来週から、家族経営のお茶専門店で働くことになりました。


その初日を迎える前に、店長(オーナーの息子さん)がいる時間を狙って、店舗にパンフレットをいただきに行ってきました。




面接のときは店内をじっくり見る余裕もなく、採用されるとも思っていなかったので、情報源といえば公式Webサイトくらい。今回は実際の雰囲気やラインナップを知る、良い機会になりました。



契約書と不安の理由


実は、以前に家族経営の会社で不当解雇を経験したことがあり、それ以来「契約書」や「社会保険の加入手続き」には特に慎重になっています。




スペインでは「契約書を用意する」と言って用意されないケースもあると耳にします。だからこそ、初日に社会保険(Seguridad Social)の登録がきちんとされているかどうかは大切なポイント。事前にメールで契約書作成の確認をお願いしたのも、この背景があるからです。




店長の印象


さて、実際にお店を訪れると、面接のときとは少し違った店長の表情に気づきました。正直「笑顔が少ない人だな」と思う瞬間もあり、独特な雰囲気を持っています。


一方で、英語が流暢に話せるなど、ある程度しっかりした環境で訓練されてきた人なのだろう、とも感じました。




店の雰囲気と接客スタイル


お茶をいくつか試飲させてもらいながら、店内の商品を拝見。


クラシック音楽が流れる店内は「高級感」を演出しようとしているのですが、店長の接客スタイルはどちらかといえば「テキパキ効率重視」。


ホテルのフロントでよく見るスペイン人の「にこやかで温かみのある笑顔対応」とは違い、どこかファストフード店のようなスピード感を優先している印象でした。


また、細かいことですが「ため息」や「鼻息」が接客中にも聞こえてしまうのは少し気になる点。これは、家族経営のお店で育った人にありがちな特徴なのかもしれません。大きな組織の「社会規範に沿った接客マナー」を身につける機会が少なく、自分流のやり方でやってきた結果なのだと思います。


初日の前に感じたこと


こうしてパンフレットを手にしながら、

「果たして自分はここで安心して働けるのか?」

「お店の雰囲気に馴染めるのか?」


そんな直感的な不安も抱えつつ、初日を迎える準備をしています。


新しい環境で働くときは、どんな職場でも多少の不安はつきもの。

それをどう受け止め、どう向き合うかが、これからの学びにつながるのだと感じています。