スイスで妊娠出産 -20ページ目

スイスで妊娠出産

異国の地でイサ夫とアイ子が親(Eltern)になっていく記録

イサ夫は、教育熱心な父親のようです。

毎晩寝る前にイサ夫は、
ミニアイちゃんに向かって話しかけているのですが、
その会話には、ひとつの決まり事があります。

「ミニアイちゃん、元気ですか?」
「はーい!」

「ミニアイちゃん、聞こえていますか?」
「はーい!」

「ミニアイちゃん、ちょっと動いてもらえますか?」
「はーい!」

「ミニアイちゃん、お父様ですよ。」
「はーい!」

「ミニアイちゃん、おやすみなさい。」
「はーい!」

つまり、
イサ夫が自分でミニアイちゃんの「はーい!」という返事の部分まで言う、
という決まりがあるのです。

「どうして、いつも『はーい!』って言うの?」
って、イサ夫に聞いたら、

「今から教えておけば、生まれてすぐにお返事のできる子になるから」
ですって。

おばかねえ。
そんなこと、あるわけないでしょ!

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私のiPodに、
モーツァルトのピアノコンチェルトが入っているのに気づきました。

「ねえ、私のiPodにモーツァルト入れた?」
とイサ夫に訊くと、

「うん、モーツァルトが胎教にいいって読んだから。
モーツァルトは色々とダウンロードしてみたけれど、
シンフォニーよりもピアノコンチェルトの方が、
ミニアイちゃんの耳に優しそうだから入れてみたんだ。
いいでしょう。」
と悪びれもせずに答えるイサ夫。

前回の妊婦検診でドクターボスが、
「赤ちゃんは、そろそろ外の音に聞こえ始める頃ですよ」
って言ったからなのね。

しょうがないわねえ....。

注:iPodは、イヤーフォンだけでなく、
家では、スピーカにつなげて音楽を聞いています。

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イサ夫は私より、ちょいとばかし年上です。

それにもかかわらず、結婚して以来ずっと、
弟というか、息子のようにイサ夫の面倒を見てきました。

イサ夫の脳内構造は単純だから、
どうやって操ればよいのか熟知していると思っている自分がいました。

「男って外では偉そうにしているけれど、家では子供で困っちゃうわよねえ」
というような話題で女友達と盛り上がることも度々ありました。

なのに、なのに、

妊娠してからというものの、
このイサ夫と私の立場がすっかり逆転してしまいました。

イサ夫は急に大人になって、
私を子供のように可愛がるようになりました。
(参照:私も赤ちゃんになる

とてもよく気が利くようになって、
家事も率先してするようになりました。

それとも、これまでは子供のふりをして、
自分の面倒を私に見させていただけ?

もしそうならイサ夫は、
無駄に私より長く生きてはいなかったってことね。

悔しいけれど、
まんまとイサ夫の罠に引っかかっていたわ....。

でもね、私は分かってしまったのよ。
面倒をみるよりも、面倒を見てもらう方が楽だってことを!

だから、ミニアイちゃんが生まれた後も、
私は断固としてこの楽な立場を守っていくわよ。

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