箱の中に閉じ込め
鍵をしめて閉ざした
温かさを感じたいと
凍えたように
ずっと震えていた

意味のないことに
意味があると言う
君の見た景色にだけ
光が燈る

君が綺麗だと
認めた空は
私の中に
輝いていた

反射した夢は
雲の隙間から
微粒の大気になり
降り注ぐ

箱は静かに開いた

鍵は君の言葉の中にある
45度を仰ぎ見る
赤い月は
沈むかに見え
しかし
昇っていくのだった
真っ直ぐな
白線の上を
そぞろに歩き
昇る月と共に
私は沈む
黄昏と宵闇は
程なく
融合に向かい
飽和は私の中に
託された

地と天が曖昧なように
夢と現が曖昧なように
言葉を目で追うことで
形の無いものと繋がる気がした

耳に残る声
消えてもいい筈の記憶
曲がることの無い
意志の存在を知覚した時に
自分の意思が無い事を恥じた

人を好きになることは
自分を好きになることに等しい

思考することの無意味さ
本能のままに生きられぬ曖昧さ

埋め尽くされた雲の間から
見えるはずの無い光を
ファインダー越しに
見つめるしかできなかった