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企業も脳みそお花畑な話

首相「労働時間規制を緩和」 柔軟な働き方求める 政府合同会議  2014/4/23 日経新聞

今日は上記の記事。リンクは張っていないので詳しくは検索してください。

まあ、記事中ではぼやかしているが10年ぐらい前にいろいろ言われたホワイトカラーエグゼンプション(以降、記事中ではWCEと略す)の話のことだ。いろいろ意見はあると思う。私としては理念として理解はできるのだが、本当にやる気があるのか、果たして本当に企業の意図通りに動くのかは大いに疑問だ。そしてこの手の記事ではなぜかいつも(出退勤)時間の自由に言及されているが、その中身については言及されることは少ない。

どういうことかというと、時間を効率的に使うには根源的には「やり方の自由」が必要なのだが、それについて理解しているのかと疑問に思う。どういう風に作業をこなすかの自由がなければ個人における作業の最適化はできない。第2案の「仕事の内容」がくせ者でこれが仕事のインプットとアウトプット以外を規定していた場合アホな話になる。やり方の工夫ができなければ勤務時間をスライドさせても効率は大して変わらない。従って仕事の内容にやり方が含まれていた場合、第2案は時間給ではたらいているのと本質は変わらない。そのくせ残業代は払わない。

第1案は建前としては「いつ来てもいい」(極論を言えば「来なくてもいい」)と言う話だ。とはいっても上司も人間で24時間体制で会社にいるわけにも行かない。そして「成果を出しさえすれば良い」といっても実際の業務で本当にそうしている企業は日本にはほとんどないだろう。実際、多くの企業は経過も大事と主張している。しかしながらWCEを導入するなら、企業の側は少なくとも現状の細かい管理はあきらめる必要がある。そうすると「管理をしないとサボりまくる社員が出てくる」と企業の側は主張するのだろう。それには企業側の「解雇の自由」が必要になる。そして企業に解雇の自由があるなら労働者は「企業に属す社員」ではなくて「ある職種に属する労働者」なのだから労働組合は企業別ではなくて職種別になる(長期的にはそういう方向に動くだろう)。
結果、優秀な社員を囲い込むため給与を上げ(これは良いことだ)、そしてどこぞの国のように優秀でない経営者の給与も半ば自動的に上がる。果たして企業はそこまで考えて、そんなことを望んでいるのか。

そして、いつでも企業の都合で首にできる以上、(初期はともかく)従業員に今のような忠誠心を求めるのは難しい。「俺はお前を愛さないけれど、お前は俺を愛さなければいけない」などという主張は大分頭のおかしい人間が主張することだ。このような流れでは当然、企業の労務管理コストは跳ね上がる。まあ既に日本の企業の多くが「俺はお前を愛さない」と言外に宣言しているも同然なのだが。

そんなことはない、という人も居るだろう。日本人は大人しいし、忠実だと。昭和30年代の労働争議は左翼の扇動によるもので今は昔の話だと。私としては日本人は"比較的"大人しいことには同意しても、何をされても我慢しているわけではない(当たり前だ)と思う。当然、頭のおかしい人間の主張はやがて反発され、却下される。そしてもう少し前の過去も見ろと助言しよう。

ここまでの話は他でも言われていそうなことで、割と些事だと思う。今まで見てきた流れのようにWCEは日本企業、労使の構造を欧米化しようとする試みだ。まあ、欧米企業に対抗しようとして相手のまねをしたがっているのだから当たり前なのだが。しかし、それは相手の土俵に乗ることでもある。こちらの長所を消して、
(下を抑圧することにかけては少なくとも数百年の経験を持つ)相手のまねをして勝てるのだろうか。そして、この手の試みは以前書いた楽天の話を思い出させる。

そもそも日本のホワイトカラーの生産性が低いのは、企業が生産性の低いホワイトカラーが好きだからだと、私は考えている。同じような成果なら(そして大多数である普通の人は同じような成果を出す)長々会社にいる方が上司に好まれる(単純接触効果か?)。ここら辺りは人間心理だからアメリカでも変わらない。彼らは会社で上司と長時間接触する代わりに週末のホームパーティーで接触機会を持つ。結局(過労死するようなものは問題外とは言え)、仕事のために無駄な?時間を使うのは大して変わらない。

