もやし日記
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鳥女 第23羽




そして10年の月日が流れた。





「のじさん、今日で定年すね」

野尻は定年まで一線で走り続けていた。

「のじさん、定年後はどーすんすか?」

野尻は笑いながら、

「趣味のボウリング三昧かな」

野尻はそう言って、車に乗った。

「あれ、のじさんどこ行くんすか?」

「定年前最後にな。何ピンかたおれてないピンがあってな。ちょっとストライク取りに行ってくるよ」

「のじさん…おれも行きますよ!!」

二人の刑事は山中湖へ向かった。





村山、桜井、えなり、まさや、青木は藤森牧師のもと魔法の修業を10年間していた。


つづく。

鳥女 第22羽

「のじさん…これ夢すか?」

野尻とこうじろうの2人の刑事は木の陰から一部始終を見ていた。

二人の刑事は、村山達を張っていて、急に山中湖へ向かったのを不審に思い、追いかけていたのだ。

「痛っ!」

「どうしましたのじさん!?」

野尻蜂にさされる。

「この痛み…夢ではないな」

「のじさん!どうしますか?撃ちますか?」

こうじろうは銃を用意した。

「もう少し様子を見よう……」



まさやが叫んだ。

「おい、こうすけ、山口何言ってんだ!戻ってこい!」

「あかん。もう天狗気分や。」

「何言ってんだ…」

その時、だまっていた鳥女が動き出した。

「キェェェェーー!!」

鳥女が爪をたてて、天狗どん目掛けてとんできた。

しかし天狗どんは紙一重でよける。

「いぃーー!面白くなってきたぞー」

と叫んで、その鳥女を吹き飛ばした。

「どういうこと?」

藤森が言うとさとこ女が、

「我々鳥女達と天狗は長年に渡って戦いを繰り広げている。そのため人間からスカウトして戦力に加えている。」

さとこ女はそう言うと、山口どんへ向かっていった。


村山達はただただ、その戦いを見ているしかなかった。

つづく。

鳥女 第21羽

村山達が鳥女にあっけにとられていると、窓の外から甲高い笑い声が聞こえた。

「なんだ!?」

すると、鳥女達は皆何も言わず、外へ飛び出て行った。

「俺達も行こう!」

藤森を先頭に皆外へ走り出した。

「不思議なこともあるもんれしゅねー」

青木は呟いたが、完全に無視された。

外はまだ暗く、宿舎の外は 何もなかった。

「あ、いた」

鳥女達の向こうに笑い声の主はいた。

それは暗闇でも分かるくらいの赤い顔、長い鼻。


天狗だった。

「かーかっかっかっ!!」

そして、天狗の後ろには見たことのある顔があった。

望月、増田、山口、啓介の4人。

みな赤い顔で鼻が長くなっていた。

「こすけ!!」

まさやが叫ぶと、望月は

「久しぶりだな。おれと増田は、天狗どんに神隠しで命を助けてもらい、こうして天狗の道を選んだ。」

「かーかっかっかっ!」

「信じられない…」

皆、あまりにも非現実的な目の前の状況を理解できずにいた。

桜井が

「山口とけいすけはなんで、天狗に…?」

「かーかっかっかっ!」

「わいらは、望月たちらを見つけだそうとしたからや。無理矢理天狗にさせられたんや。だから嫌々や。バイト感覚や。」

まさやがある事に気付いた。

「そういえば、ゆういちは!?」

天狗どんが、

「かーかっかっかっ、知らん。」

と。

ゆういちは、単にどたキャンしただけで、失踪はしていず普通に家にいた。


つづく。
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