カルステッドとエルヴィーラと話し合った翌日目覚めると…
ローゼマインが貴族院3年生くらいの大きさに育っていた。
「ローゼマイン…君は何をした?」
「えへっ!神様に頼んで少しだけ大きくしてもらいました!」
「しかし…大きくなるのは痛みを伴うはず!」
「アーンバックス様だけだと確かに痛いのですが…命の神のエーヴベリーべ様とゲドゥルリーヒ様、フリュートリーネ様にルングシュメール様と色々と神様に頼みました!」
「しかし身体がいくら大きくなっても貴族院に行ってることにはならないぞ。」
「それも大丈夫です!ここも神様に頼んで少しだけ記憶というか歴史を変えてもらいました。ハルトムートたちも少しだけ変えてもらいました。だから…わたくしは今貴族院の3年生です!フェルディナンド様と一緒に貴族院に通えます!」
「はぁ…どの神に頼んだかは聞かないでおこう。しかし…衣装とか大丈夫なのか?」
「それも大丈夫です!ヴィントヒィーテ様にキュントズィール様が協力してくれました!」
「はぁ…それならばよいが…」
城に行くとアウブをはじめとしてボニファティウスや、カルステッドと丸でローゼマインが最初から今の年齢であるように振る舞っていた。
そして…領主一族の会議においてジルヴェスターが爆弾発言をした。
「父上。私はローゼマインと婚約したいと思います。」
「はっ?何を言ってる?ローゼマインは既にフェルディナンドと婚約しているではないか?王の承認も取り付けてある。」
「それはそうですが…私は知っているのですよ。ダンケルフェルガーからフェルディナンドに婚約の打診が来てることを。上位の大領地の申し出を下位のエーレンフェストが断るわけにはいかないでしょう?だから私がローゼマインと婚約して次期アウブとなります。」
「確かにフェルディナンドに婚姻の打診があったのは事実だ。」
「父上?本当に打診が来たのですか?」
「あぁ。先の領主会議の折にアウブダンケルフェルガーからあったがその場でお断りしている。」
「私の情報によるとダンケルフェルガー側は納得していないと聞きました。」
「ジルヴェスター。其方とローゼマインだと歳がだいぶ離れている。それに其方との婚姻など蟄居しているとはいえヴェローニカもライゼガングも認めないだろう。」
「歳は7歳くらいなんでもないではありませんか?ゲオルギーネ姉上は父上よりも年上のアウブの第三夫人ですよ?それに母上からは内諾を貰ってます。」
「いつの間に…しかしフェルディナンドとローゼマインの婚約は覆らない。」
「なぜですか?王の承認を得ていたとしてもダンケルフェルガーならそれすらも覆せるではありませんか?」
「ジルヴェスター。其方はローゼマインを思っているとでも言うのか?」
「はい。私は貴族院でもブルーアンファは舞いませんでしたがローゼマインと初めてあった洗礼式の日にブルーアンファが舞いました。」
「兄上!そんな素振りは一度として見せなかったではありませんか!」
「それはフェルディナンドとの婚約が洗礼式の日にすでにあったからだ。しかしフェルディナンドがダンケルフェルガーに婿に行くなら話は別だ婚約破棄は瑕疵になる。しかし私が婚約するなら瑕疵にはならないだろう?」
「ジルヴェスター。フェルディナンドとローゼマインの婚約は覆らない。なぜならこの婚約は先代ツェントの王命だからだ。」
「何を!?」
「そうだ!ジルヴェスター。わしもその王命が下った席に同席していた。皆に王の承認としたのは先代の王からの命令だ。」
「そうだ。ジルヴェスター。いくらダンケルフェルガーでもこの王命は覆らない。既に先代のツェントは亡くなっている。それにこの王命を違えることは許さないとその時のツェントの3人の夫人に5人の王子、私、ボニファティウスで光の女神の契約を交わしている。」
「そんな!何故そんな大掛かりなのですか?たかだか下位の中領地の領主候補生の婚約に!」
「フェルディナンドとローゼマインは女神様からの預かり人である。」
「何を言ってるのですか!この世に神などいる訳が無いではないですか!」
その時会議室全体が光に包まれ…
《ジルヴェスター。貴方は混沌の女神に魅入られたのですか?》
皆の眼の前には叡智の女神ローゼマインが佇んでいました。
と、ここまで。