣は多くの技術者を高給で雇い入れた(と聞いた)。が、正直あまり感心する人には出会わなかった。会った人がごくわずかな所為もあると思うが。(そして彼らはボーダフォンが日本を去る前にあっさりと解雇されたらしい。まあ、ボーダフォン自体は日本で3Gの運用実験をやって、成果を手に入れて海外展開をし、高値で売り払ったので経営的には賢かったのだろう。)
おそらくそれを引き継いだSBにはあまり良い(開発)技術者がおらず、どちらかと言えば(3G技術は確立したので)企画や営業で食っていくことにしたと想像する。LTEもまあ、派生技術だから何とかなると思っているのかもしれない。(実際何とかなるかもしれない。要素技術開発はそれほど多くはないだろうし。)
孫正義さんはADSLで日本のネットの発達に大きく貢献した立派な方と思っているが、守りに入ったせいか最近はどうでも良いことで新聞を賑わせているようだ。(彼が居なければ今ほどFTTHも普及していなかった思うし、今のFTTHの停滞は経済環境の影響が大きいと考えている。)そして不本意かもしれないが(金が無くてというか、正確には有利子負債が大きくて)バックボーンへの投資も止めて、技術開発もしていないSBが海外進出はおろか国内をリードすることはあと10年はないだろう。
参照先にあるドコモとSBのショップ対応の違いで言えば、おそらくドコモは直営店が多いか、契約できちんと縛っているかで、SBはほとんど直営店が無く、(ボーダフォン当時から少なかったから)多くはSBの看板を掛けたただの代理店なのだろう。そういうわけで、変なごり押しが現場でまかり通り、また逆に現場への情報通達が著しく遅い、そういう弊害とかが両者の差が出ているのだと思う。SBとしては代理店指導として頭金の名称を禁止するぐらいはした方がイメージ的に良いと思う。販売手数料を取ることはべつにおかしな話ではないんだし、変な誤解を与える名称を使うことで混乱していることが問題なだけで。(とはいえ、わけのわからん名称で金を巻き上げるのが商売の会社もあるから、一概には言えない)
話を戻せばそういうトラブルがあるので、個人的にはiPhone4の購入を現時点ではiPhone(3G)を持っている人にはお勧めしない。買いたい人は一騒動終わってから買えばいい。(どうしても買いたい人は今買えばいいと思う。それもまた一つの経験だし。)そのころには変な「頭金」は無くなっているだろう。自分はiPhone3GSを持っているが、当面は様子見だ。iOS4は3GSに入るようだし、買い換えるとしても次のiPhoneで良いかなと考えている。
なにより月々割がたくさん残っているのでもったいない。
http://www.yukawanet.com/archives/2759084.html
その後、むだなオプション契約についてはただで解除できるようになったようだ。またtweetに「端末価格代金は(中略)代理店の自由」とあるので、予想通りやはり直営ではなくただの代理店。それでも用語の問題とはいえ、「頭金」名称は指導しておいた方がアリバイ作りになるし、いざとなったら都合の悪い代理店を切れるから指導の方が良いと思う。
付記:
試験的にTwitter始めました。@nitho_t
基本たまにたれながしです。followしているのはtenkijpだけ。
文脈と産業の狭間で
東京都の表現規制条例が否決されたそうで、まずはおめでとうございます。
基本的に自分は自由主義者なので、多くの規制案に反対します。(そしておそらくは今後もするでしょう。)
この条例案の問題点については様々な専門家の方が語っていますのでここでは触れません。ただ、「少年なんとか」やら「少女なんとか」と言う名称で現在普通に書店等で販売しているものに問題が無いとも思いません。
(少なくとも私の聞いたことが事実であれば。)大きい少年や大きい少女に売りたいなら、名称はそのままで良いので18禁で出版することを出版社に求めます。そうでなければ職業倫理を遵守できない出版社など潰れても良いと思います。
(文脈と無関係な言葉狩りをする出版社も潰れて良いと思っていますが、そうすると日本のほとんど全ての出版社が潰れてしまうそうなので、ここでは黙っておきます。)
さて、本筋に戻りますとSF界で有名なスタージョンの法則というのがあります。
