Chapter 2,682〜 -61ページ目

Chapter 2,682〜

非表示にしたものも含めると2,800話くらい?
これ8章。

鍋にお湯を「ぽこぽこ」沸かします。

冷凍のうどんを2玉入れます。

ゆっくり60数えます。この時、お湯はぬるくなって沸騰してなくても気にしません。

ザルに開けます流水で〆てぬめりを取ります。

良く水を切って器に入れます。

味の素「さっさっ。」

醤油適量。

レモン1/4「ぎぃゆうぅぅ」

鰹節や納豆やオクラ、刻んだ青葱とか載っけてもいいけど今日はこれでいーやのぶっかけうどん。

 

「ちゅるん。」

 

(おいしいっ。)

 

寝室でへばってる娘んとこ。

これ美味しいっ。

食べてみ。

 

「ちゅる。」

「あ。」

「美味しー」

「レモンが効いてる」

「・・・食べちゃっていい?」

 

どぞ。(あははは)

 

うどん一本で気が済んじゃったから俺はカップヌードル担々麺でも食べよっかね。

娘「食欲ない」って言ってたのにいいことだ。

 

 

洗濯機の中の俺の汚れ物を外に出して、自分のものだけを洗ってても、

シンクに使った食器やゴミをそのままにしてても、

明け方までゴソゴソ起きていて昼過ぎまで寝ていても、

風呂上がりにバスマットをびちょびちょにしても、

便器の蓋をいちいち閉めちゃっても(これはいいことか。)

 

なんとも思わない。

いらいらは勿論これっぽっちも腹は立たない。

俺が出来ることは俺がやるからいい。

いちいち何か言ったら『向こうの家』と変わらない(聞いてないからわかんないけど多分)

あなたはあなたのペースでここに居なさい。

俺が元気でお金が続く間は、出来るだけのことをする。

二十歳をとうに過ぎた娘に「甘やかす」も何もあるか。

いやそれでもいい。してあげられなかったことを今、やり直してるだけ。

 

 

どうして一緒に居てくれた女の人に、そう出来なかったかな?

俺のケアをしてくれると言う意味では娘の比じゃなかったはず。

何で大事にしなかったかな?

申し訳ないことをずっとしてた。

ごめんなさい。

してあげられなかったことを今、やり直すことが出来たら。

後悔は先に立たない。

ちんこはあさにたつ。

 

 

 

娘、

当分居そうだなぁ。

ふつーにおならできないしえっちぃこととか考えられない。

ぶっかけ?

 

 

娘がぼそっと、

 

「せいりだから」

 

そか。

だから昨日からしんどそうなのか。

それでも出掛けて行く。

また俺が寝た後、帰って来るのだろうから、何か夜食を買っといてあげよかね。

「開いてれば恵比寿で美味しいラーメン食べて来る。」とは言ってたけどね。

うん。開いてるといいね。食べといで。

 

ちっと西友行ってこよ。

夕方のバス通りとことこ。

褪せたオレンジのNIKE BLAZERにDIESELのダメージデニム(パッと見、雑巾みたいに大ダメージ)隣町の「貧乏人のアウトレット」で買った白Tに、UNIQLOのグレーのくたびれたパーカー羽織ってとことこ。

手にルブタンの鋲だらけの財布持ってとことこ。

 

ちと寒いね。

 

向かいから歩いて来る女の人。

30代か40に差し掛かったか。

見るともなく目が合ってすれ違う。

あれ俺、この人にいくらか渡してたんだっけ?盆正月、欠かさず贈り物してたっけ?ご先祖様が命の恩人だとか?前世で夫婦だった?

