こんにちは。今日は、スペインの家族経営の会社で働いていた時に経験した解雇と、その際に感じた問題点について正直にお話ししたいと思います。
研修終了後、初めての一人勤務私は最初の1週間、東ヨーロッパ出身の同僚Anastasiaから丁寧に研修を受け、その後スペイン人の同僚Mariaから実務研修を受けました。
仕事は旅行者向けのアパート管理で、見た目以上に複雑な部分も多くありました。
---突然の解雇通告
研修期間の45日が近づく中、
スペイン人のMaria から突然、携帯電話をもってきて!鍵もね!と連絡がありました。
そして、びっくり試用期間中の解雇の話がありました。
理由は、「家族経営の会社なので、休日や夜間も柔軟に対応できる人が必要」というものでした。
実際には、契約では9:30〜17:30の勤務時間となっていたのに、21時や夜中までのクライアント対応や、休日の電話対応も強要され、これらの時間外労働は無給でした。
---会社の問題点と不法行為
時間外労働の無給強要法律で定められた労働時間外に働かされても、賃金が支払われていませんでした。
休日の電話対応の強制緊急以外でも休みの日に電話で業務指示があり、断ると解雇理由にされました。
コミュニケーションの問題マネージャーやスペイン人同僚Macyからは「文化的な違い」として個人の性格を批判され、問題が解決されませんでした。
---解雇時の私の態度と去り際
解雇を告げられても、私は冷静に感謝の気持ちを伝え、「ありがとうございました。皆様のご活躍をお祈りします」と笑顔で去りました。
感情的にならず、プロフェッショナルに振る舞うことを心がけました。
---学びとこれからこの経験から、スペインの家族経営企業の柔軟性の要求や労働環境の厳しさを知りました。
また、無給の時間外労働は違法であり、労働者として権利を守ることの大切さも痛感しました。
とても真面目に仕事をこなし、性格も良いと評価されていたのに😵😵😵。
壁は、スペイン人の同僚オーナーの奥さまとの関係。
仕事以外のコミュニケーションや価値観が合わず、理解されないことが多かったのです。
実は、その本当の理由は「無給で何でも言うことを聞く人がほしい」という彼女の望みだったと後から知りました。
この経験を通して感じたことは、仕事の能力や性格だけではなく、「働く環境」や「相手の期待する役割」が合致しないと、どんなに頑張っても、家族経営の会社では溝ができてしまうということです。
もし、あなたも似たような状況にあるなら、まずは自分の価値を見失わないことが大切です。そして、相手の本当の望みや期待を冷静に見極めること。
無理に合わせることが必ずしも良い結果を生むとは限りません。
仕事は人間関係の上に成り立つもの。だからこそ、自分らしく、そして自分の価値を大切にできる環境を選びたいですね。
※この記事に登場する人物名や施設名は、すべてプライバシー保護のために仮名を使用しています。実在の人物・団体とは一切関係ありません。