具体的には「どんなSFも9割はカスである」と言うものです。これを一般に普遍すると「どんなものも9割はカスである」となります。(なんかWikipediaだと自分の覚えているのと違っていますが、大意に相違はないのでここではそうしておいてください。)
これは任意のコンテンツ産業にもいえることで、たとえば「どんな漫画も9割はカスである(エロ、グロ含む)」というのは正しいと想像しています。では全体からその9割を取り除けばいいかというとそんなこともなかったりします。次世代の芽は9割の中にいるのが普通ですから。ちょうど「働き蟻の3割は怠けている」に似ていますね。
観察に拠れば働き蟻の7割は働いていて、3割は怠けているそうです。怠けている3割を除けば良いのかというとそんなこともなくて、3割を取り除いてみるとやっぱり残った7割のうちの3割が怠けるそうです。(おやおや、働く総数が減ってしまいました。)
ちなみに最近の研究に拠れば、この3割怠けている状態が実は働き蟻全体として最も効率が良くて、3割怠けることが重要だというのをどっかで見ました。(ソースは失念)
話を戻すと産業が発達するには無駄(に見える部分)が必要と言うことです。ここで言う「無駄」とはlazyではなくてidleということです。言い換えればピストンとシリンダの間の遊びです。この若干の空間は全体が機能するためにはむだなように見えて必要なのです。
ハリウッドが死んだ(正しい表現だと思いますよ。オリジナルを作成する能力のないコンテンツ産業なんて自動車をつくらない自動車メーカみたいなもので、このままだと20年以内にハリウッドはインドや中国のコンテンツ産業をむやみに批判し出すでしょう。そのときは是非我が国のコンテンツ産業も批判される立場で居たいものです。)のはPolitical Correctをピークにした表現規制にあると考えています。(あんなキチガイ沙汰は創作者の自殺行為だ。)Political Correctがわからない方は、ちび黒サンボやカルピスの商標に対する言いがかりを思い出していただければ結構です。あれはこの流れの一端です。そういう意味で筒井康隆先生はこの国の創作者として「敬意を払うに値する」と考えています。
本当にクールジャパンとやらをやる気が政府にあるのなら、外国や国民を説得してでも9割のむだを大事にすることです。別に積極的に売り込みに行かなくてもよろしい。(暴力・性的描写などは文化の問題もあるのでよけいな反発を招くおそれがあるので。)ただ、海外の文化基準を国内に持ち込むのは産業育成の観点からしても害悪である、と思います。ついでに自由主義と欧米万歳主義は(少なくとも本来は)無関係です。
可能な限り豊かで自由な表現文化は想像可能な範囲での豊かな創造物を生み出す、
と私は信じています。そしてこの国にはそれを許す文化的土壌がある。実にすばらしい。
そういう意味でもここにゾーニングを持ち込んで、9割のカスに海外基準を適用しようとする(そして指弾する)輩からカスを守るべきです。そして残った1割を売ればよろしい。何が1割に属するかは市場が決めてくれるので、国としては10割守っていればよろしい。そして1割が本当にすばらしければコンテンツ産業は大いに発展してくれるでしょう。念のために申し添えておけば、実在する(または、した)人物を対象にした児童ポルノは単純所持を含めて禁止した方が良いと考えています。インターネットとデジタル技術は永遠のレイプを可能にしましたから。判断力のない児童を(おそらくは親、または社会の)暴力から守ることは社会の責務と考えますので。ただ、結婚可能な人を「児童」と呼ぶのはいささか語弊があると思います。もう少しまともに考えましょう。
付記:
私は批評、評論は二次創作に相当すると考えています。まっとうな批評は1割に相当する二次創作。それ以外は残念な批評。そして自分のような二次創作者は、一次創作者にそれなりの敬意を払うべきだと考えているので、
この文章を揚げた次第です。(で、ありますので一次創作者のふりをした二次創作者は叩きます。)
基本的に自分は自由主義者なので、多くの規制案に反対します。(そしておそらくは今後もするでしょう。)
この条例案の問題点については様々な専門家の方が語っていますのでここでは触れません。ただ、「少年なんとか」やら「少女なんとか」と言う名称で現在普通に書店等で販売しているものに問題が無いとも思いません。
(少なくとも私の聞いたことが事実であれば。)大きい少年や大きい少女に売りたいなら、名称はそのままで良いので18禁で出版することを出版社に求めます。そうでなければ職業倫理を遵守できない出版社など潰れても良いと思います。