本来であるならば、(欧米式の)生産性を上げたい企業はWCEなど求めずに、タダ単に「解雇の自由」を求め(先述の通りそれは諸刃の剣だが)、必要に応じ雇用、解雇をすれば良い。人の出入りはコミュニケーションコストの増加を意味するが、これで一個人当たりの生産性は短期的に若干上がるかもしれない(別記事で書いたがコミュニケーションコストの最も少ない集団は日本の中小企業だと考えている。現状のITで実現しているものより遙かにコストが低い)。実際の総給与支給額は大して変わらないと思うが、変動費になるメリットはあるだろう。念のために付言すれば、解雇の自由とは別に常に指名解雇できる事を指すわけではない。アメリカの工場労働者などでは解雇されるのは原則的に後から雇用されたもので先に職に就いていた方に優先権がある。だから解雇の自由は企業が期待しているほど実際のところ「自由」ではないかもしれない。

もちろん「全てこのままで良い」なんていう気はないから、本当に「市場で勝つにはこれしかない」という信念があるのならば理解できるが、どうもそんな気は感じない。隣の芝生が青く見えているだけの様に見える。本来ならば相手をこちらの土俵に乗せるべきなのだが。それが政治的に難しいのであれば、別の土俵を作るべきだ。それができないなら相手の土俵に乗らずのらくらしているべきだろう。繰り返すが日本企業のメリットを消して相手にあわせることが、日本企業の将来に光をもたらすとは思えない。

別記事でも書いたが、最近の日本の偉い人が脳味噌お花畑で戦前の日本の上層部のように見えて仕方がない。以前書いたその記事にあわせて書けば、法的に残業代を払わなくても良いようになればサービス残業で訴えられるリスクは減るがたいして生産性が上がるわけでも従業員の忠誠が上がるわけでもない。従業員を愛さない企業が従業員から愛されなくなるのは変わらない。長期の不況中に多くの日本企業が従業員を愛さないと(言外に)宣言しているので、別のメリットを見いださなければ徐々に日本企業のメリットはなくなっていくだろう(こういうときにメリットを探すのではなくてデメリットを消したがるのは日本的かもしれないが)。海外市場で勝ち、企業に利益をもたらすために行うはずの行為が全く役に立たないと思う。要するに目的と手段がかみ合っていない。

まとめ
1)WCEを施行してもホワイトカラーの実質の生産性は上がらないだろう(企業は生産性の低いホワイトカラーが好きだから)。
2)解雇の自由で短期的に(個人当たりの)生産性は上がるだろうが、総付加価値創造額は大して変わらないだろう。そのおもな理由は労務管理とコミュニケーションコストの増加によるマイナスに起因する。
3)既に現状でも(長い不況で必要であったとは言え)日本企業は自己のメリットを放棄しつつある。
4)別の、時代に合ったメリットを探さないと世界市場で不利になるだろう。
5)そしてその対策はWCEでも欧米企業の後追いすることでもない。

母艦のないiPhone(iPad)とクラウド

母艦(PC)を使用しないでiPhoneやらiPadを使用している人が増えているようだ。自分の周りにも若干名存在している。独立して運用できるのはそれはそれで便利なことだが、母艦がないと不便なこともある。

たとえば大量(1000+)の写真を入れている場合はそれだけで結構データ量を食う。iPad単独で持っているのならそれでも何とかなるがそういう人に限ってiPhoneも持っていたりする。そうなるとiCloudのバックアップ領域は両方のデータが占有するので無料部分では足りなくなって、有料にするかバックアップをあきらめるかになりがちだ。バックアップをしないのは(母艦がない以上)何かあった場合に一発アウトなので論外だし、バックアップ領域にお金を払いたがる人は余りいない(そのデータが仕事以外の貴重なデータなら)。

