あんたは誰だ?

 

あんたは自分が思うような
ヤツじゃない

 

誰も教えてくれなかったのか?

知らないなら教えよう

 

 

 

私の人生に突如現れた
奇跡のコースが言った。

 

もちろん声出してじゃなくね
(本しゃべんねーし・笑)

私がそうした意図を
受け取ったんです。

 

 

 

私の人生に
奇跡のコースが
突如介入してきた頃

 

私はそれまで自分が

自分のものにしてきたもの

 

つまり
これはこういうもの
こういう時はこうすればいい
そんな考え方や生き方みたいなものを

 

もう自分のものに
しておけなくなっててね。

 

それまで知っていた、やってきた
すべてのものに対して

 

何かが違う
 
そういう思いだけが募り
心理学もスピリチュアルも
まったく魅力を感じなくなったの。

 

 

かと言って

 

じゃあ
何を自分のものにしたらいいか
さっぱりわからず。

 

何かを求めながら
その何かがわからない。


まるで
溺れてしまって
つかまるものもなく

溺れながら死ねずに
生きるようだった。

 

 


手の平からこぼれ落ちるように
多くが私から去っていったけど

 

今思えば

 

かつて私が
自分のものにしていたもので
成り立たせていただすべてが
私から去っていった

 

そんな感じ。

 

 


パタリと仕事がなくなった私

庭師から写真家に転身したあぶ

夫婦で無収入。


生活のために
私はパートを転々と
あぶはバイトを転々とする日々。
(そもそもパートとバイトの違いは?・笑)

 
あぶは
バイト先の自分の持ち場に
「死ね」って書いた紙を貼られた。
 
なんでそんなところで
彼が働かなきゃい
けいけないんだろって
言葉にならないくらい悔しかった。
 
好きなことを仕事にすれば
うまくいくんじゃなかったの?
あぶは写真を仕事にすれば
いいんじゃなかったの?
 
何が何だか
どうしたらいいのか
どうやって生きてったらいいのか
さっぱりわからなくなってた。
 

自分は死ぬまでこうやって
肉の塊として
心なんか関係なく
生きてくんだろう
マジそう思った。

 

私、終わったな…って。

絶望してた。

 

 

 

神とか、愛とか、光とか
天使とか、魂とか
そんなこと言ってるヒマなんぞなく

 

キラキラな話や
きれいごとはいいから
金よこせや

 

 

そう思ってた。

すさんでた。

 

 

 

家族がいてくれることだけが
救いだったけど

 

お金が立ちいかなくなり
したくない仕事をすることで

苦しくなればなるほど

 

大切なはずの家族のアンナぽへの
暴言暴力はエスカレートしていく。

 

 

 

あぶは私の暴力を
黙って見てた。

 

知らんぷりするとかじゃなく
そんな私を責めなかったんだ。

 

「やりすぎだと思う
   思うけれど、そうしたいんでしょう?」

 

って。

 

そして、アンナぽをね
私の代わりに
うんと可愛がってくれた。

 

アンナぽが
ここまで育ったのは
あぶのおかげ。

 

 

 

そんなあぶは
私を責めないでいてくれた
初めての人だった。

 

なんで怒らないの?
なんで私が悪いって言わないの?

 

私が悪いと
証明すればいいのに、って

責められることを
望むかのように思った。

 

そう思いながらも
本当にうれしかった。

 

不思議な気持ちだった。

 

今思えば、それは
もう少し先に私が目にする
奇跡のコースの言葉

 

あなたに
一切の罪はない。

それは神によって
保証されている。

 

その序章だった。

 

 

 

ヒプノセラピーを学んだ学校で
ひとつ先輩だった
やすらぎの部屋の川上貢一さん


奇跡のコース、ってやつを
やってるのは知ってた。

 

なになに?
イエス・キリストの言葉?
メッセージ?
宗教じゃねーの?

