前回からの続きで、エルヴィス・プレスリーが歌った、スタン・ケスラーの曲です。
(1)「I Forgot to Remember to Forget (忘れじの人)」
前回の投稿をご覧ください。
(2)「I'm Left, You're Right, She's Gone」
スタン・ケスラー、ビル・テイラー共作
1955年
スロー・ヴァージョンも録音しています。こちらも味わいがあって良いですね。
(3)「Playing For Keeps」
1957年 大好きな曲です
(4)「Thrill of Your Love(恋のスリルに比べれば)」
1960年 エルヴィスの歌声はもちろんですが、ピアノのアレンジも好きです。
1958年にカール・マクヴォイが録音しましたが、当時はリリースされず、のちにコンピレーションアルバムで発表されたとのことです。このアレンジもかっこいいですね!
(5)「If I'm a Fool(For Loving You)」
1969年 前奏なしで、いきなりエルヴィスの声で入るのが良いです。ドキッとします。
1964年 ジミー・クラントンのヴァージョンも良いです。
ジミー・クラントン過去の投稿
Venus in Blue Jeans(ブルー・ジーン・ヴィーナス)♪
1964年 オリジナルはボビー・ウッド
<おまけ>
ーエルヴィスとボビー・ウッドー
ボビー・ウッドは、セッション・ミュージシャンとしてエルヴィスのセッションに参加し、ピアノを弾いています。
下に貼ったサイトに、ボビー・ウッドのインタヴューが載っています。エルヴィスとの出会いから1969年アメリカン・スタジオ、1973年スタックス・スタジオのセッションのことなど書かれています。その中に、今回取り上げた「If I'm a Fool(For Loving You)」のエピソードがありました。
☆エルヴィスの父ヴァーノンは「If I'm a Fool (For Loving You)」がお気に入りだったそうです。1969年、アメリカン・スタジオのセッション中、ヴァーノンがスタジオに来た時、エルヴィスはヴァーノンに”お気に入りの「If I'm a Fool」を歌った人”だと、ボビー・ウッドを紹介したとのことです。
☆このインタヴュー全体で、エルヴィスの人柄をほめています。そして、エルヴィスとの仕事は、自身のキャリアのハイライトのひとつで、あの頃のことは決して忘れないと語っています。
☆セッションに関して細かいことは忘れてしまっているようですが、69年アメリカン・スタジオにロイ・ハミルトンが来たことや、「In The Ghetto」を、作曲者のマック・デイヴィスが自ら演奏してエルヴィスに聴かせたことなどが書かれています。先日投稿したトニー・ジョー・ホワイトの「I've Got a Thing About You Baby」も曲名だけですが出てきてます。
☆ナッシュヴィルのスタジオで、ジョー・テックスのアルバムを作っていた時、誰かから電話がかかってエルヴィスが亡くなったことを知ったとのことです。ジョー・テックスはひどく落ち込んでしまって、その週の残りをキャンセルしてしまったそうです。エルヴィスはジョー・テックスのヒーローだったからです。
他にも興味深いことが色々書かれていますが、長くなってしまうので、この辺で終わりにします。
Interview with Bobby Wood | Elvis Articles
過去の投稿