そういう人のためにいろいろ写真アルバムの無料アプリが出てはいるが、ボランティアなわけはないからどういう形で利益を上げているかはっきりしないところのものは手を出しづらい。そういうわけで最近人に聞かれた場合に上げているアプリを書いておこう。

OneDrive(旧名SkyDrive)
Google Drive
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Evernote
DropBox


以前ノートPCのバックアップ記事で紹介したアプリ(とその後継)を今はケータイデータのバックアップ(というより正確には外部化)に使用している。と言うわけで上から順に紹介していこう。

OneDrive
多くの人が知っている大企業Microsoft製のクラウド型データ保存サービスである。写真に限らずOffice365を使えばOfficeデータ(どこまで互換性があるのか疑問だが)が保存できるし、OnenoteのURLも保存される。無料部分は7Gで拡張可能(有料)。無料部分がここで紹介する中で一番大きい(ちょっと例外もある)。今のケータイの写真は2,3Mくらいだからこれで2000+程度の写真が無料で保管できる。手元にあるデータは(写真の場合)サムネだからケータイのデータ領域をあまり圧迫しない。ただしこの方式は必要な時に無線でつながらないと、手元にデータ(実際の写真)を読み込めないのでつながることが前提。おすすめの第一候補。ただし後述する大きな欠点がある。

Google Drive
これまた有名なGoogle製のクラウド型データ保存サービスである。これも写真に限らず様々なデータが保存できる。作成元からandroidと親和性が高くてもおかしくないと思うのだがあまりそういう話は聞かない。無料部分は5Gで少しOverdriveOneDriveより小さい。が、それでも写真保存には十分なデータ領域だと思う。これもサムネで手元に置かれる方式なのでデータ領域を圧迫しない。

Evernote
もはやベンチャーというには大きくなりすぎた感があるEvernote社製のクラウド型ノート保管サービスである。上の二つといろいろ異なり、ノートを保管するサービスなので写真をノートに貼る形で保管できる。タグをパカパカつける前提で構成されているのでタグ付けの分類はしやすい。データ保存量は無制限であるが一ヶ月に転送できるデータ量に制限があり、無料だと60Mでアルバムとして使用するにはかなり少ない(写真は短い期間に多数撮ってまた間隔が空く、みたいなデータの発生がバースト的だろうから)。一つのノートに貼れるデータ量も無料なら小さい。あえて言えばデータ保存量以外の利点は(プレミアムだと)ローカルに置けるデータを指定できるところだ。要するに必要なところだけは無線がつながらない状況でも使用できる。だからすでにプレミアムアカウント(転送量が1G/Month)があれば考慮しても良いかもしれない。

DropBox
クラウド型データ保管サービスの先駆け的存在であるが、最近は少し影が薄い。これも様々なデータを保管できるが2Gとデータ保存量が落ちる。また、サムネ形式で保存するわけではないのでバックアップサイズが削減できるわけではない。が、これは考えればクラウドにバックアップをしているわけだから、母艦のないandroidなら(iCloudがないので)バックアップ先として使用できるかもしれない。しかし、ここではiPhone(iPad)を考えているのでこれ以上触れない。

これらをバックアップの観点からまとめると
OneDriveとGoogle Driveは実データをアプリ側で、サムネをiCloudでバックアップするため、iCloud側のデータを削減できる。アプリ側で吸収できるデータ量もそれなりに大きいのでアルバムとして使用する上で特に問題はない。
Evernoteはデータ量については問題ないものの、データ転送量に問題が出てきそうなため無料としては使いづらい。プレミアムアカウントがあればデータ保存量無制限は魅力的。
DropBoxはiCloudに保存するデータ量が削減できるわけではないのと保存できるデータ量がこの中で一番少ないので有力候補にはならない。

また、専用アプリと違い、上記の全てはEXIFをみて自動的に撮影日や撮影場所で分類してくれる機能はない。(Evernoteだけは場所で自動分類する)

