前回の投稿からの続きで、ボビー・ヴィーとボブ・ディランです。
ボビー・ヴィーのキャリアの初期（１９５９年）に、ボブ・ディラン（当時はエルストン・ガンと名乗っていた）が彼のバンドに加わって短期間ツアーを共にしています。ディランはピアノ奏者として雇われました。
その後、フォーク・シンガーになったディランとポップ・スターになったボビー・ヴィーは、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジで再会しました。それから、３０年間二人は会うことはなく、キャリアの進路は違ったものの、ディランはボビーのことを兄弟のように思っていたと語っています。一方ボビー・ヴィーも、ディランの音楽が好きだったと語っています。
下に貼った記事参照
・Bobby Vee & Bob Dylan: 5 Fast Facts You Need to Know (heavy.com)
・Interview | Bobby Vee - American Singer-Songwriter
＜Suzie Baby＞
２０１３年、ボブ・ディランがミッドウェイ・コロシアムで「Suzie Baby」を歌ったエピソードです。「Suzie Baby」は、ボビー・ヴィーのデビュー曲です。この曲については、前回の投稿ボビー・ヴィーとバディ・ホリー をご覧ください。
ディランがこの曲を歌う前に、会場にいたボビー・ヴィーについて語っています。ミック・ジャガーからマドンナまで、そういった人たちと一緒にステージに立ってきたけれど、その中で最も意味のある人（※１）はボビー・ヴィーだったと紹介しています。
そして、こちらがその時の音源です↓
※１ この件について色々と情報を見ましたが、記事によって”meaningful”になっているものと”beautiful”になっているものがありました。いずれにしてもボビーへの賛辞であることには変わりはないですね。
ところで、マーティン・スコセッシ監督のドキュメンタリー映画『No Direction Home（邦題：ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム）』（２００５年）で、ディランが”ボビー・ヴィー”という名前を提案したと言及しているという情報を見ました。映画をご覧になった方、詳細を教えてくださいませ。
ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)
ボブ・ディラン関連過去の投稿
・エルヴィスとボブ・ディラン① （③まであります）
・今日の１曲 It Ain't Me Babe（悲しきベイブ）♪
＜おまけ＞
バディ・ホリーの話題からボビー・ヴィー、そして、ボブ・ディランと投稿してきましたが、ボブ・ディランもバディ・ホリーから大きな影響を受けています。
１９５９年１月３１日、バディ・ホリーが飛行機事故で亡くなる数日前、18歳だったディランは、ミネソタ州ダルースで行われたバディ・ホリーの公演を見たそうです。ディランとバディ・ホリーについてはいずれまた！