Chapter 2,682〜 -63ページ目

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

前回みたいに、

「辞めた途端、目の前が漫画のように「ぱぁっ」と明るくなった」

は、なかった。

そこまで嫌ではなかったんだろね、いや嫌だったよ。

前回がよっぽどだったんだろな。

ま、

それは、

俺のせい。

 

 

結局定時まで働いて帰宅。

玄関開けるとキッチンから娘が顔出して、

「どうだった?辞められた?」

「お昼で帰って来るかなて思ってたんだけど、帰って来ないから辞められなかったのかな、こりゃ揉めてんのかな。て思ってたのよ」

「そっか、お疲れ様でした」

 

ありがたいなぁ・・

待っててくれる、気にしてくれる人が居るって。

こんなの俺、初めてだもんな。

そもそも、

誰かが待っててくれる家に帰るって十何年ぶり?

ナントサビシイジンセイカ。

 

 

朝、無愛想上司に辞めたい事を話した時、

気のせいかも知れないが、一瞬顔が緩んだ(「ほころんだ」ってほどではないのよ)気がした。

あれ?辞めて欲しいのかな?

辞めても困らないのかな?(ま、そのてーどだ)

あ。言って良かったんだ。

 

確かに引き止められなかった。

 

ま、どーでもいい。

掛ける迷惑は少ない方がいい。

もっと早く決断するんだった(後悔は後に立たないのだよ。朝は勃つけど)

やっぱりさ、こんなんでも外ツラ気にしちゃったんだよね。何と思われるか何て言われるか・・

それこそ、どうでもいい事だよね。

だって『残りがそう多くない』俺の人生だもん。

 

 

昨日は有休消化1日目。

あちこち出かけて忙しかった。

帰宅したら会社からメールが4通も来てて(だからmacはExcel開けない、つーの)この先も履歴書とかに使うから『office for mac』サブスク入る。明日一日掛けて退職関係の書類作って送って確認してもらって、原本レターパックで・・

会社辞めるって結構大変だね。前回もこんなだっけ?役所だからか。

今日有休消化2日目。

撮影行って来る。

 

 

 

出先の店内で矢沢永吉のチャイナタウンが流れてた。

思い出し過ぎて記憶が擦り切れてくれないかなと思う。

 

流されると言うか、

時期を見れないと言うか。

 

あの時もさ、

オリンピック終わった時点で辞めとけば、あんな嫌な思いしなくて済んだんだよ。

それを自惚れて続けちゃったから。

今回だってさ、

本庁で辞めとけば良かったんだよ。

そうすれば『特別会社都合』で失業保険すぐ出たし、何より経歴が綺麗なままだった。これでもうこの手の仕事には就けなくなっちゃった(任期途中で辞めると次はない)

採用になるまであれだけ意味不明に引っ張られて、そもそもそこがおかしかったし。

気付けよ。

 

結果でものを言ってもしょうがないけどね。ただ、学習しないんだな。

と言うよりも、

 

馬鹿が調子に乗った。

 

 

『6月1日に在籍していれば夏のボーナスが支給される』

そらそーなんだけどさ、

もうボーナスとかどうでもいい。

てことはさ、

6月いっぱいまで勤めるってことでしょ?

有給をフルに消化したって6月半ばまで。

あと約一ヶ月。

 

無理です。

 

病む。

 

絶対やだ。

 

もうお金じゃない。

嫌なことはしない。

行きたくないとこには行かない。

合わない人とは仕事しない。

 

とは言え、

 

誰かを悪く言って辞めるのはしたくない。

居なくなる者が残る人を何か言うのは違うと思う。

そもそも、たかが非常勤の分際で。

「一身上の都合」は役所は認められないから「健康上の理由」

だってほんとだしね。必要なら診断書出せるし。

 

 

 

無愛想上司とその上の偉い人と会議室。

事情を説明。退職願を出して受理されて諸々条件、手続きが決まったら退職届(辞表でもどっちでもいいって)

最後に無愛想上司が、

「職場が嫌とか誰かが嫌とかそういうのではないんですか?」と。

 

(あー・・この人、解ってないんだ。大真面目にこう言ってるんだ)

 

それはそれでいいと思う。

前も書いたけど悪い人じゃない。

感情的になり易くはあるけど、悪く言えば「ぶっきらぼう」良く言えば「朴訥(ぼくとつ)」なだけ。

曲者(くせもの)は他に居る。

 

とても仕事が出来て知識もあるけど、人に教える気はない。そんな時間は無駄だ。

(=なんで俺が教えなきゃならないの?それ俺の仕事じゃないですよね?)