 

そう思って
気にも留めなかった
奇跡のコース。

 

 

 

そんなある日
何かの拍子に
Amazonで奇跡のコースを
私はポチってしまった。

そう、なぜか
ポチって
しまったのです(笑)


あやしいと思ってたし
まったく興味がない奇跡のコースを
ポチった理由が今もわからない(笑)

 

ただ、なんとなく、だった。

 

買って届いたものの
やっぱり読む気にならず
しばらく放置。

 

 

 

あるお出かけの日に思い立ち
バッグに奇跡のコースを突っ込んだ。

 

電車が動き出し

奇跡のコースを取り出すと

ページをパラパラとめくり
おもむろに指を突っ込んで
開いたページを眺めみた。

 

ふと、目が止まったところに
書いてあったのだ。

 

あなたに
一切の罪はない。

それは神によって
保証されている。

 

って。

 

 

 

涙がぶわっと溢れた。

 

電車の中で涙が止まらず

泣いているのがバレないように
下を向いた。

 

悲しい涙じゃなかった。

 

何かがほどけるような
なんて言うか
溢れて流れていくような
そんな涙だった。

 

その言葉は

凍てついた私の心の壁を
いともたやすくくぐり抜け
心の一番奥に届いたんだ。

 

本当はそれが欲しかった。
それを何より待っていた。

 

小さい頃から
自分という存在が
いけないものであると
許されないものであると
 

私は心のどこかで
きっとずっと思ってた。


何かある度にその痛みがうずき
どこに求めていいかわからない
助けてほしいという叫びは

 

時に怒りとなって他者を攻撃し
私は刃物みたいな人間だった。

 

そんな刃物みたいな人間を
罪がないなどと言う人など
この世にいるはずがない。

 

誰より
自分が自分を許せなかった。

 

自分が自分を責めれば責めるほど
それは人が自分をどう扱うかに
直結した。

 

私は許されざる者だった。

 

 

 

それから

奇跡のコースを読み始めた。

 

でも

意味がわからなかった。

 

日本語で書いてある
意味不明な文章の羅列。

 

そして、私はついに
川上貢一さんの
奇跡のコースを学ぶ
アドバンスクラスの門を叩いた。

 

あなたに
一切の罪はない。

それは神によって
保証されている。

 

ただ、ただ
その言葉に導かれて。

 
 
 
奇跡のコースが
伝えていることは

それまで生きてきて
聞いたことも
教わったこともないこと。
 
教わっても、教わっても
やっぱりわからなかった。
理解できなかった。
 
そんなふうでも
触れているうちに
私は奇跡の片鱗を
見始めることになるの。
 
 
 
暗黒の4年間の前に
心の支えや指針をすべて失って

それが何かはわからないまま
私は「何か」を求めてた。
 
まさに奇跡のコースが
その「何か」だったと今はわかる。
 
 
 
そして
私が心の内側の
すべてを失ったように思ったのは

自分が堕落したわけでもなく
自分がおかしくなったわけでもなく
 
変容の旅をしていただけだと
後になって知るのです。
 
 
 
奇跡のコースを読んで
わかるはずがない。

それは私たちにとって
 
当たり前になっていて
当たり前すぎるがゆえに
当たり前だと意識さえしない
そんな
 
当たり前になっている
この世界の前提をくつがえす
そんなことが
書いてあるのだから。

 

 

 

 
逆に言えば
奇跡のコースに書いてあることが
わからないことが祝福。
 
わかっていないから
私たちは終わりのない
苦しみの中にいるだけで
 
実はそこから
今まで知っていた
どんな方法とも違うやり方で
私たちはそれを
終わらせることができることを
はっきりと告げている。
 
どうか差し出す奇跡を
受け取ってほしいと。
 
聖霊は
私たちに奇跡への
心構えがあれば
 
そこにいつでも
奇跡を置いてくれると。
 
 
 
私たちは
何もわからないながら
まずはその奇跡への心構えさえ
持っていればいい。
 
それを学んでいくのが
奇跡のコースだと
私は思ってる。
 
学習過程においては
小学校1年生に
難しいことなどさせない。
 
私たちは1年生なんです。
 
何もわからない1年生に
わかるようにとやさしく
奇跡は顕れる。
 
 
 
私に顕れた奇跡は
 
心理学を学んで
自分の情緒不安定を分析して
虐待を受けたトラウマの
癒しにどれだけ取り組んでも
 
スピリチュアルな世界を知り
教えられたような考え方をし
教えられたようなことをし
見えない世界や存在に
頼るようになっても
 
どうしても
やめることができなかった
アンナぽへの暴言暴力の
終わりと
 
何をやってもうまくいかず
どんどん追い込まれていった
経済的困窮の
終わりでした。
 
 
 
わかるはずがない世界は
わかるはずもなく
 
けれど
確実に私を
心穏やかな世界へと
喜びに満ちた世界へと
導いていったのです。
 
私は何もしませんでした。
もう、変わる努力さえも。
 
たったひとつのことを
除いては。
 
 
 
私がした
たったひとつのこととは
 
「本当のこと」を
見ようとしたことであり

 

それを見せてほしいと
頼んだことだったのです。

 

 

 


 

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