(文脈と無関係な言葉狩りをする出版社も潰れて良いと思っていますが、そうすると日本のほとんど全ての出版社が潰れてしまうそうなので、ここでは黙っておきます。)
さて、本筋に戻りますとSF界で有名なスタージョンの法則というのがあります。
具体的には「どんなSFも9割はカスである」と言うものです。これを一般に普遍すると「どんなものも9割はカスである」となります。(なんかWikipediaだと自分の覚えているのと違っていますが、大意に相違はないのでここではそうしておいてください。)
これは任意のコンテンツ産業にもいえることで、たとえば「どんな漫画も9割はカスである(エロ、グロ含む)」というのは正しいと想像しています。では全体からその9割を取り除けばいいかというとそんなこともなかったりします。次世代の芽は9割の中にいるのが普通ですから。ちょうど「働き蟻の3割は怠けている」に似ていますね。
観察に拠れば働き蟻の7割は働いていて、3割は怠けているそうです。怠けている3割を除けば良いのかというとそんなこともなくて、3割を取り除いてみるとやっぱり残った7割のうちの3割が怠けるそうです。(おやおや、働く総数が減ってしまいました。)
ちなみに最近の研究に拠れば、この3割怠けている状態が実は働き蟻全体として最も効率が良くて、3割怠けることが重要だというのをどっかで見ました。(ソースは失念)
話を戻すと産業が発達するには無駄(に見える部分)が必要と言うことです。ここで言う「無駄」とはlazyではなくてidleということです。言い換えればピストンとシリンダの間の遊びです。この若干の空間は全体が機能するためにはむだなように見えて必要なのです。
ハリウッドが死んだ(正しい表現だと思いますよ。オリジナルを作成する能力のないコンテンツ産業なんて自動車をつくらない自動車メーカみたいなもので、このままだと20年以内にハリウッドはインドや中国のコンテンツ産業をむやみに批判し出すでしょう。そのときは是非我が国のコンテンツ産業も批判される立場で居たいものです。)のはPolitical Correctをピークにした表現規制にあると考えています。(あんなキチガイ沙汰は創作者の自殺行為だ。)Political Correctがわからない方は、ちび黒サンボやカルピスの商標に対する言いがかりを思い出していただければ結構です。あれはこの流れの一端です。そういう意味で筒井康隆先生はこの国の創作者として「敬意を払うに値する」と考えています。
本当にクールジャパンとやらをやる気が政府にあるのなら、外国や国民を説得してでも9割のむだを大事にすることです。別に積極的に売り込みに行かなくてもよろしい。(暴力・性的描写などは文化の問題もあるのでよけいな反発を招くおそれがあるので。)ただ、海外の文化基準を国内に持ち込むのは産業育成の観点からしても害悪である、と思います。ついでに自由主義と欧米万歳主義は(少なくとも本来は)無関係です。
可能な限り豊かで自由な表現文化は想像可能な範囲での豊かな創造物を生み出す、
と私は信じています。そしてこの国にはそれを許す文化的土壌がある。実にすばらしい。
そういう意味でもここにゾーニングを持ち込んで、9割のカスに海外基準を適用しようとする(そして指弾する)輩からカスを守るべきです。そして残った1割を売ればよろしい。何が1割に属するかは市場が決めてくれるので、国としては10割守っていればよろしい。そして1割が本当にすばらしければコンテンツ産業は大いに発展してくれるでしょう。念のために申し添えておけば、実在する(または、した)人物を対象にした児童ポルノは単純所持を含めて禁止した方が良いと考えています。インターネットとデジタル技術は永遠のレイプを可能にしましたから。判断力のない児童を(おそらくは親、または社会の)暴力から守ることは社会の責務と考えますので。ただ、結婚可能な人を「児童」と呼ぶのはいささか語弊があると思います。もう少しまともに考えましょう。
付記:
私は批評、評論は二次創作に相当すると考えています。まっとうな批評は1割に相当する二次創作。それ以外は残念な批評。そして自分のような二次創作者は、一次創作者にそれなりの敬意を払うべきだと考えているので、
この文章を揚げた次第です。(で、ありますので一次創作者のふりをした二次創作者は叩きます。)