 

それも間違ってないと思うよ。俺が来たことで仕事が増えたんだから。気の毒でもあるよね。ごめんね。

とーにーかーくー

合わない。

 

 

俺が退職願を出して1時間もしないうちに本庁から電話。

「kenさん辞めるんだって?うちに来てくれないかな?体調不良?治ってからでいいから」

情報の速さもそうだけど(端末に入力されたんだろね)

俺、凄くない?

ありがたいことだけど、流石にそこまで厚顔無恥じゃない。

 

 

「残務整理と簡単な引き継ぎをしたらお昼に帰っていい」と言われたんだけど、

総務の偉い人(療養で一緒に働かせて頂いた)がフロアに来て、上司と「ごにょごにょ」

ありゃこれ揉めてるな何か不備あったか。

偉い人、俺の方を「ちら」とも見ずに戻って行く(すみません役立たずでごめんなさい)

 

「kenさんちょっと」と無愛想上司に呼ばれる。

 

(ありゃあ・・なんだよう)

 

「あのね」

「今月末退職になってますよね?」

 

はい。

 

「年休何日持ってます?」

 

13日です。確か。

 

「ですよね」(知ってんなら聞くな)

「今、総務が来て指示されたんですけど」

「非番はそのままで」(え。そうなの?)

「13日フルに使って退職を6月11日にしましょう」

「そうすればボーナス出ますから」

 

・・・・・。

 

 

 

ほんとにね。

いい職場だった。

(ほとんどが)いい人達だった。

真面目に働いて来た甲斐があった。

認めて頂いた。

 

 

でもここは無理です。

 

 

本日から有休消化。

今日はまず(散歩がてら)ハロワ行って今後の情報収集。

隣の駅で定期券の払い戻し(会社から「どかん。」と返金請求来るから)

有休期間中に体調戻そう。

ゆっくりしよう。

長かった。

1年10ヶ月。

良く頑張ったよ。

 

なんだけど今朝も3時起き。

もう会社行かなくていいんだよ始発に乗らなくてよくなったんだよ。

 

あの時はどうだったんだっけ?

「何もかも嫌になって発作的に」だっけ?

あの時はさ、

あの場所に愛する人が居た。

だから残ることも出来た(はず)

今は?

 

俺をここに引っ張ってくれた人達が居る。

写真を撮ること以外で初めて俺を評価してくれた。感謝してもしきれない。

でもさ、

筋を通して頭を下げれば解ってくれる(と思う)

俺の状況を薄々は知ってるだろうし。

 

そうだ。

あの頃『StingのFRAGILE』が弾きたくてMartinのナイロン買ったんだ。

ボサノヴァばかりで弾けてない。

Albert King(フライングVのことね)が来てからナイロンどころかD-28も触らず56GTばかり。Albertは師匠のとこ行く時専用で、家では56GT

 

ギター1本くらい手放すことになるかもな。

でも先ず、使ってないCanonを売っ払おう。

俺のギターは一期一会。

手放したら二度と手に入らない。

カメラはお金払えば新品が手に入る。

 

あの頃、

いい時間が毎日続いて、いつの間にかその上に胡座をかいた。

自分からそれをぶち壊して良くない時期に入った。

じたばたしてわずかな経験のある仕事に就いて、気が付けば評価を頂き『日本最後の療養施設』に携わることが出来た。

いい仲間いい上司にも恵まれて、また胡座をかいたか。

良くない時期が始まる。

けれど、

少なくとも今、今日は、

娘が居てくれてる。

 

 

いつもの公園で霧雨に煙る港を眺めながら思った。

 

こんな扱いされてまでここに居なきゃいけない理由って、何かあったっけ?

 

 

今日、

退職願を出した。

受理されれば・・・されるだろう。

退職届(コーム員は辞表か)を出して、

おしまい。