さて、後述すると言っていたOneDriveの欠点だが、実はOneDriveだけではアプリが使用できない謎な仕様になっている。というのは、このためにOneDriveをインストールして使用しようとすると、通常あるようにアカウントとパスワードの入力画面が出てくる。普通であればここにアカウントのない人用にアカウントを作成する画面への移行項目が存在するはずである(2週間ほど前に確認)。が、ない、存在しない。こういう仕様のアプリを初めて見た。なければアカウントのない人は入ることができず、使用できない。まあ、どうしても使いたければMSの他のアプリを使用してアカウントを作るなり、ブラウザでMSNに入ってアカウントを作るなりすれば良いだけのことであるが、何か目的があってこうしたのだろうか。多分、母艦のない人はこのような手間を嫌うだろうからここでは「大きな欠点」とした。欠陥でも良いかもしれない。

まとめ
1)大量にデータがあったり、複数デバイス持ちのひとだとiCloudではデータ領域が不足することがある。
2)データをクラウドに外部化すると不足が解消できる。
3)ただし使う時に外部接続が必要な事には要注意。

iPhoneのアプリがアップデートできない件について

今朝、いつものようにiPhoneのアプリをアップデートしようと思いApp Storeを出す。とりあえず"全てアップデート"を押すと、iTuneの規約改定のお知らせが出てくる。ざっと眺めて承認すると「xxxxをダウンロードします」「OK」の表示が。当然OKを押すが反応しない。しばらく放置しておいたが何も変わらない。とりあえずホームボタンをクリックしてApp Storeを出る。再度入っても同じ画面のまま。

ちょっと考えて、アプリを全てシャットダウンすることにした。[ホームボタン]ダブル押しで出てきた起動アプリ画面を上にスライド。画面が飛んでいくので全て飛ばせばOK。再度App Storeを起動するといつものように強制的におすすめ画面になる(iOS7はこれが地味にうざい)。アップデート画面に移行して"全てアップデート"を再度押す。今度は無事にアップデートされた。

想像するに規約改定のお知らせと”全てアップデート”の押下タイミングでApp Storeがハングアップしていたくさい。それを通常ユーザが認識することはできないので普通の人は「壊れた」と騒ぐかもしれない。まあ、通常手段のシャットダウンで(強制リセットをするまでもなく)元に戻るから再起動でも直ると思うけど、実際はどうなのだろうか。再起動でアプリの状態を元に戻すと言うことはハングアップ状態も元に戻ることになる気もするが。とりあえず無事に戻ったのでめでたし、めでたし。

環境
iPhone4S
iOS 7.1.1


まとめ
1)iPhoneのアップデートでApp Storeがハングアップするかも
2)慌てずに上記手順で元に戻る。


別記
この記事は久しぶりにMacOS X上のSafariで新エディタを使用して書いているのだが、やはり落ち着いて書くことができない。まず通常表示でエディタの本文部分をクリックしてもフォーカスがそこに行かない(様に見える)。かといってどこか別の場所にフォーカスがあるようにも見えない。試しに書いてみると何も表示されない。HTML表示に切り替えてみるとなにやら不明なタグの中に書いたものが入っている。ぱっと見たところ見えるはずのないタグが見えてるっぽい。自分はタイトルを書かずに本文から書き始めるからその所為かもしれない(タイトルは本文を読んでふさわしいものにすべきと考えているから)。なにやらあちこち弄ってから再度本文をクリックすると今度はフォーカスが合った。

そして(タイトル記入後に)なぜか下書きを保存しようとするとなぜかタイトルがないと言われる。試しに一部消して書き直して再度試行する。変わらない。今度は一旦書いたものをApple+X, Apple+Vで再度全て書き込んで試してみる。変わらない。次にApple+Xでわざと不適切な状態にして下書き保存する。当然、タイトルがないと言われる。その後Apple+Vで書き込んでから下書き保存する。今度はうまく行った。

こうしてみるとタイトル部分かその連携辺りに(おそらくは初期化)バグがあるような気がする。

同日13:28修正
奇妙な日本語を修正した