どなたか存じませんが、

 

 

「かっこいい・・」

 

 

いや嘘でも間違いでも「遠目夜目傘のうち」でも「実は酷い乱視なんです」でも。

ありがとうございます。

すれ違いざま呟いてくださってありがとうございます。

ひょっとしたら歩道脇の駐車場の青い4駆のことかも知れないけど、「学校いい」と言ったんだとしても、(E=mc²)と相対性理論を呟いただけの理系女性で、大きな勘違いだとしても、

ありがとうございます。

たまには何かいいことあってよ小さな幸せ。

 

 

 

ロケ焼けでヒリヒリする顔と両腕を見ながら思う。

俺はもうカメラマンだけでご飯を食べることはない。写真を撮ることすらやめてしまうかも知れない。

今でも「俺くらいの腕のやつは滅多に居ない」と本気で思ってる。

街や雑誌で広告写真を見る度に「へったくそ」と呟く。

あの平成の最後の頃、諦めてしまって良かったんだろうか?「コロナに引導渡された」と納得して良かったんだろうか?

あの熱はどこへ行っちゃったんだろう?「天才で天職だ」と嘯いて(うそぶいて)た俺はどこ行っちゃったんだろう?

そうじゃなくてね、

嫌になっちゃったんだよ。

経験の長さ、引き出しの多さ、腕の良さ、賞歴・・そういうものじゃなくて、社内政治とか人事とか。そういうくだらない糞みたいなこと、およそ感受性とか「ものを創ること」とかけ離れた生臭さ。

お前ら俺を誰だと思ってんだ? 馬鹿の為に写真は撮らない。筋を通せない仕事はしない。

したら、

 

こーなっちゃった。

 

ま、

もー

いーけどね。

 

筋を通して干されるなら、

筋を通して貧乏なら、

筋を通して独りなら、

本望だ。

ギターは下手なままだが、

どこにも恥ずかしくなく(でもないか)胸は張れてるぜ。

 

 

いらいらはしてないんだよ。

ただ「ぽかん。」と抜けてるだけなんだろうな。

 

嫌で嫌で仕方なかった仕事を辞めることが出来て。

 

開放感も無いんだけどね。

働いてた毎日と、習慣や考え方を変えなきゃならなくて。

やらなきゃならないことはそれなりにあるし、

ちゃんと考えなきゃならいこともあるのに、頭の中に空洞があって「ぽかん。」としてる感じ。

え、これボケ始め?

 

 

いや。

うん。

俺には何の関係もないのだけれど、

その、

 

中学校の体育館のステージの緞帳(どんちょう)て言うかピアノカバーと言うか。それにレースのふりふりが付いたスカート。

 

こういうのどこで売ってんだろ?

いやそこじゃない、

これを着た自分を想像して買ったんだよね?いや、実店舗なら試着したよね?

これなんで似合うと思ったの? なんで・・いや、どこが「これだ!」て感じたの?

田舎のおばあちゃん家に40年くらい飾ってある出所不明のやたら目のでかい人形のスカートみたい。

いやそれ舞台衣装?

え。役者さんなの?

 

・・・電車で前に座ってるファットなお姉さんのスカートなど俺にはこれっぽっちも関係ない。本人好きで穿いてるんだろし全くもって余計なお世話だ隣に座ってる彼氏だか旦那だかもそれでいいって思ってんだろし。

・・・自分が嫌なやつな気がする。良くないよ、こーゆーの良くない。俺だって「なにあの若造りなおっさん」て思われてるかも知れないしいや多分そう。

炎天下のロケ帰りでちっと疲れてるだけだ。

 

 

腰にピアノ線みたいな太い針金が横に入っていて、何かの拍子で「ぴき。」

こっしいってえ。

筋トレ休むの嫌だなぁ(休めバカ)

撮影中は集中してるから痛みを感じない。

帰ってシャワー浴びて着替えて「ぴき。」

 

いでっ

 

リビングで上だけ脱いで湿布2枚「ぺたし」

はぁ・・もうじじいだぁ。独り言。

 

macで野球中継見てる娘、

「どこにそんなガタイのジジイがいるのよ?」

「それより何でそんなに顔真っ赤なの?!」

 

ありがと。

日焼け。ロケ。

 

「アロエかなんか買って塗った方がいいんじゃないの?」

 

だいじょーぶ痛くないから。

 

「いやそれ絶対痛くなるって」

 

ありがと・・