私事で申し訳ありませんが、このたび、ペンタブレットを購入しました。Wacom Intuos Small ワイヤレス(CTL-4100WL)です。
これからこのブログの更新頻度を上げると先日宣言をしてまして、その方法の一つとして自作のイラストでキャラクターを描いて、そのキャラクターをナビゲーターにしたブログ記事を書くという案を、今年1月13日の記事で書きました。
そして、この記事を書いたあと、アメーバピグを元にしたキャラクターを自分の代わりとして、複数の記事で自作のイメージイラストを披露しております。
これらのイラストを描くのに使ったソフトは、レタッチソフトのソースネクスト『Paintgraphic2 Pro』です。いわゆる写真の加工編集のためのソフトで、イラスト作成専用ツールではありません。操作もマウスのみということもあり、全てパソコンで絵を描き切れず紙に細描きドローイングペンに元絵を描き、その紙をスキャナーでスキャンしてパソコンで彩色するという手描き併用の方法を取っていました。
「イラストをたくさん描くのであれば、どうせなら十分なツールを揃えたい」と、これまで難儀していたマウスでの作画から、デジタルアーティストが多く利用しているというペンタブレットを試してみようと、家電量販店へ見に行ったのです。
選んだペンタブレットは152×95㎜のスモールサイズ。値段も一万円ほどとお得なペンタブです。正直本格的なデジタルアートを描くというよりも、ブログに挿絵程度のイラストを描くのが目的ということもあり出来る限り手軽なツールを選びましたが、それでも初めてのペンタブレットということもあり、期待と不安いっぱいとなりました。
家に帰って早速にペンタブを試用。やってみたところ、今まで使っていたPaintgraphic2でも、ペンタブで絵が結構描けることがわかりました。しかし、ここでは新たに購入したマンガ・イラスト製作ペイントツール『CLIP STUDIO PAINT EX』の方が、ペンや筆など使えるツールが豊富ということもあって使ってみました。
今回の記事の最初に紹介をしました1月13日のブログ記事の中で、アメーバピグで縁のあったmipoさんという友のアバターのピグをモデルにしたイラスト描いてアップしたのですが、その記事を読まれた同じくアメーバピグつながりの友である景正さんから「自分も描いて欲しい」というリクエストがコメントで入っていたのです。
そこでペンタブ作画のテストとしての第一号は、景正さんのアバターを描くことにしました。
まずは、鉛筆ツールを使い、下描きを描きます。鉛筆ツールを使って描きました。
鉛筆ツールでの下描きが終わったら、その下描きをなぞってペン入れです。リアルGペンというツールを使いましたが、描いた筆致が本物の付けペンそっくりなのに「最新のペイントツールって、リアルだな」と、いまさらという感じの驚き方をしてしまいました。
ここまでの作業ですが、紙にペンで描きスキャナーでスキャンして彩色というのがこれまでの手順でした。ペンタブレットを使って下絵は初で、今回が初めてのオールデジタル作画となりました。言い訳っぽくなりますが、正直、慣れなかった作業で手描きとは要領が違い、器用に描けたとは言えないというのが描いた感想です。
次は彩色です、下描きとペン入れは別々のレイヤー(階層)にし、下描きのレイヤーを非表示にして消します。そしてペン入れのレイヤーの下層に新たに彩色のレイヤーを作り、そこを塗りつぶして行きます。
彩色はベタ塗りペンのマーカーのツールを使いました。これまでは写真加工用のレタッチソフトとマウス操作でやっていた作業ですが、ペンタブはこういう塗り絵作業で実力を発揮しますね。
そして、さらにもう一つレイヤーを作り影を加えます。影は不透明水彩というツールで描きましたが、本物の筆と絵の具で描いたようなタッチにまたまたビックリ。もちろん絵の具は使わず、すべてコンピュータのみで描いたデジタルツールです。
そして、ワイングラスや髪に質感を出すための描き込みを加え、頭のツヤも描き加えます。ペン入れの線の上に描き加える必要があるので、レイヤーをペン入れの上に作ります。こうして、人物の絵の完成です。
勘のいい方はお分かりかも知れませんが、さだまさし『関白宣言』のレコードジャケット写真をモデルにイラストを描きました。(^^;)
景正さんの昔のブログ記事までさかのぼって見ましたが、景正さんのピグって常に何らかのヅラをかぶってるんですよね~。やもうえずイラストもちょんまげ頭で描きましたが、逆にタキシードでおしゃれな服にした方が面白くなりそうと思いまして、そしたらこのさだまさしのジャケット写真が頭に思い浮かんだのです。
そして、背景を加えてイラストは完成です。タキシードにワイングラスというおしゃれなイメージに合わせて、背景はニューヨークのビル群をイメージしたイラストにしてみました。
人物は原則マンガ・イラスト製作ツール『CLIP STUDIO PAINT EX』とペンタブを使いましたが、背景のビル群のイメージイラストは以前から写真加工に使っているレタッチソフト『Paintgraphic2 Pro』の図形ツールをマウスで操作するという旧来の方法で描く方が描きやすかったです。用途別に複数のソフトを使い分けるのが良いようです。
初めてのペンタブ、結構疲れました。描きながら勉強という感じでしたが、本格的にイラストを描いたのも久しぶりって感じで、やっぱり自分は絵を描くのが楽しんだなと改めて実感です。正直ペンタブで線を引く時にちょっと手が震えて、ぎこちないタッチになるのは、若き日に初めてインクペンでまんがを描いた時と同じです。緊張なくスイスイときれいな線が引けるように、練習していかないととちょっと気合が入りました。
さっそく、ペンタブで丸を描いて練習をしています。フリーハンドで真ん丸を描くというのは絵を描く基本練習で、小生も学生時代にはよくやってました。道具は変わったとは言え、この年齢になってからこの練習をまたすることになるとは…まだまだ基本から手習いをしないといけないのだなと思いました。
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