今月の私の役、白玉付きの振袖新造です。
新造とは、傾城と呼ばれる格の高い遊女の妹分で、傾城の身の回りのお世話をしたり、時には客を取る事もあったそうです。
歌舞伎に度々登場する花魁道中では、この新造達が揃いの艶やかな着物を着て傾城の後ろに並びます。
今月の助六でも、三浦屋の並び傾城に8人、揚巻付きに6人、白玉付きに6人と合計二十人の新造が出演しています。
これに加え、傾城の男衆(提灯、肩、傘)、禿、番頭新造、遣り手などが並び道中を彩ります。
ですので白玉一行が花道から出て来た時には、舞台上には五十人もの役者が出演しています。(後見も含め。)
こんなにも贅沢に役者を並べるところも、歌舞伎の舞台を豪華にし、お客様に喜んでいただける要素の一つではないでしょうか。